ライオンの隠れ家

人懐っこすぎる笑顔が癒しでもありました。あの感じなら結婚10周年でわざわざ人を集めてパーティーしちゃうのもキャラとして成立してるし、憎めないところがいいなと思いました。そっとヒロトの本音を引き出すにはその強引さが必要ですよね。

スピーチをする洸人に、彼の背中を押すように笑顔で深く頷く姿がとても良かったです。弟のことを話そうとしてるって察してるのも、自分の結婚１０周年パーティーなのにそれを快く受け入れるところも、洸人への熱い友情や貞本の懐の深さを感じさせて格好良かったです。

あんな大変な事件に巻き込まれていた小森と会うというのに居酒屋で会った時には普段通りに接しているのがすごくいいなと思いました。何も聞かず会社帰りにするような会話を楽しそうにすることで小森への態度が変わらないことを示しているようで温かい気持ちになりました。

初めての洸人との飲み会を「テンション上がるわ～」ってすごく喜んでたり、「寂しいから早く帰ってきてよ」と復職を求めたり、洸人大好きな気持ちが溢れ出てる姿が微笑ましくてほっこりしました。ドラマの雰囲気を壊すことなく、毎回程よい明るさとコミカルさで空気を変えて物語にメリハリをつけているところも良いなと思います。

市役所で洸人を見かけて「小森！」って大声で呼びかけたり、ワクワクした様子でご飯に誘ったり、久々の再会が嬉しくて仕方ないって態度にも表情にも出まくってる姿が可愛らしかったです。貞本の出てるシーンってホント和むしホッとする。なかなかハードな展開になってきたので、どうか貞本だけはこのまま豹変とかせずに洸人の良き友人・同期でいて欲しいなあって心から願ってしまいます。

ニヤニヤが抑えられないくらい嬉しそうに子供にメールを送る姿が貞本の子煩悩っぷりを感じさせて良かったです。牧村に褒められて調子に乗って「褒めデー？」ってしつこく絡むのも、ウザがられてサラっと距離を取られるのも貞本らしくて良かったし、不穏さがどんどん増していく中、事件と無関係な貞本の軽やかな態度や口調がフッと余計な方の力を抜いてくれてすごく救われてる気がします。

シリアスでしんどいシーンが多めのドラマなので、貞本のコミカルさや明るさを見るとホッとします。「別荘持ってない顔」も妙に説得力があって笑ってしまいました。警察沙汰・週刊誌沙汰になっている洸人とも距離を置くことなく全てドンと受け止めて協力してあげる姿も、貞本の優しい人柄や大らかさ、器の大きさを感じさせて良かったと思います。