らんまん

どんなに歳をとっても万太郎と再会するとやんちゃな弟とかいがいしく世話をする兄に戻るところがとても良かったです。離れていても会えば一瞬でいつでも昔の距離感に戻るのも計算でしょうね。綾さんは守りつつ一歩引いているところがかっこよかったです。

竹雄と万太郎がいかに兄弟のように育ち、遠慮のいらない関係だったとはいえ、時代を考えればやはり100％対等にものを言える筈はなく、いくら綾と結婚して義理の兄弟になったとしても、どこかで一歩引いたところがなければいけないと刷り込まれているのが普通だろうと思います。志尊さんの演技は、万太郎に遠慮がないように見えて、引くべきところはわきまえた距離感を感じました。それは遠慮のあるものではなく、生活環境の中で生まれた二人の自然な距離感に思えます。とてもよい演技でした。

第120回、初めて、万太郎さんの前を歩く竹雄さんの姿を見たように思いました。
竹雄さんも、「綾さんの夢を叶える」ということを、自分の夢とし、その実現に向け頑張ってきました。

足を少し引きずっている歩き方が、これまでの苦労を物語っていました。必死に綾さんを支え、力一杯生きてきたのが分かりました。

峰屋が復活するとき、竹雄さんが杜氏(親方)になり、蔵元の綾さんが目指す酒を、竹雄さんの手で作ってくれたらと思っています。

綾さんがもう一度蔵元になること、新しい酒造りという夢の実現は、竹雄さんの、綾さんへ対するの想いの深さを形にするものだと思います。

久しぶりに万太郎と会って並んで座っている時の懐かしい感じがもうたまらない。万太郎にだけ見せる兄のような感じがとても好きだ。くしゃみをした万太郎の頭を拭いてあげるのは小さい頃すぐに熱を出した名残りかななんて想像できるのも楽しい。2人の歴史がちゃんとそこにあるのがいい。

「綾さん」という呼び方が、竹雄さんの人間性を表していて、とても素晴らしいと思います。これから、綾さんにとって大きな試験が待ち受けているようですが、以前竹雄さんが綾さんに伝えた「心配せんでもあなたは、泣いても悔やんでも、空が晴れたら立ち上がる…」よう、ぞっと後ろから支えてあけてほしいです。再チャレンジさせてあけてほしいです。

久しぶりに登場した綾と竹雄夫妻。どんなに時が流れても主導権は綾にあるんだなと思うと関係が大きく変わってなくて良かったです。作るという言葉に綾さんに分からないようにドギマギしちゃう竹雄がとても面白かったです。

綾さんへの想いが実りよかったです。
勝手な願いですが、峰屋の当主か蔵元を綾さんに託し、支える(支え合う)夫婦の姿を見せてほしいです。綾さんを奥さんだけにせず、もう一度組合作りにもチャレンジさせてほしいです。女性としてだけではなく人間としてリスペクトし合う、愛情深い男性、人となりを演じていただきたいです。

万太郎と夜中、東京に戻らないという話をしている時の表情の変遷がすごい。回想シーンとか挟まれていたけれど、その間も万太郎と話続けてたんじゃないかというくらい自然な感情の動きが見れた気がする。この二人の仲良しシーンもうないのかな。少し寂しい。

本当に良い表情をする役者さんだなあと思う。綾からフルネーム呼びされた後の返事の声色や、「呼んだだけ」と言われた後の表情が何とも言えず良かった。

若から万太郎に呼び方は変えてもまだ残る敬語がかわいらしい。座る時に万太郎の少し後ろにいたり、いつもの癖が抜けない感じがいいですよね。強要された主従関係ではなくて自分の大好きな人にお仕えしている感じがとてもいいです。

高藤と寿恵子の会話が気になって後ろ姿でフリーズしている竹雄に笑わせてもらいました。そりゃ気になるよね（笑）会話を聞くことに専念しすぎて不自然だったのが面白かったです。そして勢い余って万太郎に失礼なことを言ってましたね。結構毒づくところも好きですよ。

きっと峰屋のピンチを知っているのだろうと思わせる、それでいて万太郎にはわからないギリギリの感じを上手く出している。友人であり相棒であるのだが、元々使用人だったという習慣みたいなものも上手く混ざっていて、万太郎への思いも含めてとても自然に表現されているなと感心する。

給仕の竹様を見てからまた映らないかなと待ち焦がれている。万太郎より先に都会慣れしてすっかりかっこいいシティーボーイに成長（笑）あれじゃ王子様だよね。ファンもつくわなと思わせるほど立ち振る舞いがスマートで素敵です。

万太郎が跪いて植物に対峙している時、そっと傍によって手拭いを用意する。その行動があまりにも自然で日常だと感じて、に万太郎との月日と深い理解を思った。

竹雄が使用人としての立場をわきまえて行動していた日々があるからこそ綾に思いを伝えてしまえ！と応援したい気持ちになる。いつでも一歩引いて常識的に動きいざという時は自分の身を呈することも厭わない。ぼっちゃんが飛び出しても竹雄がいれば安心って思ってしまう安心感がある。

万太郎がどこかに行ってしまうのではないかと必死な様子がなんだか切なくなってしまいます。万太郎の気持ちを繋ぎ止めるために必死に気持ちをゆすったり宥めたり。今後の峰屋のためというよりも親友としてってところがまた泣けます。

一歩引いて誰かを支える役がよく似合うなと思う。ちょっと気心のしれた友に近い感じも時々見え隠れするけれど、本質的には尽くしている。万太郎も綾をも良く知るからこその板挟みがせつない。綾への気持ちは恋か憧れかどっちかな。

子供の頃より万太郎とは友達のようなシーンが増えたかなという印象があります。男の子同士だしそういうわちゃわちゃした部分もいいですが、やっぱり綾への思いも気になります。綾の居場所を探り当てよく分かったねと言われた時の嬉しそうな顔、綾への想いが見えました。