イノセンス～冤罪弁護士～

趣里さんの普通な役柄が逆に新鮮な印象。キツかったり、影があったり、ファッショナブル過ぎたり、個性的で、役によって好き嫌いがあったけど、すごく好きになれた。子連れのお母さん役で、普通のペースで動いてる姿に好感度アップ。

独特な存在感を放っていて、そのせいか演技が少しわざとらしく感じてしまうのですが、それでもなぜか嫌な気はしない、むしろもっと出てほしい。そんな風に感じる不思議な女優さんだと思いました。
芯の強い、自立した女性の役がとても似合います。川口春奈さんが演じたヒロインも強い女性像だったけど、ヒロイン以上に強くて肝っ玉母ちゃん的な要素も持ち合わせた女性でした！

ただ主人公のサポートをするだけでなく、言葉には出さずとも雰囲気や仕草、目の動きで主人公の想いを全てを理解しているということが表現されていたと思う。 事務員役としてはとても目立っていたし、その目立ち方は悪いことではなく物語をきゅっと引き締めているような印象で良かった。

子持ちの過去が明るみになった回は驚いたけど、パラリーガルとして表出過ぎずでも横にいてサポートするというのがセリフがなくても見てて伝わってくる気がする。主人公を取り巻く環境として川口春奈が「動」なら、趣里は「静」だと思う。

主人公をよく思っていない川口春奈に対抗するパラリーガルとして、彼女を軽くあしらうようなシーンでは、独特の声とタメに存在感があり、微妙なおかしみもある。狂言回し的な役割もあり、そのせいか時に騒がしく、時にまとめ役になるなど、難しい役を楽しく見せてくれている。