『光る君へ』での町田啓太 (藤原公任役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
町田啓太 (藤原公任役) は 「2024年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
道長に「傍から見れば欲張りすぎだ」「左大臣をやめろ」とはっきり進言する姿が格好良かったです。真っすぐ道長を見つめる眼差しや力強い口調から、友人として本気で心配しているんだろうな、建前ではなく心からの言葉なんだろうなって伝わってきたのも良かった。短いシーンではあったけど、左大臣相手に遠慮なく苦言を呈することが出来るのはもう自分しかいないだろうという公任の覚悟と責任、ほんの少しの切なさが感じられたのも良かったと思います。
帝に同情する行成に「情に流されるな」「政が出来ないなら仕方ない」と正論を説いて行成を諭す姿が、いつも冷静沈着な公任らしくて格好良かった。譲位を迫るという話題になった途端、表情がキュっと引き締まるところも、高まる緊張感が伝わってきて良かったです。
三条天皇に内裏に入る手筈を任されても名誉と思わず、「こういうのやりたくないんだよなあ」って面倒臭そうに愚痴ってるところが、出世ではなく漢詩や和歌を極めて生きていきたい公任らしさが感じられて良かったです。自分を取り込もうとしている三条天皇の思惑にちゃんと気付いて警戒しているのも、公任の鋭さと聡さを感じさせて良かったと思います。
道長に実資と隆家の説得を申し出るシーンがすごく頼もしかったです。絶対上手くやるだろうなっていう安心感が凄くて、公任たちに任せておけば大丈夫という道長の信頼に説得力がありました。「いけない、いけない」というおどけたような口調と仕草も、不謹慎な台詞だったけど口が過ぎる公任らしくて良かったし、行成の背中をポンと叩く姿も彼の複雑な心情を察して気遣う公任の優しさが感じられました。
隆家とのシーン、ピリッとした緊張感漂う雰囲気と、これからも道長を支えていくと迷いなく口にする姿が頼もしくて格好良かったです。最近は酔って藤式部に絡んだり、実資たちとコントのようなやりとりをしたりと三枚目っぽいシーンが多かったので、隆家の真意を探ろうとするような鋭い視線や、スパイになるよう命じる姿など、久々に公任の有能さを堪能できたのも良かったと思います。
藤式部との若紫のくだり、ピシャリと反撃されてちょっと動揺して面食らっている姿が新鮮で良かった。耳や顔を赤くして足取りもおぼつかなくて、女性に絡みにいくくらい泥酔しているのが珍しくて驚いたけど、道長の無礼講発言を真に受けてきっちりしっかり守ってる素直さが可愛らしくもあり、親近感が沸いたのも良かったです。
妻と一緒に源氏物語を読むシーン、夫婦の穏やかな空気感が心地よくて仲睦まじい様子が伝わってきたのが良かったです。家が火事に遭って抜け殻状態の斉信を心配そうに見つめたり、何とか励まそう煩く斉信に話しかける道綱を「今はそっとしておいた方が良い」と制したり、友人の心境を慮って気遣う公任の優しさが感じられたのも良かったと思います。
昔、まひろを地味でつまらぬ女と酷評したことをすっかり忘れているところが公任らしくて、しっかり覚えている斉信との対比が面白かったです。本当に悪気なく思ったことをそのまま口に出しちゃう人なんだなあ。まひろに「うちの者はお前が来なくなって寂しがってる」と伝える時の、少し笑みが零れて表情が柔らかくなるところも、妻を大切に想う気持ちが感じられて良かったです。
昇進した時のご満悦な笑顔が良かった。先週、斉信に先を越されて拗ねていたのが嘘みたいにご機嫌が直っていて、その子供のような単純さと素直さがちょっと意外で可愛らしかったです。実資、斉信との「従二位、従二位、正二位」のくだりもコミカルで楽しく、独特な実資のノリに率先して付き合うくらい上機嫌なのが伝わってきたのも良かったと思います。
