モトカレマニア

基本的に、終わった恋愛は終わりだと思う。
理由があって終わっているのだから、元鞘でもきっと続かないだろう。
それだけ、元カレや元カノに未練タラタラな人が多いのだろうか。
前半、ながら見で流し見していた。未練たらしさがここまでまくると呆れて笑えた。
中盤、まこちがうざくなった。高良健吾はなぜこの仕事のオファーを受けたんだろうか？とさえ思った。
でも、だんだん面白くなった。
特によしこが良かった！初めていいと思った。
そして、さくらさん、不器用で可愛かった。元彼マニアから卒業し、ムダマッチョと新しい恋をスタートさせたさくらさんが一番素敵だったかな。

モトカレマニアを見て思ったのは恋愛ってめんどくさいなぁってことでした。自分の気持ちさえ100%理解できていないことを棚にあげて、相手の気持ちをちょっとした仕草や感覚で勝手に判断したり誤解して怒ったりするのが端から見ていると痛々しかった。
でもそんな上手くいっていない二人がいろんなことを乗り越えたり我慢したりして上手くいくとキュンキュンしちゃうし、ユリカやむぎにアドバイスしてたカッコいいさくらが和真との関係に悩んでいるのを見ると、年齢も経験も関係ないのが恋愛なのかなと考えさせられたりしました。

タイトルからどんな話で毎週続けていくんだろうと、あまり期待しないで見ていたドラマでしたが、好きなものは好きと「マニア」をまとめてくれる終わり方だったのでよかったと思います。それぞれ筋が通ったキャラになっていました。それぞれの気になるカップルが納得いく形でハッピーになれてよかったです。
山下さんはどうなの？とちょっと思いましたが、大学で研究したいというのがもっと伏線にあればよかったと思います。
さくら先生の「それほどでもない」も最後までよかったです。
ガンバレルーヤのよしこは違和感なくドラマに溶け込んでいてびっくり感心しました。

モトカレマニアって言うのは忘れられない元カレを追いかけて追いかけて最終的にもう一度付き合って結婚してもらうって言うのが目標なの？粘着質すぎて怖いんだけど。あんなまこちみたいに純粋にまた向き合ってくれる人ばっかりいないしなんか変だよね。付き合うのも別れるのも人との縁だから悔しがっても前を向いていかないと新たな出会いはキャッチできないじゃん。妄想の中で誰と遊ぼうか自分だけのまこちで癒されるのは勝手だけど現実に追いかけちゃうのはなんか違うかな。

前話が、３組のカップルの行方がとても気になる終わり方だったので、どうなるんだろう？と思いながら一週間を過ごしました。
最終回は今までの話の伏線や行動が最終的に繋がって納得の行く内容でした。
それぞれが今までの積み重ねた話数での恋愛経験を踏まえて、前向きに頑張ったり、全員が一斉に動き出す場面は、恋愛を頑張る人たちに対してすごく勇気を与える内容だったのではないでしょうか。
私自身「きっとこうなるんだろう」と想像していたことが「えっ？まさか！」となるような展開もあり、良い意味で期待を裏切られ、思わずツッコミを入れたくなるような場面も。
ドラマ終盤のシリアスな流れながらも、随所随所にクスッと笑える部分も多く、ガチガチな恋愛ドラマよりとても見やすかったです。恋愛についていろいろな観点、視点を詰め込んだ、共感あり驚きありの楽しいドラマでした。

ユリカもさくらもむぎも、三人とも一番納得できるラストでよかったな。
桃香がまことにちょっかいを出したりSNS匂わせ写真を投稿したりして、いやな女だなって思っていた。でもそれが元旦那に対するもので、ユリカを邪魔するつもりがなかったのには、見ているこっちもまんまと騙されてしまった。
ひろ美の旦那の登場がちょっとしたサプライズで、キャスティングも演出もユニークで面白かった。妙に二人がラブラブで、このドラマのベストカップル！だった。

ねぇいつからまこちはゆりかのことものすごく好きになったの？そんな設定だった？毎回見ていたけどよく分からなかった。元カレが出てきて目の前で見せつけられたから男の闘争本能が出ただけだと思ってたけど、いつのまにか幸せにしたい！一生笑顔にしたい！とか。そんなんだっけ？って感じ。しかも1回目はどれくらい付き合ってたか知らないけれど、付き合っていていつも笑顔でいてほしいとかありえないでしょ？どんだけ薄っぺらい付き合いしてたんだか。恋愛経験値低そう。

