愛しい嘘～優しい闇～

ハキハキした口調や意志の強そうな眼差し、6人の中で一番物事を客観的に見ている冷静さなど、演技で見た目の幼さをカバーして、正義感の強い弁護士さんという説得力を持たせていたのが良かったです。望緒との気を使わない自然体なやりとりも2人の仲の良さを感じさせ、この二人の友情は本物だなってホッとさせてくれる温かい空気感がありました。

野瀬にナイフを突き付けられてるのに、「逆恨みじゃないんですか？」とわざと挑発して浮気の証拠を喋らせようとする策士っぷりが格好良かったです。怯えてはいるけど、チラチラ野瀬の反応を窺ったり、会話を誘導しようとしたりと弁護士らしい冷静さも垣間見れ、全てを明らかにするためにこのチャンスを逃さないという強い意志と正義感が感じられて頼もしかったです。

雨宮と揉めたことを後悔する稜に「ずっと我慢してきたんだから良いんじゃない？」と言ってあげるシーンが良かった。責めもせず、強く共感することもなく中立の立場を保ってるけど、稜の望緒への想いやもどかしい気持ちをちゃんと汲んであげてるのが伝わってきました。望緒からLINEが来た時の嬉しそうな笑顔や、雨宮と距離を置いた方が良いとはっきり忠告する姿など、随所で望緒への友情が感じられるところも良かったです。

タイムカプセルを捜す時の焦りや必死さが怪しいなってずっと思ってたけど、あんな可愛い理由だったなんて…。照れくさそうな笑顔とか、田村先生に「自慢の生徒だ」って言われた時の感動して喜びを噛みしめてるような表情とか、いつもの冷静で頼もしい玲子とは違うチャーミングな一面が垣間見れて親近感がわきました。

友達であろうと怪しいと思ったら疑うし、それが濡れ衣だと分かれば素直に本人に謝る。白黒はっきりした性格が見ていて気持ちが良いです。嫉妬とかマウントとか、本当に親友グループだったの？ってくらいドロドロした6人だけど、玲子は望緒の性格をよく理解していて協力的だし、誰に対しても対等に接していて信用出来る感じがします。童顔な上に中学生役の時から見ているせいか、パッと見だと弁護士に見えないのがちょっと残念です。

鼻を摘んで話しているみたいで聞き取りずらい。テレビに出る人としては致命的なのでは？

優美救出作戦、無駄口を叩く望緒と稜を叱ったり、当日の流れをテキパキと説明して仕切ったり、無駄のない働きぶりがさすがの頼もしさでした。優美の電話に正が出た時に、一瞬息を飲んだけどすぐに落ち着いてそつなく対応する姿も弁護士らしい肝の据わりっぷりが感じられて良かったと思います。

望緒が車に轢かれかけたことに憤ったり、雨宮を怪しんで徹底的に調べたり、相変わらず真っすぐで正義感の強い姿が頼もしかったです。過去の話が出ると明らかに動揺したり後ろめたそうな表情になるところも、持ち前の正義感と過去の過ちの狭間で葛藤する気持ちが感じられました。

玲子を見ながら金八先生の頃のキャラクターを思い出しました。金八先生に出てた頃も優等生キャラであの子がそのまま大きくなったようで懐かしくもあったけど、いつまでもこういうキャラからはみ出せないのもなんだか勿体無いなーと思いました。

物怖じせず何でもはっきり言う玲子のキャラクターは見ていて気持ちが良いですし、空き巣被害にあった望緒の相談に乗ったり、奈々江を怪しんで罠にはめたりと、弁護士としての有能さも頼もしくて格好良かったです。奈々江を警察に突き出さない望緒に戸惑う姿も、玲子の正義感の強さを感じさせて良かったです。