斉信に出世を追い越されて拗ねて出仕しなくなるというちょっと大人げない姿が新鮮で、いつもの余裕のある雰囲気とギャップがあって親近感が沸きました。斉信・実資との3人でのやりとりも、公任のツッコミやため息、呆れたような表情がより気まずさやコミカルさを際立たせていて面白く、見応えがありました。
髭姿になってもワイルドになり過ぎず、上品さを保ったままなのはさすが。妻を通して道長とまひろを繋ぐきっかけを生むところも、公任が道長の人生に欠かすことの出来ない重要な人物なのだとより強く印象付けていたし、「所詮、女子供が読むもの」と言わなくても良い一言を口にするところも、昔と変わらぬ公任らしさが感じられて良かったと思います。
「下手な歌を詠んだら名折れだからな」と得意げな顔で行成に歌を提出する姿が、公任の歌詠みへの自信とプライドを感じさせ、屏風を見た実資が一番に反応して「さすが」と褒める説得力がありました。自信満々でもドヤ顔でも、雅な雰囲気はそのままで上品さが失われないところも良かったです。
鮮やかな色味の着物がよく似合っていて素敵でした。笑みを浮かべてしみじみと「道長には敵わぬ」と語る姿も、他意は一切なく心からの言葉に聞こえ、長年の友人として道長の本質をしっかり見抜いていて、彼の左大臣としての見事な働きっぷりに感銘を受けてリスペクトする気持ちが伝わってきたのが良かったです。
笛を吹く姿、凛々しくてとても美しかったです。伊周に歌の会を開くよう提案された時の焦ったような苦笑いも、あまり親しくして面倒なことに巻き込まれたくないという気持ちがしっかり顔に出ていて、その正直さや、周りの人間が置かれている状況や自分がどう立ち回るべきかをしっかり見通している賢さが公任らしくて良かったです。
あまりに哀れな伊周を見て、ため息をつきつつも規則を破って母のもとに行かせてあげる姿にグッときました。自分も父を亡くしていて彼の気持ちが分かる部分と、良い感情を持っていなかった伊周に情けをかけられるようになった内面の成長や懐の深さ、月日の経過とともに変化した公任の人間としての大きさが垣間見れたのも良かった。「俺って優しいからな」と自分で言っちゃうところは昔と変わらぬ公任らしさがあって良かったです。
道長の仕事ぶりを見て意見を聞いてニヤリとするところがとても良かった。親友としてこいつならやってくれるだろうと安心したような顔だった。争うのではなく支えようと思ってくれたのかな。誰もがポストを争うのではなくそういう人もいていいと思う。
自分のやりたいことがはっきりと定まったと分かるすっきりと清々しい表情や、「道長と競う気にはなれない」と語る時の彼の立派さに一目置いて尊敬しているのが伝わる熱い口調などから、自分でしっかりと考えて導き出した答えだと伝わってきて、「今のまま、参議で良い」と語って自ら出世コースを外れる姿が諦めや逃げに見えなかったのが良かったです。相変わらず口が過ぎるところはあったけど、公任の思慮深さや周りをよく見ていて自身を客観視出来る賢さが感じられたのも良かったと思います。
伊周について「以前に比べてやや人物がマシになった」と語るシーン、つい「やや」を強調してしまうところが公任の気持ちが込められ過ぎていて笑ってしまいました。正直さや口の悪さが昔と変わっていなくて何だかホッとするし、あんなに言いたい放題なのに下品に見えないところも凄いなと思います。道長が関白になる気はないと言い切るところも、彼のことを一番よく理解している親友らしさが感じられて良かったです。
4人の中で一番常識人なのかもと思って見ている。いつも冷静で穏やかな佇まいが美しい。写しを献上する時の緊張具合とかこちらまで伝わってきた。
伊周の白い直衣に渋い顔をしていたり、斉信たちと酒を飲んでいる時に愚痴っていたり、公任の表情や態度が伊周の度を過ぎた高慢さとそれを疎ましく思う公卿たちっていう構図を強く印象づけていたのが良かったです。定子たちとの雪遊びで見せた楽しそうな笑顔や、斉信に雪玉をぶつけて喜ぶ姿など、子どものような無邪気な顔が見られたのも新鮮で良かったです。
突然、道兼が訪ねてきた時の表情が秀逸でした。八の字に下がった眉や泳ぐ目が公任の戸惑いや困惑を感じさせ、はっきりと言葉にしなくても迷惑で困ってるって伝わってきたのが良かったです。道兼の苦情を言いに行くためなので決して楽しいものではないけど、久々に道長との気さくで少しくだけた会話が聞けたのも嬉しかったです。