人はどこまで一人の人を思い続けられるかというある意味普遍的なテーマを扱っています。前半は女性側からの目線、後半は男性側からの目線と分けているのが斬新。前半のところは自分が女性なだけに共感出来たし気持ちの動きも良く分かって良かったです。後半になって男性の側になって一話見ましたが、やっぱり女性ほど感情が豊かでないせいか少し落ち着いてしまった感がしますね。男性はやっぱり顔の表情や行動が静かで分かりにくい！だからこそきちんと言葉で伝えないと誤解されちゃうのだと思いました。二人がどうなっていくのか気になるので見続けるつもりです。

とうとう三組とも元サヤに戻ったけど、みんな危なっかしいし幸せそうには見えない。ただ昔のいい思い出があったり、言うこと聞いてくれそうだったりと自分の都合のいい恋愛にしか見えない。何にもないところから始まった始まりたてのすごく楽しかったあの頃にはどうしたって戻れない。おんなじ2人だってそれは無理なこと。元サヤに戻ってからが正念場のような気がする。元カレマニアとして自分の中で思い出をこねくり回して楽しんでいた時の方がよっぽど楽しかったかもしれないよね。

よし子が演じているユリカの親友、ひろ美が結婚していたことに、びっくり。ユリカに比べてひろ美は、仕事も家庭もすべて充実している勝ち組で、ある意味リアルだと思う。かわいい、美人だったら幸せっていうのは違うと思うから。よし子の自信満々な演技が面白いし好き！　
マコチも結局ユリカを忘れられなくて、いつの間にか二人の立場が入れ替わっていて、結局お互いに好き合っているのになぜかすれ違い。恋愛って難しくてめんどくさいなあって思っちゃった。
女友達と傷心旅行とか定番だけど、温泉に入ったり温泉卓球とか楽しそうで、ユリカは吹っ切れたように見えた。

ユリカの妄想の中のカッコイイマコチのせいでリアルなマコチがものすごく優柔不断でなよなよしていてカッコよさが見当たらない。見ていて何がしたいかまったくわからない！マコチが自分の中で答えが出ていないことを理解しているのにユリカに会いたいという気持ちだけで会いに行ったことも、とりあえず謝罪の言葉を述べれば許してもらえると思ってることにもイラっとしました。
ユリカが以前”マコチは変わった”と言っていたけれど、私は逆にマコチは何も変わってなくてユリカがマコチの本質をやっと見えるようになったんだと思いました。
マコチが変われない、答えを出せない理由がよくわからないのでマコチが自分と向き合う回を早く見たいです。

さくらさん、その彼ちゃんと縁を切った方がいいよ。自分の都合のいい時に妄想元カレと遊んでるならまだしも会っちゃダメでしょ。しかも奥さんをキープしておきながらお前の方が良かった的なことをいう男にろくな男はいないから。このままじゃまた遊ばれて終わるよ？？一回寝て1カ月連絡なしってどういう意味だろう？よっぽどマグロだったのか？そんな変な想像までしてしまった。でも一番はさくらさんがいつまでも受け身でかわい子ちゃんだったところ。いっくら好きでも反応薄い女に幸はないよ！

あのさ、だいたいみんなある経験だけど今の生活があんまり良くないと輝かしかった時のことが懐かしくて浸りたい気持ちになるんだよね。分かるけどね。でもだいたい元カレを思い出す時っていい時しかないからね。しかも好きなのは自分を愛してくれていた時の彼だしね。だから再会したってそれは別の彼なんだよね。あんなかわいい彼女でも引きづりまくりなのを見て救われる人もいるだろうけどよしこちゃんみたいな友達を持ってしっかり現実に戻ってほしいわ。

元カノにまだ心があるのを知りながら、自分の営業成績になる物件を勧めてくるのはクズじゃない？高良健吾がイケメンでふわふわ優しい感じにしてるからいけるかもだけど、気がないのに誕生日プレゼント渡すとかはたまたキスをするとか！！一回キスした仲なら永久にその権利があるとでも思っているのか？頭がおかしい。しかも付き合う気はないだって？？親友が思いっきり怒ってくれたから良かったけど、ほんとに早く忘れた方がいいと思う。

