僕らは奇跡でできている

高橋一生さん大好き
相河一輝も大好き

このドラマを観ていると、幸せって何だろう？と考えてしまいます。お勉強がよくできて、コミュニケーション能力が高くて、意識が高く、常に努力を怠らず、もちろん見た目も気にする。今の日本ではそんな人が素敵と言われ、憧れられていますが、本当にそうなの？親もそうなってもらわないと困ると子供のお尻を叩きます。このドラマの主人公はそんな世界からはみ出てしまった人。希望してはみ出たのではなく、はみ出して生きることしかできなかった人。本人も親も苦しんだ過去があり、信じる道を見付け、そこを突き進もうと思えるまでには相当な道のりがあったのが伺えます。でも、これを周囲が理解し、応援する人がどんどん増えていく、その過程に涙しました。かつては、彼のことを欠陥だらけの人と見下してたかもしれない人達が、魅力に気付き、応援し始めるのです。現実世界でも、進行形で世の中に適応できず苦しんでいる人がたくさんいるでしょう。本当は得意なことがあるのに、欠陥ばかりが目立って良いところに気づいてもらえない人もいるでしょう。そんな人達が生きやすい世の中になり、互いに補い合える世の中になったらと、このドラマを観終わりと強く感じました。

宇宙に行くという夢を、夢と思わず現実に変えていく、一輝さんの生きる力を感じました。初めから「生きている」ことの喜びや悲しみを描いてきたドラマですが、未来への希望を感じました。高橋一生の笑顔はとても癒されます。首をかしげるしぐさとか、本当に可愛い！鮫島教授の懐の深さで、大学に残ることになって本当に良かった。私もこの大学の学生になりたいと思いました。学びたい。寂しく感じたのは、育実先生ともう少し良い感じになっても良かったかな、とは思ったところです。

相変わらず笑えるシーンが盛りだくさんでした。そして、そのなかに考えさせられるような内容も盛り込まれていました。脚本ですが、結末を壮大で、思いもしない結果にしたかったのだと思いますが非常に不自然で今まで感心して楽しんで見ていただけに少し残念な感じがしました。というのも、主人公の興味の対象からズレがあるように感じ、また、現実的に考えて不可能に近い終わりかただったので…。最終的に主人公の影響で周りの人にもいい影響が…という場面がありましたが、全話を通して少しずつ変わっていったことを考えると良かったなぁ、思います。とはいえ、一場面「いや全然解決してない！」と思ったものもありましたが…

エンディングの宇宙のシーンは、もう少し何とかならなかったのかなぁと合成すぎてイマイチで、また、いつもの学生たちが在学中に一輝が宇宙に行けるはずがない！という不思議もありましたが、ストーリーとしては誰も不幸せにならない、希望を持たせる内容だったのが、良かったです。特にみんな、ずば抜けた成長をしたのではなく、少しづつ相河一輝に背中を押してもらった…というのが素敵だと思います。
出来れば一輝が帰国した、という続編かスペシャルが見てみたいです。

一輝の輝きを放った毎日にイラつきを募った准教授の立場までになっている樫野木の暴言が原因で大学を辞めると思っていたが、宇宙に行きたい思いからだったとは予想外だった。
一輝は樫野木の言葉には傷付いたが、その理由が樫野木と仲良くなりたかったからという優しい言葉はとても良かったが、暴言を吐き傷付けた樫野木には最も深く心に響くものだったと感じて、樫野木の未来も変えて前向きに歩み出す所に感動した。
一輝が宇宙を目指す段階で終わると思ったが、宇宙で作業をする光景で締め括るとは笑ってしまった。

樫野木准教授が相河先生を追いつめる場面は、見ているこちら側も胸を締め付けられるようでした。相河先生の見開かれた目が、うるうるとしていく様子には引き込まれているなと感じたほどです。
鮫島教授も指摘していたように、人は自分の問題を、他人の問題にすり替えてしまうことって、あるなとドラマを見ながら感じました。
樫野木准教授の悩みは、自分が築いた家族がもう取り返しのつかない場所まで来ているという大事なことであるはずでした。けれど、隣の芝生は青く見えるではないですが、近くで生きる幸せそうな相河先生の様子だけを見て、八つ当りに走ってしまいました。
様子だけ、その人の内側となる過去を知らない、見ようともしないで、物事を判断してしまう人間の心理を考えさせられる内容だったと感じます。

