王様に捧ぐ薬指

綾華に対する口調や態度に棘がなくなって醸し出す空気が柔らかくなった様子が、仕事のやりとりの中で自然に感じられるところが良かったです。「急にどうした？」って違和感がないのが上手い。マネージャー代理の綾華をサポートしようという気持ちが伝わってきて頼もしいし、いまだに綾華を敵視する先輩たちの顔色を伺ったりしないのも潔くて格好良い。味方の佐々木が不在の今、二階堂が綾華のそばにいてくれるとホッとします。

これまでは綾華に対して嫌味を言ったり態度も辛辣だったけど、4話では少しずつ彼女の本来の良さや真面目さに気付いていく様子が描かれ、それが取ってつけたような唐突な感じではなく自然な流れに見えたのが良かったです。「見直した」と気持ちに変化が芽生えたからは、嫌味を言う先輩たちとちょっと距離を置いたり、綾華と神山のツーショットを覗き見する先輩たちを呆れ顔で見ていたり、周りに流されない二階堂の芯の強さが感じられたのも良かったと思います。