これも原作が漫画なのかな？なんかどのシーンもマンガチックだよね。ま、こんなのシリアスにやられたらストーカーみたいなドラマになりかねないから仕方ないのかもだけど好き嫌いは分かれると思うな。唯一いいのはガンバレルーヤのよしこちゃん！すごくいいよね。元カレは気持ちがないならないらしくお誕生日プレゼントとかあげちゃダメだし、なんだか分からない謎のキスもしちゃいけない。元カノだからっていつでも了承なしにキスしていいわけがない。キスしておいてお付き合いはできないだと！！！よしこちゃんみんなの代表できつーく怒ってください！！

モトカレマニアとモトカノマニア同士の急接近ぶりにはちょっと驚いたけど、新しい恋の始まりのきっかけには良いかも。同じ立場の二人が気が合っていて、とてもお似合いに見えたけど、そんなにうまくいくはずもない。ユリカの分身だけでなく、マコチの分身も登場したのは楽しかった。マコチはひょうひょうとしているように見えたけど、実はユリカに対していろんな感情があって、悩んでいる様子がおかしかった。ただの鈍感男子なのか、空気が読めないのか、まだ分からない謎のキャラ。マコチの同居人の正体がちょっとづつ明かされていくのがじれったいけど、マコチの何なのかをいろいろ推理して楽しめる。

1話を見た時は見続けるかどうか迷いましたが、2話になってだんだん面白くなってきました。心象シーンの演出も面白いです。新木優子さんの演じるユリカも浜野謙太さんの演じる山下さんも好感が持て応援したくなるキャラです。
コメディーの中にちょいちょい共感できるセリフを入れてくるので、うなずきながら見ています。特に山下さんはいいこと言う本当にいい人で大好きです。元彼のマコチも1話ではがっかりでしたが2話ではなかなかキュートで良かった。本来、シリアス路線の高良健吾ですが、こんな役もできるんですね。とにかくキャラがそれぞれ魅力的でこのまま見続けること決定です。

またまたマンガチックな作り。ま、そんな作りにでもしてないと下手するとストーカードラマになっちゃうもんね。誰しも自分の気持ちが残ったまま恋愛が終わってしまうと気持ちの持っていきようが無くて大変よね、しかもこの時代SNSをちょっと調べれば簡単に近況まで知れてしまうという未練が切り難い時代。私はちょっと上の世代なのでそれはそれで良かったのかなと思います。だいぶ思わせぶりなまこちにイライラしながら見ています。

冒頭、ヒロインが現状を親友と話すところからストーリーが始まりますが、ヒロインへの共感と、彼女の現状をヤバいと言う親友、どちらへも共感し、釘付けになってしまいました。
ありきたりな内容のドラマが増えている中、突拍子もないモトカレマニアというものが題材になっていて、ストーリー展開もわかりやすいのに次の展開が読めない上手な作りになっていると思います。
元彼が彼女の幻想として登場する演出など、登場人物の心情の表現方法もおしゃれだなと感じました。

恋愛においてよくある隣の芝生は青い、とか元サヤの方が良かった、という部分をしっかり描いた作品だな、と感じました。感情表現が妙にリアルで共感できる部分だらけなのが見ていて引き込まれていく部分だと思います。
男性女性問わず過去の恋愛を引きずることはあるので、そうした経験のある人から共感され、支持されていくドラマだと感じました。
主人公の微妙な心理の変化もいちいち分かるな、となる辺り、描写といい台詞回しといい絶妙だと思います。

分かるよー。よっぽど痛い目を見て別れない限り、昔の恋人ってあまーい思い出と共に美化されやすいよね。でもさ、考えてみなよ。嫌なら別れなかったでしょ？今はSNSがあるから簡単には忘れられないし、切れないのかも知らないけどちょっと怖いよ。忘れられないのは個人の自由だけど、別れてからどう進むかはそれも個人の自由だから相手がどれだけ変わっていても責められないよね。昔の恋人が自分の方を向いているなんて妄想は捨てて前に進めばいいのになー。

新木優子さんがとても綺麗で、目の保養です。隣で自分が言って欲しい言葉を微笑んで言ってくれる高良くんがとてもカッコよくて、なおかつ新木さんの頭の中の映像が自分の感覚と似ていて親近感とともに、コメディさも良かったです。自分の体調が悪くなると、映像に乱れが出るのも面白くて笑えました。ガンバレルーヤのよしこさんが初演技とは思えないシンプルないい女の感じが出ていて、顔芸も入ってとても面白かったです。新木さんの緊急会議も色々なキャラがいて面白かったです。