高橋一生さん演じる主人公の一輝の演技が素晴らしかったです。
何に対しても好奇心旺盛で、いつも楽しそうにキラキラしているように見える主人公ですが、本当は色々なことをうちに秘めていて、それを人に見せるのも表に出すのも苦手なんだなというのがすごくわかりました。
特に要潤さんに責められた時の目の演技というのが、主人公がすごく傷ついているというのが、セリフにはありませんでしたが、目だけですごく伝わってくるのがすごいなと思いました。
でも、一番はやっぱり脚本が素晴らしいです。
こんな捉え方ができるのかといつも感心して見てしまいます。
特に、感情に名前を最初につけた人はすごいというのは聞いていて確かにと思いました。

樫野木先生が突然怒りだしたときには、一輝と一緒に自分も凍りついてしまうかと思いました。育実との確執が片付いて以来、順風満帆できた一輝を見慣れていたので、正直言って少し変わったところがあるとは忘れていました。突然樫野木に思い知らされたような気がします。それでも一輝が周囲の学生に悪影響を及ぼしていると言うのは間違いだと思います。あまり樫野木の言葉に影響を受けずに、一輝が今後決めて欲しいなと思います。

いよいよ一輝の恋愛にスポットが当たり育美との関係がどうなるのかが興味深かった。学生が育美をライバル視して歯医者にまで押し掛ける行動力に若いってすごいって思った。でも彼女がきっぱりと振られた後のさっぱりした、未練全くなしの感じは分かります。三角関係でドロドロにならなくてよかった。育美が一輝を家に呼ぶことになった設定が結構無理やりだなあって感じたけど、これがドラマなのでしょうがないです。樫野木が一輝に放った言葉がストレート過ぎて、一輝が立ち直れるか心配。

何話か前に山田さんと一輝のおじいちゃんが意味深な会話をしていたのが気になっていたので、その謎が解けてすっきりしました。山田さんが一輝を置いて出ていってしまったこと、ひどい母親だと思うけど、それだけ一輝が小さい頃は育てるのが難しい子どもだったのだろうと同情もします。そして一輝のおじいちゃんが本当に懐が深い人だなと思います。一輝が山田さんに生んでくれてありがとうと伝えたシーンは感動で思わず泣いてしまいました。タイトルの意味もわかりました。

とにかく話のつかみどころがなくて、良くわからないドラマ。恋愛とかホームとかサスペンスとかコメディとか、部類がわからない。今回こそは何か大きな展開あるかな？と思って観ても特になく。恋愛要素が入ってくるのかと思えばそうでもないし、いきなり家族関係とかカミングアウトが入ってくるし、何かの伏線だろうかと思っても違う。大きな展開がとにかく無くて、単調としているドラマ。このふわふわしたままドラマを終わらせるつもりなのか？と気になるから毎週見てしまう感じ。

とうとう自分の母親の存在と向かいあう事になったば場面で気になってしょうがない回でした。そんな中、子供からの立場で疑問から自分の分野である生物から飛躍していく受け止めに目が離せませんでした。戸田さん演じる母親も正面から自分をさらけ出したのも感心でしたし、祖父の時間に対する捉え方にもぐっと響くものがありました。今回の生物視点は生命の確率ですね。理科あるいは生物を勉強している学生にもこの学問がどんな世界を見せてくれるかわかるので観てほいものです。

一輝と山田さんの親子関係が、虹一と涼子とオーバーラップしていて、いろいろ腑に落ちる点があったのが興味深かったです。しかし、一輝の心の解決の仕方が動物分類学から入るという奇妙なものだったのにはびっくりでした。それでも「奇跡です」というタイトルともリンクした感動シーンにはちょっと泣けました。育実の彼氏とのハイキングは、仲直りと見せかけて…の別れの展開で、何だかいい意味でだまされた気がします。次回は一輝にモテキ到来のようなので、楽しみです。

