天国と地獄～サイコな２人～

北村さんは稀に見る、セクハラっぽい言っても気持ち悪るってならない(見ている側が)役者さんだと思います。ご本人がかっこいいからというのもあるけど、内から滲み出る男気みたいのがそうさせるのかと思う。

悪徳刑事セク原、で終わるのかと思ったら実にかっこいい刑事さんだった！最終話の五十嵐管理官が「河原先輩」と呼んだのが実にいい感じにラストにつながった。駆け出しのキャリアの頃相棒だったのかな？確かに「目指している地点は一緒」でしたね。重厚な存在感、濃くてコワイ顔、いい意味で昭和の漢でした。

最終回で日高に対してお兄ちゃんの生きざまについて問いかけるところはグッと来ました。そのまま日高の犯行を押し付けるのかと思いきや違ったんだなと思いました。彼なりの正義感はあったんですね。結局望月さんの関与まではうやむやにしてましたが、それは良かったのかなと思いました。

最終回で一気に男をあげましたね！熱い正義感、めちゃくちゃ格好良かったです。「あと頼む」と彩子に日高の取り調べを託す時の真っすぐな眼差しも良くて、彩子なら真実を明らかに出来るという信頼や2人のただならぬ関係を慮る河原なりの配慮が感じられてグッときました。河原の行動や言動に毎回ハラハラさせられたり、イラっとさせられてきましたが、まさか最後の最後でこんなに胸を打たれて感動させてもらえるなんて…。河原役が北村さんで本当に良かったと思います。

まるで銭形警部を連想するような、日高＆望月への執着を感じる河原刑事。もはや事件の解決より二人を逮捕することにすべてを賭けているような。最後に日高に手錠をかけようとする時に、入れ替わったりしないようにご注意を、と思ったりもする。この人が何もなく事件が解決してドラマが終わると思えない。

一昔前のコミカルで少し安っぽい内容のドラマだったにも関わらず、この人は光っていました。
大声を出す演技の迫力、ただ大声を出してるわけではなく本当にこう言う人いるなあと思わせる自然な流れでの大声。
ほかの一つ一つの演技がこのドラマではもったいないくらいの演技力です。
日本の脚本はつまらないので笑、きちんと面白い映画で演技したのを見たいなと思いました。
実力派の人がいるとドラマ全体が引き締まるんだなと感心しました。

彩子たちの乗ったフェリーを待っている時の、獲物を待ち構えて楽しんでるような表情にゾクっとさせられました。ホント執念深くてネチっこくて、でも捜査のためなら面倒がらずにどんな場所にも自分の足で行くところが根っからの刑事って感じがして、だからこそこれまで多くの手柄をあげてこられたんだろうなという説得力があります。彩子に手錠をかける時の満足げなドヤ顔も相変わらずの憎たらしさで良かったです。

左遷させられたのになんだかんだで東朔也のことを突き詰めており、やはりさすがに実力はあるんだなと思いました。お金を渡して違法捜査してますが、そのお金は自腹だと思うので、解決させたい気持ちがつよいんだなと思いました。手柄をあげて出世したらその分回収できるのでしょうか。

捜査会議で東について説明する時のドヤ顔、すごかったですね～。捜査を外された恨みや自分が誰よりも優位に立っているという優越感がビシビシ伝わってきました。喋りながらチラチラ彩子（日高）を見る視線も嫌味ったらしくニヤついていて、反応を見て楽しんでいるようにも見えて本当に感じ悪くて上手かったです。

入れ替わる前の日高と東が一緒にいたという目撃証言や、彩子（日高）も東を捜していることなど、着々と情報を掴んでじわじわ攻めてくる姿に毎回ハラハラさせられます。頭がキレるし執念深いし、違法捜査もいとわない人だから何をしでかすか分からないし、絶対に敵に回したくない人ですね。出番は少なめだけど、濃い見た目とアクの強い演技が強烈で存在感がすごいです。

違法捜査をやりつつも手柄をあげている、そんな貪欲さがよく出ています。左遷されたのに捜査を続けており、結構いい証拠を見つけているあたりはさすがと思わせられます。優秀なんでしょう。
ダーティなイメージは残しつつも警察として正義を貫こうというところは感じさせますね。

人目のあるファミレスでわざと大声で問い詰めたり、机を乱暴に叩いて威圧したり、話の聞き方が昭和の刑事って感じで、いかにも河原らしくて良かったです。捜査を外される原因になった買収や脅しもいまだにフル活用してるし、もうこの人にはこのやり方しか出来ないんだなとドラマでは描かれていない彼の長年の刑事人生を彷彿とさせるところも上手いなと思います。

