書けないッ!?～脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活～

吉丸家での紳士的で爽やかな立ち居振る舞いがやっぱりスターなんだなと感じさせました。「スターが一般人の家に来た」という雰囲気がちゃんとあって、奈美や絵里花がときめいてはしゃぐ説得力がありました。圭佑を説得するシーンも、真っすぐ圭佑を見つめる眼差しや真摯な口調から、ドラマへの愛と圭佑なら納得できる脚本を書いてくれるという信頼が感じられました。最終回は男気のある格好良いシーンが多かったけど、空に「うるさい」って怒られてしょげる姿は、いつものちょっと残念な3枚目キャラが垣間見れてそのギャップも魅力だなと思いました。

こんな役もハマるんだなぁ…！と嬉しい出会いでした。ワガママ放題で気まぐれで振り回すイヤな奴なのにどこか憎めないのがさすが岡田将生さん！イヤな奴なのにおもしろかわいいカッコイイ！テレビ局のシーンだけがこのドラマを観る理由です。

「俺の魅力」とか「俺、格好良かったよね？」とか、当然の決まりごとのように自画自賛コメントをスラスラ口にするところが勘違いスターって感じがよく出ていて良かったです。周りが緊張感に包まれるような圧のある髙飛車なスターというよりどこか滑稽で軽い感じがして、裏で東海林やめぐみにディスられてる残念キャラに説得力があるのも良いですね。八神の提案通り、全編ラップの回も見てみたかったです。

調子に乗って怪我しちゃうのも、ただの捻挫なのにめちゃくちゃ大騒ぎして大袈裟なのも「八神ならやりそう～」と納得してしまうキャラ作りが最高です。撮影中に怪我なんて大迷惑だけど、「視聴率上がって嬉しかったんだね、テンション上がり過ぎたんだね」とつい許しちゃいそうなちょっと憎めない可愛らしさもあって、もう何やっても八神に見えるくらい似合ってると思います。

拗ねてたくせに視聴率が上がった途端に有頂天になって大喜びする姿が八神のお調子者っぽさ全開で笑えました。吉丸に「俺のファンだった？」って自信満々で聞いちゃうところや、豹柄のド派手な洋服やサングラスなど、勘違いスターっぷりが演技でも見た目でもよく出ていて良かったです。キリっとした二枚目な役よりこういう三枚目っぽい役の方が生き生きして見えて好きです。

わがままで、おだてられると調子に乗るという自由奔放なキャラの特徴を見事に掴んで演じられているので、見ているこちらも八神隼人についイライラしてしまいました。また、プロデューサーとの掛け合いも思わず笑いを誘ってしまうようなテンポで最高です。

風が強すぎて瞬きし過ぎてNGになったり、片足立ちでフラフラしたり、人気スターのはずなのに周りからちょいちょい雑に扱われる残念な感じが似合っています。気取っていて実際スターなんだけど、ちょっと三枚目要素を滲ませているところが上手いです。八神主演の「富豪教師Q」、本編をちゃんと見てみたいです！

本来、主役をはれるぐらいの岡田将生がスター俳優役で毎回少ししか出ていないのが贅沢な気がしますが、スター俳優らしく脚本にワガママいってみたり周りのスタッフたちに乗せられて気分が良くなったり「いかにも！」というわかりやすいキャラクターで楽しかったです。

改めてイケメンでキラキラオーラがを感じます。いろいろと要望が多くて面倒なキャラクターですが、彼が爽やかに言うとなんだか許せてしまいます。コメディっぽい雰囲気もさりげなくこなすことができて素敵ですね。これからドラマの中での吸血鬼役がとても楽しみです。

自信たっぷりなニヤついた笑顔や上から目線な口調が良い感じにむかついて、調子に乗ってるスターって雰囲気が良く出ていて上手かったです。出番少ないけどインパクトがありました。単なる嫌味なイケメン俳優ではなく、B型の血液しか吸えない吸血鬼とか提案してくる内容がぶっ飛んでたり、無名の脚本家と馬鹿にしてるであろう吉丸の娘に「八神隼人興味ないし」ってバッサリ斬られてたり、ちょっと残念なところがあるキャラクターも面白かったです。