らんまん

当時の、夫に従順で、控え目で、いじらしく、高等教育を受けていない無学な、伝統的な、日本女性を、見事

　

声が小さすぎる。セリフが棒読み。周りの役者さんが素晴らしいだけに、毎回、ヘタさが目立って、残念でした。

特に重要な役じゃないのにすごく印象に残るんですよね。今日の回は特に聡子の聡明さと若いけど肝の座った強さが出ていました。寿恵子も強くなってきているけれど、また違う強さがあって素敵です。自分が引かないと決めたことはやり通す、信念の強さが感じられます。

演じる中田さんは映画「3月のライオン」でイジメの中心となる腹黒女子を見事に演じていたし、この聡子という楚々とした役もあえてこのような芝居をしているのだと感じます。年齢が離れ、社会的地位もある田邊の後妻としての遠慮や戸惑いをたどたどしさという形で表現しているわけで、登場時間が身近い中での印象付けとして悪くないと思います。それによってようやく田邊に妻として対峙し、妻としての強さと優しさを諭すように語り掛けるシーンが生きていると思います。今後も期待です。

脚本上の役柄・人物設定の良さと、演じる人の演技の良し悪しは別かと…。

聡子さんという人物はとても素敵で、よくこういう人を登場させたなぁ、この脚本家さんはすごいなぁと思って見ています。
が、演じている中田さんが上手かというと…。
いくら控えめで大人しい人物設定だからといって、あんな棒読みではちょっと…。
まだ演技経験が浅いのでしょうか、まるで素人さんのよう。
今後に期待します。

いつもは一歩引いて全部旦那さんを立てているように見えたから、今日目を逸らすことなく旦那さんに意見するところがすごく活きたと思う。これだけは譲れないって気持ちが聡子の全身から溢れているような気迫を感じました。

聡子さんが出ると画面に清涼感が出ます。暑い夏にはぴったりですね。田邊教授に勧められてお酒を飲むシーンが初めてお酒を飲んだ時そのままで驚いた様子が初々しくて可愛らしくて、そりゃ旦那さんも微笑んじゃうよなーと思いました。

旦那さんを家の前で待つ幼妻。田邊教授をもっと知りたくて近づきたくてって気持ちと近寄りがたい緊張が顔に出る。田邊さんの言葉の一つ一つを汲み取ろうとじっと見つめる目がかわいい。聞かれたことを知らない時はわかりませんと言える素直さが教授に愛される所以だろう。