『光る君へ』での高畑充希 (藤原定子役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
高畑充希 (藤原定子役) は 「2024年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
この定子をどう描くはドラマのスタンスとして重要なポイントで、清少納言と紫式部の対比を意識してか、「枕草子」に描かれる定子像に寄せているのでしょう。でもそのためか定子は四后並立や一帝二后の当事者として朝廷を混乱させた面より、ただ一条帝との愛に溺れた人物のように描かれている。「枕草子」の定子像は清少納言のフィクションが入ったプロパガンダの面が指摘されているわけで、そのせいか定子は作り物じみていて、人間臭さを感じない。せっかく演技力のある高畑さんを起用しているのだから、もっと人間臭い、外向きの顔と内向きの顔とを表現して欲しかった。高畑さんの問題ではないけど、このキャラは薄っぺらいので評価できないかな。
少納言との「いつも、いつも」と笑い合うやりとり、感謝の気持ちを歌に詠んで渡す姿、少納言が用意してくれたお菓子を食べた時の優しい笑顔、少納言と過ごす時間が定子にとっていかに心安らぐ大切なものだったのか伝わってきて、穏やかで温かなシーンなのに何だか切なくて涙が出てしまいました。聡明で美しく、お茶目さもあって、でも何処か哀しげな雰囲気と儚さも纏っていて、帝の愛を一身に受けるのも納得の魅力的な中宮様を見事に体現していたと思います。
清少納言の書く言葉を涼やかな声で読み上げる。その伸びの良さが人々の想像力を掻き立てる。定子が高畑充希さんで良かったなと最も思う場面だ。かごの鳥の寂しさや辛さは目線だけに納めて、所作はいつでも緩やかで上品。生まれながらの高貴が感じられる。
枕草子を朗読する落ち着いた声が心地良くて、読んでいる定子の表情も穏やかで微かに笑みを浮かべていて、彼女の心がいかに枕草子のおかげで救われていて生きる糧になっているのかが伝わってきてグッときてしまいました。初めて出会った日の話をする少納言に「懐かしいのう」と応える時のちょっと寂しげな、大切な人たちとの思い出を愛しむような表情も切なくて良かったです。
道長にお腹の子を守って欲しいと懇願するシーン、縋るような絞り出すような声と必死に訴えかける眼差しが切なくて哀しくて、どんなことをしてでもこの子だけは守るんだという強い覚悟を感じさせました。本来なら帝とともに御子の誕生を今か今かと待ち望んでいる時期だろうにと思うと、余計に辛くて悲しかったです。
枕草子を通した清少納言との無言のやりとりがとても良かった。生きる気力を失った虚ろな眼差しが、身体を起こして少納言が綴る文に目を通すことで少しずつ穏やかで落ち着いたもの変わっていって、少納言の思いがちゃんと定子の心に届いているのが伝わってきてグッとくるものがありました。その心の変化を微かな表情の変化だけで表現する演技もさすがだと思いました。
定子の乱心ともいえる場面が描かれました。勢い余って髪を落とす。今まで家族の中の自分の役割というものを理解してちゃんと実行してきたのに同じ家族によって潰される。怒りと呆れと切なさが入り混じった悲しさがこちらまで伝わりました。これを見たら余計に兄が腹立たしいよね。
刀を奪い取って自分の髪を落とすシーン、鬼気迫る空気と絶望したような哀しげな表情が印象的で見ていて胸が痛かったです。あんなに朗らかで笑顔が可愛らしい人なのに一切笑うシーンがなくて、感情を押し殺したような表情をしていることが多かったので、余計にラストのあの行動が衝撃的で見終わったあとも頭に浮かぶくらいインパクトがありました。台詞以上に感情が伝わる表情や目の演技はさすがです。