道兼を見限って道隆に取り入ろうとするところが公任らしかったけど、昔のような自信たっぷりなしたたかさを感じさせず、必死さや不安が滲み出ているところが未だ変わらぬ公任の不安定な状況を物語っていて良かったです。自分は道兼側につくという政治的な駆け引きの話をちゃんと斉信にしていたところも、公任の真面目さやお坊ちゃん育ちっぷりが感じられて良かったです。
道兼とのやりとり、表情にも佇まいにも以前までの自信と希望に満ちた様子は全く感じられず、その姿だけで年月の経過と公任が置かれている現在の状況がしっかり伝わってきたのが良かったです。父の言いつけ通りに道兼の傍にいるところも公任の父への尊敬や信頼が感じ取れて良かった。後ろ盾がなく不安な状況だけれども、何とか道兼に取り入って気に入られよう、利用してやろうというガツガツした下品さや狡さを全く感じさせないところも育ちの良さと公任自身の品格を感じさせて良かったと思います。
やる気になっている道長を目の当たりにした時の危機感を覚えたような表情や、父上と二人のシーンで見せた心細そうな姿など、いつもの自信たっぷりで強気な公任とは別人のような姿が印象的でした。自分の将来や出世に何の疑いも抱いていなかった公任が、初めて焦りや不安を抱いたのがちょっとした表情と声音の変化だけで伝わってきたのも良かった。初めての父子シーンでしたが、その表情や目線、醸し出す雰囲気から父上を頼りにし、尊敬し慕う気持ちが滲み出ていたのも良かったです。
天皇の突然の退位に周りがザワついていても、一人落ち着いた態度で冷静さを保っていたり、道長に詳しく話を聞こうとする斉信を「もう済んだことだ」と窘めたり、表立って動揺を見せない肝の据わった姿が有能な公任らしさが感じられて良かったです。表情がいつも以上に引き締まっていて口数が少ない姿も、時代が変わるという緊張感が伝わってきて良かったと思います。
見目麗しく目から鼻に抜ける賢さと評される説得力がすごい。見た目だけではなく、自信たっぷりな立ち居振る舞いや迷いのないはっきりとした物言い、文武両道で何でも器用にこなすスマートさなど、演技全体から公任の才色兼備ぶりが窺えるところも良いですね。はまり役だと思います。
乗馬も打毬も迫力があって絵になって、とても格好良かったです。勝負に勝って道長たちと楽し気に笑い合う姿も、幼馴染の親友同士らしいリラックスした空気が感じられて、子どもに戻ったような無邪気さがあって微笑ましかったです。その後の女性たちへの辛辣な発言の数々も、平然とした顔でさも当然というように口にしていて、聞いてるだけでイラっとするけど、当時の価値観では当たり前のことなんだなと改めて再認識させられ、道長とまひろの悲恋をより際立たせていたのも良かったと思います。
笛を披露するシーン、短い場面だったけど、構えも様になっていて美しく、自信に溢れた雰囲気も相まってとても見応えがありました。道隆主宰の漢詩の会でも余裕を感じさせる佇まいで堂々とトリに相応しい素晴らしい歌を披露していて、その歌の腕前はもちろん、何故道隆が急にこのような会を設けたのか、招かれた自分たちは何を求められているのか、その真意をしっかり心得ている賢さが感じられたのも良かった。初対面のききょうを「好かぬ」とバッサリ斬り捨てる相変わらずの毒舌っぷりも面白かったです。
斉信と言い合いをするシーン、澄ました表情でなかなか失礼な発言を連発する姿が公任の自信やプライドの高さ、挫折を知らないエリートらしさを感じさせて良かったです。会話が進むたびにイラっとして表情と纏う空気が変わっていく斉信と、そんなのお構いなしで淡々と落ち着いた雰囲気を保つ公任の対比も面白かった。態度も口調も相手を小馬鹿にした感じがして嫌味なんだけど、スマートな振る舞いや美しい見た目の影響か、下品にならないところも良いなと思います。
