ケイジとケンジ～所轄と地検の24時～

熱血教師から刑事になったという経緯から仕方ないけれど、演技が暑苦しかったです。いまどきこんな人いるかな？という印象が強く残りました。ひとつひとつが大げさ、声が大きすぎ、圧が強い、などなど全体的に「うざい人」のイメージがつきました。

「いい人」と名高い桐谷さんですが、そのいい人感を全面に押し出しまくったキャラクターが成立しているのは演技力の賜物だと思います。
同時に、彼が本当にいい人だからこそドラマが崩壊しなかったのだろうなという雰囲気が作品全体から感じられました。
本当に素晴らしい主演でした。

初主演ドラマとの事で、並々ならぬ意気込みが合ったのかと思いますが、実際圧が強すぎて、台詞にも力が入りすぎていて、時々何を言っているのか聞き取れない事もあり、正直一時間観ているのがきつい程でとても残念でした。もう少し緩急をつけて演技をされると良かったのかと思います。

前のめりで熱血、周りを巻き込んで変えていく、という役柄を自然に演じられるのは桐谷さんだからかな、と思います。つばが飛び散りそうに熱弁したり、暑苦しい演技が多いけど、目力が強いせいなのか、普段の人柄が出ているせいなのか、意外とすんなり見られます。そして彼の熱量に引っ張られる感じでドラマの展開も面白く見てます。ダブル主演ですけど、桐谷さんがいなかったら結構持たないドラマになってたような気がします。

熱血教師、熱血刑事を地で演じているようで好感が持てる。彼の明るさに元気をもらえるし、ちょとバカっぽいところも好き。妹からしたらちょっとうざいと思うけど、その暑苦しさでさえこのドラマ全体のイメージアップになってると思う。

このドラマのポイントはやはり桐谷健太さんが面白く愛すべきキャラクターを楽しく演じているところだと思います。捜査会議の一番前に座りたいというささやかな願望がかわいすぎます。それでいて仕事をちゃんとして事件解決につなげるのはさすがです。柄シャツも似合ってます！

やっと関西弁をふんだんに使うことができて生き生きしていて面白かったです。交番勤務が本部に上がると急にイキリ出すのも面白いし、明るい人だからこそ嫌味な感じが全く出ていなくて、当たり役だなって思いました。

ベタな濃いキャラですが、熱さが魅力です。声が大きくハッキリしていて、関西弁がうまい。関西出身と聞いて納得です。背も高いけど、流行りじゃなく顔も大きくて、存在感バッチリで笑えます。正義への猛突進感、好きです。比嘉愛未の兄役って‥全然似てないけど。。でも清潔感あるんですよね。さすが浦ちゃん。

36歳とは思えない落ち着きのなさと熱血ぶりがうるさ過ぎて、個人的にはあまり好きなキャラクターではありませんが、この熱さと若者っぽい青臭さが桐谷さんのイメージに合っていて役にハマっていると思います。ギラギラとエネルギーに満ち溢れた雰囲気がスーツをきちんと着こなすエリートの真島と良い対比になっていて、見た目だけで2人の相容れ無さが感じ取れるところも分かりやすくて良かったです。

新しく刑事になった桐谷健太の人間味というか昭和感が表れた演技で面白かったです。自分の好き嫌い感情が全部顔や態度に出るのも観ている分には気持ちいいです。刑事に怒鳴ったのを上司に電話で謝るシーンは笑えました。

以前から桐谷健太さんが好きで、今回のドラマでも熱い演技がみれることを楽しみにしていましたが、予想を上回るほどの暑苦しさでした。喋りもうるさいけど、服もうるさい。そして、リバーシブルリバーシブルとうるさい。騒がしくて楽しいのが魅力なんですけどね。