阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

前回の憔悴しきった様子が気がかりだったので、無事にお店を再開してくれて嬉しかったです。阿佐ヶ谷姉妹が来店した時にパッと明るくなった表情を見ただけで「ラジオを聴いてくれたんだな」って伝わってきたのも良かったし、「一人だからってまたせないから」と威勢良く厨房に戻る時も、以前の大将のように生き生きとしていて格好良かったです。

奥さんの形見分けの場で明るく振る舞う姿が印象的でした。いつもぶっきらぼうで寡黙な分、より喪失感や寂しさが伝わってきて切なかったです。江里子たちに奥さんについて語る時の穏やかで優しい語り口と愛しそうに目細める目が愛情に溢れていて、奥さんのことをずっと大切に想ってきたんだろうなと愛の深さを感じてグッときました。

妻を病気で亡くした寂しさに哀愁があって良かったです。ゆっくり丁寧に2人に話して聞かせる思いで話は、どの場面にもそこに奥さんがいるようで寂しそうだけど愛しそうに話してるのが印象的でした。少し猫背で小さくなってる感じが良かったです。

指し色なら俺もやってるってアピールするところ、可愛らしかったです。無口で職人気質っぽいけど、ちゃんと周りに目を配って話を聞いているし、気難しそうな見た目とたまに見せるお茶目さのギャップが魅力的だと思います。「俺たちもコンビの仕事が見たいよ」と江里子さんたちに声をかけてあげる姿も、2人を応援して見守る温かさが感じられて良かったです。

阿佐ヶ谷姉妹の出番を見逃してしまった時の「またいつでも見られる」という台詞がとても良かったです。これからもテレビで見られると確信しているような口ぶりで、2人が売れて活躍できると心から信じて応援している気持ちが伝わってきました。ぶっきらぼうで愛想もなく、言葉が足りない人だけど、それでもちゃんと温かさや愛情深さが感じられる演技が良いなと思います。

阿佐ヶ谷姉妹の名付け親を自負したり、仲良さげに料理を食べる2人を満足げにチラっと見ていたり、寡黙で口調も荒っぽいけど2人を応援しているのがちゃんと伝わってくるところが良いですね。頑張っている2人が誇りなんだろうなあ。奥さんとのやりとりもちょっと乱暴だけどテンポが良くて、長年連れ添った息の合った夫婦っぷりが感じられます。