眉目秀麗という言葉がぴったりな美しさで藤原4人組と一緒にいても一際目を引きますね。家柄も良く何をやらせても器用にこなす優秀さもあり、一見非の打ち所がない人だけど、ちょいちょい失言が目立って鼻につく残念な一面もあって完璧過ぎないところも、人間味があって良かったと思います。
道長に「傍から見れば欲張りすぎだ」「左大臣をやめろ」とはっきり進言する姿が格好良かったです。真っすぐ道長を見つめる眼差しや力強い口調から、友人として本気で心配しているんだろうな、建前ではなく心からの言葉なんだろうなって伝わってきたのも良かった。短いシーンではあったけど、左大臣相手に遠慮なく苦言を呈することが出来るのはもう自分しかいないだろうという公任の覚悟と責任、ほんの少しの切なさが感じられたのも良かったと思います。
帝に同情する行成に「情に流されるな」「政が出来ないなら仕方ない」と正論を説いて行成を諭す姿が、いつも冷静沈着な公任らしくて格好良かった。譲位を迫るという話題になった途端、表情がキュっと引き締まるところも、高まる緊張感が伝わってきて良かったです。
三条天皇に内裏に入る手筈を任されても名誉と思わず、「こういうのやりたくないんだよなあ」って面倒臭そうに愚痴ってるところが、出世ではなく漢詩や和歌を極めて生きていきたい公任らしさが感じられて良かったです。自分を取り込もうとしている三条天皇の思惑にちゃんと気付いて警戒しているのも、公任の鋭さと聡さを感じさせて良かったと思います。
道長に実資と隆家の説得を申し出るシーンがすごく頼もしかったです。絶対上手くやるだろうなっていう安心感が凄くて、公任たちに任せておけば大丈夫という道長の信頼に説得力がありました。「いけない、いけない」というおどけたような口調と仕草も、不謹慎な台詞だったけど口が過ぎる公任らしくて良かったし、行成の背中をポンと叩く姿も彼の複雑な心情を察して気遣う公任の優しさが感じられました。
隆家とのシーン、ピリッとした緊張感漂う雰囲気と、これからも道長を支えていくと迷いなく口にする姿が頼もしくて格好良かったです。最近は酔って藤式部に絡んだり、実資たちとコントのようなやりとりをしたりと三枚目っぽいシーンが多かったので、隆家の真意を探ろうとするような鋭い視線や、スパイになるよう命じる姿など、久々に公任の有能さを堪能できたのも良かったと思います。
藤式部との若紫のくだり、ピシャリと反撃されてちょっと動揺して面食らっている姿が新鮮で良かった。耳や顔を赤くして足取りもおぼつかなくて、女性に絡みにいくくらい泥酔しているのが珍しくて驚いたけど、道長の無礼講発言を真に受けてきっちりしっかり守ってる素直さが可愛らしくもあり、親近感が沸いたのも良かったです。
妻と一緒に源氏物語を読むシーン、夫婦の穏やかな空気感が心地よくて仲睦まじい様子が伝わってきたのが良かったです。家が火事に遭って抜け殻状態の斉信を心配そうに見つめたり、何とか励まそう煩く斉信に話しかける道綱を「今はそっとしておいた方が良い」と制したり、友人の心境を慮って気遣う公任の優しさが感じられたのも良かったと思います。
昔、まひろを地味でつまらぬ女と酷評したことをすっかり忘れているところが公任らしくて、しっかり覚えている斉信との対比が面白かったです。本当に悪気なく思ったことをそのまま口に出しちゃう人なんだなあ。まひろに「うちの者はお前が来なくなって寂しがってる」と伝える時の、少し笑みが零れて表情が柔らかくなるところも、妻を大切に想う気持ちが感じられて良かったです。
昇進した時のご満悦な笑顔が良かった。先週、斉信に先を越されて拗ねていたのが嘘みたいにご機嫌が直っていて、その子供のような単純さと素直さがちょっと意外で可愛らしかったです。実資、斉信との「従二位、従二位、正二位」のくだりもコミカルで楽しく、独特な実資のノリに率先して付き合うくらい上機嫌なのが伝わってきたのも良かったと思います。
斉信に出世を追い越されて拗ねて出仕しなくなるというちょっと大人げない姿が新鮮で、いつもの余裕のある雰囲気とギャップがあって親近感が沸きました。斉信・実資との3人でのやりとりも、公任のツッコミやため息、呆れたような表情がより気まずさやコミカルさを際立たせていて面白く、見応えがありました。