タコをトコトン嫌う一輝に過去のトラウマがあることは薄々気付いていたが、家政婦と偽っていた母親の山田の失踪と繋がっているとは上手く整えたなと思った。
母親の山田が一輝を残し失踪した理由が、一輝の幼いお友だちの虹一の家庭と同じ状況だったのがわかり、祖父の義高の疲れ果てた山田を思っての2万円が11年間という離れ離れの状態を作ったが、この期間があったからこそ再び一緒にすめたのだという義高の言葉には説得力を感じて、祖父の義高こそが数々の奇跡を起こしていると感じた。

山田さんとの関係が元に戻れて本当に良かったです！家政婦だとか母親だとかそんな括りは飛び越えて、2人には深い絆があったのだと思います。一輝は山田さんが母親ということを知っててあえて言ってなかったですが、このタイミングでスッキリ解決できてよかったと思います。そして育実先生の気持ちにも進展があって良かった！鳥飼さんとは嫌な別れ方をしていたので、ずっとモヤモヤしていたのですが。ちゃんと自分の気持ちを伝えられて安心しました！

ほんわかした物語で、主人公の一輝もとても穏やかな子ども時代の映像が毎回流れていたので、まさか見返してやろうという野心を抱いた時があって一輝自身を追い詰めていたのが驚きと共に深い悲しみを感じました。
祖父の義高の言葉が珠玉で、やりたければやればいいという優しい導きが一輝を救ったというのが凄く、義高のような指導者が一輝を魅力的に育て教授の鮫島が居場所を新たに与えて、そんな一輝が虹一と母親を救うという連鎖がとても良かったと思います。
全てが丸く治まった所で終わると思ったら、一輝の「僕は家政婦の山田さんから生まれた」には驚き、最大の謎が残ったと思いました。

不思議な感覚を持っている男性の大学講師とのやりとりが面白いなと感じたり、なるほど、そういう考えだよねって納得させられたり、動物の研究の面白さを知れたりと、なかなか見ごたえのあるドラマだと思います。恋に悩む歯医者さんを、独特の感性で癒していく。森へ一緒にいって、リスの実験が成功した時の喜びが、なんだか二人の間にあった壁がなくなってきたような・・・。恋愛まではいかないかもしれない二人ですが、同じことを経験することによって歩み寄っている。打ち解けていく二人の関係が気になります。

ドラマが始まった時の一輝の単独的な行動に戸惑いを抱いていましたが、教授の鮫島が語ったクジラの話のように一輝が徐々に成長している上に、一輝の祖父の義高が言っていた一輝が持っている心の光が、周りの人々に良い影響を与えて、人との交わりを一輝自身もぎこちなさを残しつつも取れるようになってきていて、正反対の生き方をしてきた育美も本当の成長を目指す方向へと歩み出す姿がとても良く、登場する人々も穏やかな成長を全員がしている所が見られる所が素晴らしかった。

ずっと強がっていた育実先生がだんだんと本音を言うようになってきて、なんだか嬉しくなる回でした。頑張っているのに結果がついてこないのは本当に辛いと思うのですが、こんなに近くに真逆の性格の人がいると余計に焦ります。一輝は育実の涙の理由もわからず、アドバイスなどはできませんが、自然と空気を変える力があるので、森では少し息抜きになればなと思いました。リスが橋を渡った時は、私もめっちゃテンション上がりました！笑
育実先生にもいいことか起こるような展開があって欲しい！

高橋一生と榮倉奈々…キャストはあまり期待してなかったものの、初回を見たら、なんとハマり役！なんとほっこりドラマ！と毎回欠かさず見ています。新たな視点で生活を見直すことができ、温かいゆったりとした気持ちでドラマを見ることができます。主人公のこだわりにもクスっと笑え、どんどん周りの人間に影響を与えて（振り回して？）いくあたり、全クールの山崎賢人に少し重なりつつ…高橋一生もさすがです。いよいよ歯医者さんとのラブストーリーが始まるのか？全然進まないのか？どちらでも良いと思いつつ、ラブ展開も期待してしまいます。