捜査を外されて火がついたみたいで、さらに執念深く彩子と日高の関係を探る姿にハラハラしました。自分が気になったことは地道にとことん調べるし、何か閃いたら食事もとらずに駆け出して行ってしまうし、事件のことで頭が一杯になってしまう姿を見ていると、やり方は彩子と全然違うけどこの人も根っからの刑事なんだなと実感させられます。

いちいち見惚れる演技です。今回は情報を得るのに、万札をさっと相手の目の前に出す指使いのタイミングにしびれました。かっこいいです。

昭和の男前顔ですが、豪腕刑事等、スーツ姿でのキレ者役が似合っていて好きです。関西弁も自然に使いこなし、ちょっとあくどい事も平気でしちゃう感じ、歌舞伎ばりの尖すぎる目線も、あの濃い顔と妙にマッチしているのが魅力です。ドラマでも、何気に事件のカギとなるポイントをキッチリ押さえているので、河原が事件解決のキーマンとなるのでは？と思っています。

目撃者を買収するシーンの手慣れてる感じが良かったです。お願いしているというより脅迫に近いような、自分が優位に立っている余裕な態度とニヤついた笑顔がゲスっぽくて上手かったです。この一連のシーンのおかげでこうやって何度も他人の弱みに付け込んで汚い手を使って手柄をあげてきたんだろうなと、これまでの河原の刑事人生を彷彿とさせたこと、就職を支援するという真っ当な方法で河原の鼻を明かした彩子と日高の清廉潔白さが際立ったのも良かったと思います。

1人残って手袋を必死で捜す姿が河原の執念深さを感じさせました。どんな小さな隙も見逃さないというような鋭い視線が蛇みたいにネチっこくて怖いけど、でもそのしつこさや諦めない根性があるからこそ、これまで多くの手柄をあげてきたんだなという説得力もあって、刑事としての腕の良さを改めて認識させられました。大きな見せ場がなくても強い印象を残す存在感がさすがです。

一癖も二癖もある刑事の役が本当にぴったりで、ヒールな役柄ですが、とても好きになってしまいます！嫌われ役をここまでかっこよく演じられるのは北村一輝さん以外にいないと思います。その先、実は…という展開が待っていそうで期待しています！

日高の取り調べシーンの嫌味ったらしくてネチっこい口調や視線がホント感じ悪くて上手かったです。日高が口ごもるとニヤっと笑ったり、追及をかわされるとあからさまに苛立ったり、感情を全部顔と態度に出すところも、相手を威圧して優位に立とうとしているような、河原の狡猾さが感じられて良かったです。

ちょっと嫌みで意地悪な刑事役、北村一輝さんらしさが存分に発揮されていてとても良かったです。
手柄をとるためにどんな手段でも使うその意味深な表情も抜群で、観てる側としてはとてもハラハラしています。

けっしてスマートでなく昭和感まるだしの雰囲気が出ていてよかった。綾瀬はるか扮する望月彩子を論破する場面は迫力があって、ちょっとスッキリした。人間臭く、少し胡散臭さも匂わせるが、事件解決のためにはどんな手段も厭わないという熱さも感じられた。

関西弁＋デリカシーの無い、でも人間味ある役がとてもうまいし似合っている。北村さん実はかっこいいのにそういうのを出さないで役になれるのは技量が必要だと思った。

良いですねぇ～「パワ原」さん！
言っていることはパワハラでも、実はど真ん中の正論だったりするんですよね。
北村さんが言うと、そんなに嫌味に感じないのが不思議です。
でも鈍感そうだから、入れ替わっていても気が付かなそうですね(笑)

高圧的な態度や嫌味ったらしい口調、小馬鹿にしたような表情、ニヤニヤした下品な（褒めてます）笑み、全身で「風紀委員」彩子の天敵ぶりを表現していて上手かったです。こういう違法行為もいとわない紙一重なヤバい人、似合いますね。でも自分の手柄最優先っぽくも見える彩子よりも「犯人を逮捕する」という警察の仕事で一番シンプルなことに重点を置いているようにも見え、彼なりの正義感と刑事としての信念が感じられるところがただの敵役ではなくて良かったです。

古典的な刑事役がよく似合う美丈夫。通称「セク原」刑事。とは言っても彩子に対して行っていることはかなり正論。清濁合わせ飲む捜査手法は、むしろアリなんじゃね？鋭い嗅覚は二人の入れ替わりに一番に気が付きそう。出来れば殉職しないで欲しい！