恋のツキ

ワコが今の彼と元彼の間で揺れ動く気持ちがとても理解できました。やっと伊古ときちんと付き合うことができたけど、相手はまだ高校生で青春を謳歌しているのに対して自分はやりがいもない仕事を生活のためにしている。まだ幾らでも夢を見ることができる伊古と今の自分の状況を比べてしまって落ち込んでしまうワコにとても共感しました。そんな時に元彼と偶然出会い、その彼が素敵な男性になっていたら惹かれてしまう気持ちもよくわかります。

伊古くん、絶対サカキの方が可愛いって！と突っ込みながら見てしまいました。30過ぎのオバサンのアパートに上がり込んで、営みのシーンを録画するなんて頭おかしいでしょ。ワコは可愛いかもしれないけど、よくよく考えたらただの痴女ですよ。映画監督と同じように、捕まってしまいますね。
ワコさん、事務職が決まったのはいいけど、この先どうすんだって感じです。やっぱりふうくんと結婚した方がよかったかな…って絶対思うでしょうね。

イコくんとサカキのやりとりが深まる中で、サカキ演じる今泉佑唯さんの演技が秀逸で、役にはまってると感じます。つい原作と比べてしまって、ワコとイコくんのやりとりが、漫画だとキレイに見えてドキドキするものですが、ドラマでの表現は多少嫌悪感を覚えてしまいます。
一緒に映画を撮る中でサカキはピュアにイコに想いを寄せている描写も爽やかですし、逆にイコの流されて行く感じが頼りなく情けなさも感じてしまいます。同級生のサカキが目立ってきた事で、これからどうなっていくんだろうというドキドキはあります。

最初見た時は「あり得ない設定だな」と感じていましたが、見れば見るほどハマっていきました。細かい心理描写もしっかりしているので、見ていてキャストのリアリティを感じます。今回はだんだんキャスト間の関係性が変わってきているので、「これからどうなるんだろう？？」と思いました。危ない関係を自分から完全に断ち切ることができず、ハマっていってしまうと言う「綱渡り感」が面白い。

31歳の女性ワコと、15歳の高校生である伊古の恋愛物語なので、かなりのモヤモヤ感があるドラマだなと思っています。ふうたという同棲している相手がいながら、毎日の生活から逃れたい、こんなはずじゃないというかなりの現実逃避な考えのワコが、かなりモヤモヤします。出会った高校生に惹かれて、浮気してしまいますが、マンネリ気味な生活だからと言って、高校生に手を出すなんてありえないし、高校生の親御さんや風太のショックも計り知れません。ふうたとの別れを決意したワコですが、高校生と夢見たような恋愛生活が始まると思ったら大間違いだぞと伝えたい気持ちでいっぱいです。

4年付き合った彼氏のふうくんと別れを決意し、高校生のいこくんに会いに文化祭へ行き30を過ぎてフリーターの自分との違いを感じる描写があった。若い彼と彼女たちともうそれほど若くはない自分。これは誰もが自分よりも一回り以上若い人の群れを見ると感じる気持ちなのではないかと思った。自分にもあったのに過ぎ去ってしまったキラキラした時期を見せつけられて、いたたまれなくなって逃げ出したくなるワコにリアルさを感じた。

女性の揺れ動く恋愛心がよく伝わってきます。
映画のような映像でセリフも多くなく、想像力が働き面白いです。
ありがちな大胆なシーンも現実的で良いと思うのですが
生々しさが強く、友人のセックス話を聞かされ少し気持ち悪さを感じる時に似ています。
主役の女優が身近にいそうなタイプだから、そう思うのかもしれませんが。
年の差がある恋愛話ですが、実際そこまで積極的に行動へ移す年上女性は
多くない気がして、夢物語だと時々冷めた気持ちになります。

正直原作がかなりエロいシーンや生々しいシーンがあり、でもそれをしっかりドラマでも再現しないと、ドラマは成功しないし、どうやって構成していくのか凄く興味がありましたが、エロいシーンなど際どい場面も結構入れてる印象で、原作通りではないにしろ、しっかり原作を生かした内容になっていて、原作ファンからすると嬉しい限りです。まあ、結構先を読みやすいというか、特別な推察とかの入らない作品ですが、そこがまた個人的には好きなんです。