恋愛関係になるのか否かが気になります。男女の出会いの印象は良くなくても、何度か会って食事したり、職場から離れた「森」という相手の専門分野での共同作業等をとおして、いろいろな話しをしていくうちに、相手からの思ってもいなかった発言が胸に刺さり、自分を見つめなおす機会が与えられて、相手の事もなんとなく気になりだすといった心の動きから目が離せません。また、何気なくそんな気持ちにさせている張本人は、ひょうひょうとしてて、一視聴者としては、どんどんドラマにひき込まれていきます。ドギツイ内容でないのが、とても心地良いです。

育実先生が恋人と上手くいかない事を、仕事で埋めようとしていましたが、空回りばかりで残念でした。一輝が「なくなった歯は歯で埋めたい」と言うように、育実先生も恋愛の穴は恋愛で埋めないと、一生満たされないんだろうなと思います。それに気がついていると思いますし、だから最後には泣いてしまったんだろうな...。森での出来事やクリニックのイベントで、だんだんと一輝の印象も変わってきているように感じます！育実先生も一輝と同じくらい楽しく生きられる人生が来ますように！

毎回、心に響く言葉を残す主人公の一輝。実家が営むこんにゃく屋に対してどこか恥ずかしさを感じていて実家を批判すらしたいた新庄が、「先生が僕の立場なら実家を継ぐか」と聞いたシーンがとても印象的でした。問いに対して、こんにゃくを絶賛していた一輝が「僕なら継ません」と答えた瞬間、新庄だけでなく、観ていた私もいい意味で期待を裏切られました。ただ、もしもそこで一輝が「継ぐ」と答えていたら、新庄は背中を押される気持ちで継ぐことを決意していたかもしれない。しかし予想外の一輝の答えによって、周囲の視線や意見に左右されるのではなく「それでも自分はどうしたいのか」を考えるきっかけになったのではないかと感じました。あくまでも推測であり、本当のところは一輝にしかわかりませんが...。

主人公の一輝が、大学生や子供と自然の不思議について語っているシーンがとてもほのぼのとしていて、癒されました。こんにゃくについてだけでまるまる1話使うとは、なかなかびっくりだったのですが、最終的に一輝の目的が流星群だったことがわかって、それならば夜空のクリアな映像も、もうちょっとたくさんみたかったなぁ、と思いました。 歯科医の育実も今度こそ彼氏と別れたようなので、一輝との急接近が期待され、とても楽しみです。

回を追うごとに少しずつ主人公である一輝（高橋一生）の過去や生き方が何となく見えてきたように感じる。このドラマは感情を激しく揺さぶられるような展開や事件こそないけれど、胸の奥にズシッと静かに響くような深い感動がある。社会の中でどこかうまく生きられない自分だったり、頑張ってきたつもりでも空回りしてると感じる瞬間があったり。誰しもが感じているような葛藤や迷いは一輝のピュアで真っ直ぐな行動や言葉によって昇華されるような感覚になる不思議なドラマだ。山田さん（戸田恵子）と一輝の食卓シーンはもはや名物コント並みの安定感。確実に毎回クスッと笑える。今後、さらに詳しく描かれるであろう一輝の過去や育美（榮倉奈々）との出会いはどのような方向へ進むのか。今後の展開が楽しみだ。

ちょっと変わり者の主人公が起こす、ちょっとした小さい騒動が、大げさすぎず、でも、ちょっと奥が深いところがあって、回を重ねるごとに、ほっこりするようになりました。変わり者に限らず、多くの人が抱えている自己嫌悪感のようなものをくすぐってくる演出も好きです。子どものころに傷ついていた主人公と、みんなと同じではないことを責められて傷ついている少年との関わり方が、お互いを尊敬しあい、理解しあっていく雰囲気がよかったです。少年のこの先がとても気になります。

不倫や殺人といったきつい内容とは真逆をいくドラマだけに、家族みんなでほっとできます。ハラハラドキドキの展開はないけれども、地味に繰り広げられている人間模様には、思わずクスっと笑ってしまう演者のセリフが盛り込まれているので、個性を感じられて面白いです。親子の感情、なんだか気になって好意をもちつつある人への感情の動きや態度等、先が読めてしまうような場面も多々ありましたが、それも共感できるというかごく普通の話の流れかなと安心して見ていられます。

