ライオンの隠れ家

みっくんたちをすごく温かい目で見ているところがいいですよね。アトリエの太陽がいっぱい入る明るい感じとこの人の温かい雰囲気がとても合っていたと思います。みっくんたちの安心安全な場所なんだなと思えたし、それが善意の押し付けでないことも分かる。ちょうどいい優しさが素敵でした。

個性的でかつ高感度のある演技で、こんな人がいたら障碍者も社会参加ができていいと本気で思いました。最終回が終わるとプロフィールを調べると、ああ、あのお笑いの人だと。彼を抜擢したのは、すばらしい。

洸人が無断でお迎えに来なかったことも「のっぴきならない事情があったのでしょう」と気遣って水に流したり、みっくんが１０００人画廊の絵を完成させた時も自分のことのように嬉しそうに報告したり、小森家の挑戦を心から応援してくれたり、最後までとにかく良い人で懐が深くて、それが嘘くさかったり偽善者っぽく見えないところがとても良かったです。

自然な演技で、引き込まれました

みっくんの異変を気に掛けつつ、焦らすことなくじっくり待つ姿勢を示してくれる姿が素敵。みっくんのことを一人のアーティストとしてリスペクトしているのが伝わってくる。寄り添うような温かみのある話し方や空気感が、建前ではなく心からの言葉なんだなあって感じさせるところも良かったです。

ライオンと暮らしているというみっくんの誤解を生む発言に大慌てでフォローを入れる姿が面白かったです。みっくんの言葉を上手く拾って相手に分かりやすく伝えるところや、しっかりと売り込むところも、みっくんの才能を高く買っていて、彼のことをよく理解している様子が感じ取れて良かったと思います。