クジャクのダンス、誰が見た？

さすが名バイプレーヤーですね。酒向さんは作品によって大きくキャラを変えられるけど、このドラマでは作品中でも違っています。死刑囚としてのもう戦えなくなった老兵のような姿と、子どもの頃にキャッチボールをしている姿、そして冤罪が判明して開放された後の姿と、三つの変化を見せています。

いずれもドラマの中でそうだろうなと思える姿であり、短い出番も、視聴者に納得させるものがありました。本当に素晴らしかったです。

長い勾留が解かれて友也の元へ帰ってきた時、顔からは勾留されていた時の厳しさは消え穏やかな顔になっていたのが印象に残った。友也の背中をさすり神井に明るい笑顔を見せた時、この親子の時計が動き出したような明るい未来が見えた。

見る作品見る作品こんなに印象が変わる俳優さんってなかなかいない。海に眠るダイヤモンドでは上品なおじいさんだったのに今回は粗暴で危ういところをもった人に見える。目が合っただけで何かされそうな怖さがある。警察署で一瞬友哉を見た時の顔が忘れられない。あれだけで子供への愛情が伝わってきた。