おいハンサム!!2

担々麵のお店を探してるだけなのに動きがスリラーみたいになっちゃったり、冷蔵庫購入のくだりでも認識が食い違って「いやいやいや…」って互いに訂正しあう漫才みたいな展開になったり、見た目はクールビューティーな感じなのに、大森と一緒だとちょいちょい様子がおかしくなるところがギャップがあって親近感がわきます。大森と一緒に担々麵を食べている時にフッと笑い出してしまうところも、その時の楽しそうな笑顔も、大森に対する好意が感じられて可愛らしかったです。

ワイルドぶるのを止めない大森を「それやめて貰えません？」「恥ずかしいんで先に行きます」とバッサリ斬るシーンが面白かったです。渡辺ってあんまり自分の感情を表に出さないというか、何考えてるかちょっと分からないところがあるから、こうやって思ってることハッキリ言ってる姿が見られるとスカっとする。元カノの由香に「どうすれば良いですかね？」と大森のことを相談したり、飲みに誘ったり、何の蟠りも感じさせずフランクに接するところも渡辺の大らかさを感じさせて良いなと思います。

後輩の由香への気持ちを察しつつ、直接的なことは口にして踏み込んだりせず「仕事はちゃんとやってね」とだけ忠告するところに、渡辺の賢さや気遣いが感じられました。大森のラーメン戦士呼ばわりを嫌がる里香を見てすぐに「里香さん」と名前で呼びかけたり、迷子になった話を親身になって聞く姿も、渡辺の真面目で優しい人柄が滲み出ていて良かったです。

野々村との契約が成立した時に、すかさず由香の会社の名前を出して功労者として労う姿が渡辺の気配りの出来る人柄を感じさせて良かったです。賞味期限切れのベーコンのくだりで、何度も「入れますよ」と大森に確認を取るところも、味の異変を確認するかのように何度も小首を傾げながら食べる姿も、渡辺の生真面目さが伝わってきて良かったと思います。

飲み会で可愛いお花屋さんのモノマネをノリノリでやってる姿が、クールな見た目とギャップがあって良かったです。前シリーズから出ているけど、イマイチどういう人なのか掴み切れないミステリアスさがあって、そこもキャラクターとして面白いし、いまだに謎が多いからこそ何をやっても新鮮でギャップに感じられるところも良いなと思います。

大森のわかりづらい愛情表現を困惑しながらぬか床をかき混ぜるところが面白かったです。心の中でぬかハラ？なんて思いながらも一切表情には出さず掻き回している。嬉しいとか楽しいとか辛いとか一切見えずただ困惑。大森との落差が笑えました。

表情は一切変えず「こっそり茄子かきゅうり漬けてやろうかしら」って心の中で毒づいたり、大森の遠回し過ぎる告白を「ヌカハラ？」って独特な受け取り方してるところが面白かったです。「ぬか床ハラスメント」の発音がやたら良いのもジワジワくる。渡辺のキャラがしっかり描かれていないせいもあるけど、大森のことをどう思ってるのかとか、喜怒哀楽とか、モノローグがないとイマイチ何考えてるか分からないのがもどかしいので、観ていてスカッとするような感情爆発させるシーンがあったら良いなって思います。

担当者の名前が思い出せなくて内心アタフタしてるシーンが面白かったです。取引先で手品始めるのもなかなかシュールだけど、カード配りながら相手のIDカードを必死に盗み見ようとしたり、動揺して目が泳いでいたり、シュッとしたクールな見た目と挙動のギャップに人間味が感じられて良かったと思います。

大森と良い感じなんですね。占い師に大森とのことを占ってもらおうとしてるのが面白かったです。相手と意見が違ってもはっきり自分の考えを述べられるし、感情的にならずに相手の話も受け入れつつ冷静に対応する姿も頼もしくて、限られた出番でも仕事が出来る優秀な人という渡辺らしさがしっかり伝わってきたのも良かったと思います。