あいの結婚相談所

あいのさんのキレキレのダンスと歌がたっぷり堪能できたのがよかった。
反対に、シスターの独特の鼻にかかったような声が耳障りだった。
ミュージカル調のシーンでは、まるでマンガのような調子はずれっぷりが逆に面白くもあった。
あいのさんとの今後の関係が発展するのかしないのか？というような曖昧な感じもあえてよかったなと思う。

依頼者のお母さんの迫力がスゴかった。過干渉なお母さんが自分の母親に重なって腹が立ったが、それに向かって行く依頼者にすごいなと思った。私だったら絶対勇気が出ないので、憧れた。最後にびっくりしたのはオーナーと縁切り屋の彼女が元夫婦だったということ。娘だと思って、感動の準備が出来ていたので、つい笑ってしまった。

ドラマに出ている俳優は、いま波に乗っている方なのになんだかもったいないです。
主役のあいのさんは歌はやっぱり、うまいですが、いつも同じパターンでドキドキやハラハラがなく、また見たいなとは思えなかったです。
毎回相手のことをあまり耳にしない動物に例える度に、そうなんだー！と勉強にはなります。

主人公 藍野のいきなり歌い踊り出す違和感にやっと慣れて来て、お店で流れていると気が付いたり、うっかり口ずさんでしまっていたが最終回は期待はずれだった。
共感を持てない無理のあるカップリング、いつもと違う歌をいきなり歌い始めて話しにのめり込めないまま終了。
最終回不作で、元動物行動学の准教授設定もなんだかキラキラした山崎育三郎では中途半端になって、このミュージカル設定無理矢理付けた感だけが残った。

週末の深夜に気楽に見られるまさに娯楽作品だと思います。山崎さんをはじめ前田さんなど舞台経験豊富なキャストでミュージカルっぽい演出になっているのが新しいですし、浮世離れした独特のドラマの雰囲気が突き抜けていて、見ていて楽しいです。個人的にドラマで使われる音楽がどれも印象的で耳心地が良く、気に入っています。

ドラマの結婚相談所としては、結婚相談所に来る必要を感じない年収や容姿の良い優良物件の人ばかりいるので、現実離れしすぎなところがマイナスポイントです。結婚相談所のスタッフが強引な行動をするので、親身になってくれている感は伝わるのですが、お葬式での勧誘とか人目をはばからない行動とかが行き過ぎだと思います。

山崎育三郎主演だからといって、ミュージカル仕立てにしなくてもいいんじゃないのこれ？と思いながらドン引きしながら観てしまいました。
いくら深夜のドラマだからといっても、演出やミュージカル、オーバーリアクションな感じなどついていけなくなりました。

最近は、ミュージカル風のシーンを取り入れるドラマが増えてきていますが、山崎育三郎さんは本業で活躍されている方なので、他のドラマとはクオリティが違うなと思います。所長の雰囲気もピッタリだし、ゴテゴテしたファッションも着こなせるのはさすがだと思います。

クライマックスの辺りでいつもミュージカル調になるところがぶっ飛んでいて面白いですが、ちょっと長すぎる感じがしました。山崎さんの歌と踊りは凄いと思いますが、短時間でも伝わるのでもう少し短縮してもいいと思います。

主演の山崎育三郎さんが毎回ドラマのどこかで唐突に歌い出し、最後にはシスターや依頼者も巻き込んで複数人でのミュージカルを披露するという奇想天外な作りにやられました。山崎さんの歌声やキレのいい踊りもそうですが、歌そのものも明るくハッピーなものなので視聴していると楽しくなりますね。依頼が最終的に円満解決する点も良かったです。

婚活が流行っている今、結婚相談所をテーマにしたドラマは時代に合っていると思います。成婚率100パーセントを売りにしているので毎回必ずカップル成立となるのですが、途中で何かしらの問題が発生します。その問題からカップル成立となるまでが少し強引すぎるのではと毎回感じてしまいます。一話完結型なので仕方ないとは思いますが。しかし、毎回予想できない結末にはなっているので見応えはあります。また、ミュージカルのように歌うシーンや高梨臨さんと山崎育三郎さんの絡みでクスッと笑えるところもあるので観ていて面白いです。