奪い愛、夏

水野さんの演技力には圧倒されます。桜の怖い一面を演じているときは目で覆いたくなるぐらいの恐怖を感じますが、反対に弱い一面を演じているときは、守ってあげたくなるような儚い雰囲気を感じます。同じ人が演じているとは思えないほど、見事に使い分けて演じているなと思いました。

率直に言って、素晴らしい演技だったと思います。「美人でかっこいい女優」という一般的なイメージを完全に捨てにかかっており、その潔さに好感を持ちました。
プロフェッショナルで「女優魂」に溢れる人なんだな、と良い意味で見る目が変わりました。

迫力ある演技に、ワクワクドキドキさせてもらいました！スリル満点な演技に、ハラハラしていたら、可愛らしい純粋な演技、狂気に満ちた表情や言動など飽きる暇がありませんでした！「奪い合い、冬」同様、「ここにいるよ」の台詞には震え上がりました！

苦しそうな演技、真剣な演技、そして何より、ぶっとんでて狂気的な演技に思わず引き込まれます。
「頭の中で鈴が鳴るう」というセリフと「頭なでて、優しく、優しくよ」というセリフは、本当に強烈で、まさしく怪演と呼ぶのに相応しいです。