ボス交代を教授の事と考える樫野木に、嬉しそうな一輝がデートと思い込む琴音、一輝が歯科医の育美と付き合っていると思い込む山田と、意味合いの違う勘違いを並べ立てた内容が素晴らしく、一輝から発生した事でここまで連なる楽しい展開を考え出した方の豊かな発想力を感じました。
少年の虹一が必ず戻ってくるという事を信じていた一輝の考えを聞いた育美が、全く恋人を信用していない事に気付かされたように見えたのが、今後どう行動に移すのか気になりました。

高橋一生の役は発達障害者かなと思う。詳しい説明はなくただ変わった人という設定だけど。自分が鳥のさえずり、蜘蛛の巣などの自然に興味を持って生活していないからこういう見方もあるのかとすごく新鮮で、見ていて引き込まれていく。また榮倉奈々の役も女性としては見ていて共感できる。もう一つ、歯医者に通う子供親子の物語も興味がある。母親の子を心配するが故のイライラ。自分にも子供がいるので、うまく自分の気持ちも整理できない感情がすごく伝わってくる。

ストーリーとしては、人間社会にうまく馴染めない動物好きの男性の日々を描いたというものなのでしょうが、抑揚がなく淡々としていて正直よくわからない感じです。事件も特になく、失敗や叱責もサラッとしています。登場人物も多すぎて、それぞれのつながりが裏の部分があまり見えません。もっと人間関係で悩んだり、汚れた人間がいてもいいんじゃないかなぁって思いました。高橋一生くんのピュアで透明感のある演技はとても素晴らしいと思いますが、登場人物全員が小奇麗にまとまっていて全体の印象が薄いです。高橋一生くんのセリフは、時々核心をついていて哲学的で面白いなぁと感じました。

自然を演出しているピアノのBGMと空気感がとても素敵です。いつも自然の事ばかり考えている主人公一輝と、いつも現実的なことばかり考えていながら彼の気持ちはつかみ切れないヒロイン育美の正反対でありながらだんだん歩み寄っていく人間関係が面白いです。 2回目にして2人がデートかと思いきや、単なる偶然のお一人様焼肉同士だったのがちょっと拍子抜けでしたが、2人がいずれ付き合うことになるのかなあなどと想像が膨らみワクワクします。要潤、児嶋一哉など脇を固める俳優さんもコミカルで面白いので、見ごたえがありました。

本当の個性というものが社会性とイコールではないことを、高橋一生さんが独特の何を考えているのかわからない雰囲気で主人公を演じ、訴えかけてきます。ただ脚本の女性観はちょっと典型的で、ジェンダーの問題がホットな時期なのに、そこをもう一歩踏み込めていないところが残念です。特にイソップ物語を喩えに出して、榮倉奈々さん演じる歯科医師に傲慢さを説くところは、正直なところちっとも傲慢さを感じませんでした。あれで傲慢というのはちょっと浅いと思います。

高橋一生演じる主人公のマイペースな大学講師が、大学での授業中の様子や生徒への接し方、住み込みのお手伝いさんとのやりとりなど、いろいろな場面での具体的なエピソードによってイメージしやすく描かれていて、面白かったです。榮倉奈々演じる女性歯科医師が主人公に対してイライラする様子に共感できました。私が歯科医師や、お手伝いさんのように、この主人公のような人が近くにいたとしたら、もっとイライラさせられるだろうと思います。

主人公相河一輝が、動物の講義をしている時に、ときめいた目をして動物たちの生態を話す姿が面白く楽しめて、その内容が初めて知る事が多くて知識も得られる一石二鳥の得するドラマと感じています。
一輝の動物愛が凄すぎて、一度話し始めると聞いている人の事を考えずに止まらなくなる所に笑ってしまいました。
一輝のウサギと亀のイソップ物語の考え方は、一輝が亀を飼っているための発想に思えましたが、視野を広げて考える事の必要性を語っていたと感じました。