ひとりでしにたい

なんというか、こういう大人になっても中二病をこじらせてるのって、なんだかなという感じがしてしまいます。子どものときにいろいろあっても、その時に親がいくつだったか計算してみると、いつの間にか今の自分は、その時の親とそう変わらない年齢だと気付いたりする。じゃあ今の自分はそれほど立派かと思えば大したことはない。そんな想像力さえ持ったことのないまま大人になるのは、大人になったというよりも単に体が老いただけ。中二病はせめて十代で卒業して欲しいね。

演じている佐野さんですが、鳴海との関係性の変化をしっかり感じさせてくれます。まだ演劇的な意味での動きがもうひとつかな。でもそこはこれからの伸びしろでしょう。

鳴海の彼氏という紙を貼りながら微笑んでいる那須田くん、ちゃっかり笑顔がかわいくて幼くて面白い。でも本領を発揮したのは弟からけちょんけちょんに言われている鳴海のためにいつもの口撃をした時だよね。いつもの間違っていることを正す風じゃなくてちゃんと鳴海を庇うように怒っていたのが良かったな。

あんな感じで気づくとクドクドと説教をしちゃう彼がまさか自分に興味があって話したいだけだったなんて誰が気づけるというのだろう。でもそこがミソなんだよね。最初はイラついても話を聞かせるだけの知識があるからペースに飲み込まれちゃう。今どきの若者代表っていうよりも変わり者になってるふしがあるけど徐々にハマってきています。