髭姿になってもワイルドになり過ぎず、上品さを保ったままなのはさすが。妻を通して道長とまひろを繋ぐきっかけを生むところも、公任が道長の人生に欠かすことの出来ない重要な人物なのだとより強く印象付けていたし、「所詮、女子供が読むもの」と言わなくても良い一言を口にするところも、昔と変わらぬ公任らしさが感じられて良かったと思います。
「下手な歌を詠んだら名折れだからな」と得意げな顔で行成に歌を提出する姿が、公任の歌詠みへの自信とプライドを感じさせ、屏風を見た実資が一番に反応して「さすが」と褒める説得力がありました。自信満々でもドヤ顔でも、雅な雰囲気はそのままで上品さが失われないところも良かったです。
鮮やかな色味の着物がよく似合っていて素敵でした。笑みを浮かべてしみじみと「道長には敵わぬ」と語る姿も、他意は一切なく心からの言葉に聞こえ、長年の友人として道長の本質をしっかり見抜いていて、彼の左大臣としての見事な働きっぷりに感銘を受けてリスペクトする気持ちが伝わってきたのが良かったです。
笛を吹く姿、凛々しくてとても美しかったです。伊周に歌の会を開くよう提案された時の焦ったような苦笑いも、あまり親しくして面倒なことに巻き込まれたくないという気持ちがしっかり顔に出ていて、その正直さや、周りの人間が置かれている状況や自分がどう立ち回るべきかをしっかり見通している賢さが公任らしくて良かったです。
あまりに哀れな伊周を見て、ため息をつきつつも規則を破って母のもとに行かせてあげる姿にグッときました。自分も父を亡くしていて彼の気持ちが分かる部分と、良い感情を持っていなかった伊周に情けをかけられるようになった内面の成長や懐の深さ、月日の経過とともに変化した公任の人間としての大きさが垣間見れたのも良かった。「俺って優しいからな」と自分で言っちゃうところは昔と変わらぬ公任らしさがあって良かったです。
道長の仕事ぶりを見て意見を聞いてニヤリとするところがとても良かった。親友としてこいつならやってくれるだろうと安心したような顔だった。争うのではなく支えようと思ってくれたのかな。誰もがポストを争うのではなくそういう人もいていいと思う。
自分のやりたいことがはっきりと定まったと分かるすっきりと清々しい表情や、「道長と競う気にはなれない」と語る時の彼の立派さに一目置いて尊敬しているのが伝わる熱い口調などから、自分でしっかりと考えて導き出した答えだと伝わってきて、「今のまま、参議で良い」と語って自ら出世コースを外れる姿が諦めや逃げに見えなかったのが良かったです。相変わらず口が過ぎるところはあったけど、公任の思慮深さや周りをよく見ていて自身を客観視出来る賢さが感じられたのも良かったと思います。
伊周について「以前に比べてやや人物がマシになった」と語るシーン、つい「やや」を強調してしまうところが公任の気持ちが込められ過ぎていて笑ってしまいました。正直さや口の悪さが昔と変わっていなくて何だかホッとするし、あんなに言いたい放題なのに下品に見えないところも凄いなと思います。道長が関白になる気はないと言い切るところも、彼のことを一番よく理解している親友らしさが感じられて良かったです。
4人の中で一番常識人なのかもと思って見ている。いつも冷静で穏やかな佇まいが美しい。写しを献上する時の緊張具合とかこちらまで伝わってきた。
伊周の白い直衣に渋い顔をしていたり、斉信たちと酒を飲んでいる時に愚痴っていたり、公任の表情や態度が伊周の度を過ぎた高慢さとそれを疎ましく思う公卿たちっていう構図を強く印象づけていたのが良かったです。定子たちとの雪遊びで見せた楽しそうな笑顔や、斉信に雪玉をぶつけて喜ぶ姿など、子どものような無邪気な顔が見られたのも新鮮で良かったです。
突然、道兼が訪ねてきた時の表情が秀逸でした。八の字に下がった眉や泳ぐ目が公任の戸惑いや困惑を感じさせ、はっきりと言葉にしなくても迷惑で困ってるって伝わってきたのが良かったです。道兼の苦情を言いに行くためなので決して楽しいものではないけど、久々に道長との気さくで少しくだけた会話が聞けたのも嬉しかったです。