清少納言やまひろが一目見ただけで魅了されるような華やかなさを持っている定子にピッタリ。自分が愛されることが家を繁栄させると、ちゃんと使命を理解して利発に動いているように見える。父や兄に子供を急かされても表情を崩さないのは芯があるなーと思わせていいと思う。
この定子をどう描くはドラマのスタンスとして重要なポイントで、清少納言と紫式部の対比を意識してか、「枕草子」に描かれる定子像に寄せているのでしょう。でもそのためか定子は四后並立や一帝二后の当事者として朝廷を混乱させた面より、ただ一条帝との愛に溺れた人物のように描かれている。「枕草子」の定子像は清少納言のフィクションが入ったプロパガンダの面が指摘されているわけで、そのせいか定子は作り物じみていて、人間臭さを感じない。せっかく演技力のある高畑さんを起用しているのだから、もっと人間臭い、外向きの顔と内向きの顔とを表現して欲しかった。高畑さんの問題ではないけど、このキャラは薄っぺらいので評価できないかな。
少納言との「いつも、いつも」と笑い合うやりとり、感謝の気持ちを歌に詠んで渡す姿、少納言が用意してくれたお菓子を食べた時の優しい笑顔、少納言と過ごす時間が定子にとっていかに心安らぐ大切なものだったのか伝わってきて、穏やかで温かなシーンなのに何だか切なくて涙が出てしまいました。聡明で美しく、お茶目さもあって、でも何処か哀しげな雰囲気と儚さも纏っていて、帝の愛を一身に受けるのも納得の魅力的な中宮様を見事に体現していたと思います。
清少納言の書く言葉を涼やかな声で読み上げる。その伸びの良さが人々の想像力を掻き立てる。定子が高畑充希さんで良かったなと最も思う場面だ。かごの鳥の寂しさや辛さは目線だけに納めて、所作はいつでも緩やかで上品。生まれながらの高貴が感じられる。
枕草子を朗読する落ち着いた声が心地良くて、読んでいる定子の表情も穏やかで微かに笑みを浮かべていて、彼女の心がいかに枕草子のおかげで救われていて生きる糧になっているのかが伝わってきてグッときてしまいました。初めて出会った日の話をする少納言に「懐かしいのう」と応える時のちょっと寂しげな、大切な人たちとの思い出を愛しむような表情も切なくて良かったです。
道長にお腹の子を守って欲しいと懇願するシーン、縋るような絞り出すような声と必死に訴えかける眼差しが切なくて哀しくて、どんなことをしてでもこの子だけは守るんだという強い覚悟を感じさせました。本来なら帝とともに御子の誕生を今か今かと待ち望んでいる時期だろうにと思うと、余計に辛くて悲しかったです。
枕草子を通した清少納言との無言のやりとりがとても良かった。生きる気力を失った虚ろな眼差しが、身体を起こして少納言が綴る文に目を通すことで少しずつ穏やかで落ち着いたもの変わっていって、少納言の思いがちゃんと定子の心に届いているのが伝わってきてグッとくるものがありました。その心の変化を微かな表情の変化だけで表現する演技もさすがだと思いました。
定子の乱心ともいえる場面が描かれました。勢い余って髪を落とす。今まで家族の中の自分の役割というものを理解してちゃんと実行してきたのに同じ家族によって潰される。怒りと呆れと切なさが入り混じった悲しさがこちらまで伝わりました。これを見たら余計に兄が腹立たしいよね。
刀を奪い取って自分の髪を落とすシーン、鬼気迫る空気と絶望したような哀しげな表情が印象的で見ていて胸が痛かったです。あんなに朗らかで笑顔が可愛らしい人なのに一切笑うシーンがなくて、感情を押し殺したような表情をしていることが多かったので、余計にラストのあの行動が衝撃的で見終わったあとも頭に浮かぶくらいインパクトがありました。台詞以上に感情が伝わる表情や目の演技はさすがです。
清少納言やまひろが一目見ただけで魅了されるような華やかなさを持っている定子にピッタリ。自分が愛されることが家を繁栄させると、ちゃんと使命を理解して利発に動いているように見える。父や兄に子供を急かされても表情を崩さないのは芯があるなーと思わせていいと思う。