竜の道 二つの顔の復讐者

物語の中で一番真っ直ぐで、優しくて、でも脆いところもあるキャラクターを上手く演じていたと思います。
源平のことを最後まで見捨てないあたり、本当に優しい人物なのでしょうね。

影が薄い役を、影が薄い役者が演じている感じ。調和が取れ過ぎて残念。主要キャラと最も多く接する役どころなので微妙。中途半端でちゅうぶらりんなのは、晃としては間違ってはいないけど、周りが熱演している中では物足りない。

源平の息子なのにものすごく真っ直ぐ育ったなと思いました。父親は破天荒でもお母さんがとても愛情を持って育てていたんでしょうね。なんだかんだで霧島急便のことを思っているところがすごい。会社のために、という強い覚悟を感じました。お母さん思いのところも良かったです。

結局、苦労知らずで育ってきた分、優しいというのか根性がないのが露呈してガッカリ。社内改革一つ満足にできないんだから、さんざん悪どいことをやってのし上がってきた源平のあとを継いでこの会社を経営していくなんて、この人にはムリでしょ。勉強はできても、実践となると使い物にならない人の典型という感じ。

やると言いながらも、どことなく気の進まない態度だったからどうかと思ってたら、やっぱり土壇場になって出来ませんとは情けない。母親からどんな言葉を託されたとしても、それとこれとは別でしょ。やっぱり結局はあまちゃんな、二代目ボンボンだったってことでガッカリ。

見るからに正義感の強そうなマジメな人という雰囲気。勉強はできても坊ちゃん育ちだから、荒っぽいことも悪どいことも人生で経験したことがなかっただろうけど、ここにきて竜一にあおられて、脅しに手を染めてしまった後悔ややりきれなさが表情にもよく表れてて、見ていて胸がいたむ感じ。

あの父親の子とは思えない、見た目も人格もマトモな印象。勉強も良くできたみたいで非の打ちどころもなさそうだけど、偏差値の高さだけで一生をスムーズには過ごせないという代名詞になりそうな人という感じ。世間知らずでボンボン育ちなだけに、竜一にとっては扱いやすい相手でしょうね。悪い子じゃないだけに、竜一に利用されるのがちょっと気の毒に思う。