道兼を見限って道隆に取り入ろうとするところが公任らしかったけど、昔のような自信たっぷりなしたたかさを感じさせず、必死さや不安が滲み出ているところが未だ変わらぬ公任の不安定な状況を物語っていて良かったです。自分は道兼側につくという政治的な駆け引きの話をちゃんと斉信にしていたところも、公任の真面目さやお坊ちゃん育ちっぷりが感じられて良かったです。
道兼とのやりとり、表情にも佇まいにも以前までの自信と希望に満ちた様子は全く感じられず、その姿だけで年月の経過と公任が置かれている現在の状況がしっかり伝わってきたのが良かったです。父の言いつけ通りに道兼の傍にいるところも公任の父への尊敬や信頼が感じ取れて良かった。後ろ盾がなく不安な状況だけれども、何とか道兼に取り入って気に入られよう、利用してやろうというガツガツした下品さや狡さを全く感じさせないところも育ちの良さと公任自身の品格を感じさせて良かったと思います。
やる気になっている道長を目の当たりにした時の危機感を覚えたような表情や、父上と二人のシーンで見せた心細そうな姿など、いつもの自信たっぷりで強気な公任とは別人のような姿が印象的でした。自分の将来や出世に何の疑いも抱いていなかった公任が、初めて焦りや不安を抱いたのがちょっとした表情と声音の変化だけで伝わってきたのも良かった。初めての父子シーンでしたが、その表情や目線、醸し出す雰囲気から父上を頼りにし、尊敬し慕う気持ちが滲み出ていたのも良かったです。
天皇の突然の退位に周りがザワついていても、一人落ち着いた態度で冷静さを保っていたり、道長に詳しく話を聞こうとする斉信を「もう済んだことだ」と窘めたり、表立って動揺を見せない肝の据わった姿が有能な公任らしさが感じられて良かったです。表情がいつも以上に引き締まっていて口数が少ない姿も、時代が変わるという緊張感が伝わってきて良かったと思います。
見目麗しく目から鼻に抜ける賢さと評される説得力がすごい。見た目だけではなく、自信たっぷりな立ち居振る舞いや迷いのないはっきりとした物言い、文武両道で何でも器用にこなすスマートさなど、演技全体から公任の才色兼備ぶりが窺えるところも良いですね。はまり役だと思います。
乗馬も打毬も迫力があって絵になって、とても格好良かったです。勝負に勝って道長たちと楽し気に笑い合う姿も、幼馴染の親友同士らしいリラックスした空気が感じられて、子どもに戻ったような無邪気さがあって微笑ましかったです。その後の女性たちへの辛辣な発言の数々も、平然とした顔でさも当然というように口にしていて、聞いてるだけでイラっとするけど、当時の価値観では当たり前のことなんだなと改めて再認識させられ、道長とまひろの悲恋をより際立たせていたのも良かったと思います。
笛を披露するシーン、短い場面だったけど、構えも様になっていて美しく、自信に溢れた雰囲気も相まってとても見応えがありました。道隆主宰の漢詩の会でも余裕を感じさせる佇まいで堂々とトリに相応しい素晴らしい歌を披露していて、その歌の腕前はもちろん、何故道隆が急にこのような会を設けたのか、招かれた自分たちは何を求められているのか、その真意をしっかり心得ている賢さが感じられたのも良かった。初対面のききょうを「好かぬ」とバッサリ斬り捨てる相変わらずの毒舌っぷりも面白かったです。
斉信と言い合いをするシーン、澄ました表情でなかなか失礼な発言を連発する姿が公任の自信やプライドの高さ、挫折を知らないエリートらしさを感じさせて良かったです。会話が進むたびにイラっとして表情と纏う空気が変わっていく斉信と、そんなのお構いなしで淡々と落ち着いた雰囲気を保つ公任の対比も面白かった。態度も口調も相手を小馬鹿にした感じがして嫌味なんだけど、スマートな振る舞いや美しい見た目の影響か、下品にならないところも良いなと思います。
眉目秀麗という言葉がぴったりな美しさで藤原4人組と一緒にいても一際目を引きますね。家柄も良く何をやらせても器用にこなす優秀さもあり、一見非の打ち所がない人だけど、ちょいちょい失言が目立って鼻につく残念な一面もあって完璧過ぎないところも、人間味があって良かったと思います。