相棒 Season16

なんか話し方が気になっていた

綺麗だし上品だしはまり役だとずっと思っていた。今までちょっとしたセリフはそんなに気にならなかったけど…先週 今日と長ゼリフになると失礼だけどアレ？なんか違うかも？
なんておもいました。

当初「運のない女」として数回登場していて、その後「花の里２代目女将」としてレギュラーとなった鈴木杏樹さんでしたが、話の中心となるのは久しぶりなので期待していました。その反面、予告でピストルを握っていたので「また犯罪を犯して退場なのかな？」と心配していました。ここ最近は女将としておっとりした演技しか見てませんでしたが、久しぶりにこの役の原点に戻った「やくざの組長の情婦で、組長が自分の夫の仇と気付いてピストルで撃った女だった。」ということを思い出す、凄みのある演技を見ることができました。

最近、「花の里」の女将役の鈴木杏樹さんがドラマ内で良いポジションになってきていると思います。鈴木杏樹さんが拳銃を打つシーンは予想外でした。ずっと「花の里」の優しい女将さんでいるのかと思っていたのに。女将幸子としての表情と暴力団幹部の愛人だったという時の表情の違いが怖いほど変わるので見ごたえはありました。

相棒シリーズのファンで、鈴木杏樹さんは初回の登場から見守っていますが今シリーズでは再びスポットライトが当てられ、美しく穏やかに過ごしていたのに、事件に巻き込まれると途端に今までの悲しみと激しさを爆発させる姿に圧倒されました。

最近は花の里の女将という一面だけで、それはそれで凄惨な話の時にも癒しというか清涼剤的な役割を果たしていて良かったが、
最新話では久々に迫力のある演技や笑顔の下の葛藤や迷いを見ることができて大変見応えがあり良かった。
予告では事件を起こして番組卒業かと心配していたがこれからも楽しませてくれそうで安心した。

１６話は久々に幸子の激しい一面が見られたのが新鮮でした。緊張感のある険しい表情や低い声のトーンが女将の時とは全然違っていて、幸子に前科があるということを思い出させました。女子大生を「こういうことはあなたを一生苦しめる」と説得するシーンが、説教臭さがないのに説得力が感じられたのも良かったです。

何年たっても和服の所作が馴染まないと感じてしまいます。あのぎこちなさが、小料理屋の女将がお料理をする所作ではないとどうしても気になってしまいます。女将でなければ、演技は全く問題ないと思います。

ほんわかとした柔らかい雰囲気と上品な色気があって、女将さん役がよく似合います。15話で東大寺に「どうしてホームレスになったのか」とストレートに質問してしまうような天然なところも嫌味なく自然に演じていて良いですね。東大寺が思わずデレデレしてしまうチャーミングな笑顔も魅力的でした。

和服がよく似合っていて給仕の作法も綺麗で接客も丁寧で、常連の右京さんが待ち合わせに使ったり突然誰かを連れてきても恥ずかしくない、素敵な女将さん役がハマっていると思います。でしゃばり過ぎないけどちゃんと存在感もあって、良い助演ぶりだと思います。

鈴木杏樹さんが花の里の女将になった経緯も、突然ではなくドラマ内の話で登場しますし、内容がよくできていると思います。鈴木杏樹さんが犯罪者ながら、可愛く徐々に女将らしく和服の似合う女性に成長している気がします。度々短時間の登場ですが、重要なポイントにもなっていて、自然で嫌味のない感じが好感が持てます。

元旦スペシャルでは逃げていた少年を匿うという重要な役割を担い、少年を介抱する時の母性を感じさせる優しい眼差しと「人はやり直せる」と諭す時の説得力のある落ち着いた語り口、少年とかつての自分を重ねているかのような切ない表情など、幸子さんのこれまでの人生が垣間見れるような繊細な良い演技を見せてくれたと思います。

犯罪者だったということを忘れてしまうくらい、もう完全に女将さん姿が板についてますね。和服がよく似合っていて、しっとりとした落ち着きだけでなく少女のようなチャーミングさも併せ持つ独特の雰囲気が魅力的です。最近は事件解決に一役買うこともあり、相棒シリーズに無くてはならない存在になってきたと思います。

相棒が、亀山刑事の頃に、犯罪者として、ちょっと気の強そうな感じで、出演されていましたね。そして、再登場では、「花の里」の女将として。しっかりしてそうで、でも、ちょっと天然な可愛さがとても素敵です。また、右京さんの一言で、状況を察するところは、もう一人の相棒のようです。杏樹さんを見ると、とてもホッとします。

花の里で、おかみさんになりたての時は、まだ、初々しさがあったけれど、今や立派なおかみさんになっていて、観ていて落ち着きます。相棒の癒し系だと思います。花の里のシーンは、相棒の名物シーンだから、これからも続いて欲しい

毎回ドラマ中盤くらいで右京さんや冠城さんが花の里で一杯やっているシーンになりますが、観ている私たちも右京さんたちと一緒にホッと一息つけるような、穏やかさと可愛らしさのある笑顔が魅力的だと思います。お箸の持ち方や着物の袖を押さえて盛り付けをするなど、はっきりカメラに映っていなくても美しい所作が目を引き、素敵な女将さんぶりを見せてくれていると思います。

品があって和服が似合い、すっかりおかみさん姿が板についてきたと思います。笑顔も可愛らしく、ホッと安心出来るような居心地の良さが感じられて良いと思います。男性ばかりのキャストの中で、仲間さんとはまた違った癒し系の魅力でしっかり華を添えていると思います。

前科があって苦労していたはずなのに、あんなに明るくトラブルなくお店を続けられているのがどこかで違和感を感じます。検事さんの話で嫌な過去を思い出してもきゃぴきゃぴ「思い出しちゃいました～」なんて言えるものか疑問です。癒やされる場所だからそれくらいでいいのかもしれませんが、天然すぎるかなと思います。