御上先生

賢い子が揃ったクラスの中でも飛び抜けて聡明で大人で、気負いもなくサラっと自然にクラスをまとめるスマートさが良いですね。議論になった時も一番に口を開くことが多いし、勉強法の見直しも率先して仕切っていたけど、「俺が、俺が」っていう自己主張の強さや押しつけがましさを感じさせないところも要領が良く器用そうな和久井らしさが感じられて良かったです。

御上との打てば響くやりとりが良いですね。毎回ほぼ即答のテンポの良さも気持ちが良いし、賢くて大人だけどスカした感じが一切なくて、神崎の話を興味深そうに聞いていたり、椎葉の状況にも心を寄せて千木良が理事長に嘆願書を提出するのにも付き添ったりと、仲間思いな一面が垣間見れたのも良かったと思います。

「兄の行動をどう思う？」という御上の問いにクラス中が静まり返る中、「理由は？」と自殺の理由を訊ねて口火を切る姿が和久井らしくて良かったです。理由を聞いたあと「責任があると思うから」と最初に自分の意見をきちんと述べる姿も、話してくれた御上への誠意と、思ったことや感じたことを瞬時に的確に表現出来る和久井の聡さ、頭の回転の速さを感じさせて良かったです。

突然の御上からの「どう思う？」という問いにも慌てることなく、冷静に双方のテーマの問題点を指摘する姿が和久井の賢さを感じさせました。授業ではないし、きっとながらで冬木たちのやりとりを耳にしていたんだろうけど、それでも的確に分かりやすく要点を述べる姿が格好良かったし、そういう姿がスマートで全く嫌味に見えないところも良かったと思います。

東雲の企画に「俺やるよ」と一番に参加を表明する姿が、視野が広くて自身をしっかり持っている和久井らしさを感じさせました。ディベートでも一番前に座って真剣に両者の意見を聞いていたり、腕を組んで考え込むような表情になったり、疑問に思うこと、分からないことはまず自分で考える、色んな角度から見てみるっていう思考の基本がちゃんと根付いていることが伝わってきたのも良かったです。

御上の意図を汲んで皆にアクティブリコールの説明をしたり、マスコミが押し寄せた時もきちんと話し合いをするよう提案したり、和久井の視野が広くて冷静な一面が垣間見れたのが良かったです。「御上の弟子になったの？」って嫌味も軽く流したり、誰が提案しても良いものは良いって認めたり、人に流されず自分をしっかり持っているところも、和久井の聡明さと精神年齢の高さを感じさせて良かったと思います。