らんまん

2023年4月期
総合評価: 3.11 / 5.0 (回答者数27人) 724 位 / 885件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.1 /5.0(62.2%) 714/885件中
キャスト 3.5 /5.0(70.8%) 692/885件中
演出 3.2 /5.0(63.6%) 699/884件中
音楽 3.5 /5.0(69.2%) 517/885件中
感動 3.1 /5.0(62.8%) 449/882件中
笑い 2.3 /5.0(45.8%) 675/881件中
スリル・興奮 2.5 /5.0(50%) 725/879件中
87コメント
87 | 2023-06-06 17:54:19

実際にモデルになった牧野富太郎も石版印刷の技術を学んでいますね。後年も校正がびっしり入った植物図が残されているし、緻密で妥協のない植物図へのこだわりは、万太郎にも見られるようです。ただ万太郎の一途さは感じられるけど、説明不足というか拙速さも感じます。寿恵子に対してもだけど、当事者に丁寧に説明することができないのなら、もっと情熱的に語り、周囲を呑み込んでしまう魅力を感じさせて欲しいですね。このままだとマイペースなだけのボンボンだし、そのうち元ボンボンになってしまうのだから。

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86 | 2023-06-06 09:13:05

当主として育ったのに、どういう相手にでも必要とあれば頭を下げれるのはすごいなと思う。竹雄が見ていたら何か言いそうで。嫌がらせで砂をかけられても、骨が折れそうという感想のみでやめる気はさらさら無さそうで、なんなら住み込みも辞さない勢い。信念があるとこうも何でも乗り越えられて、多少のことは気にならないものだろうか。やはり何事か成す人は、それほどの集中力と丹力でもって物事に当たっているということなのだろうか。自分の庇護の元から巣立とうとしている万太郎を見る竹雄の心の内を考えると辛いものがある。どこまでも一緒に走ろうと思っていたのだろうけれど、思いのほか万太郎の翼は力強い。本当に佐川に帰ってしまうのだろうか。

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85 | | 2023-06-05 14:05:01

やはり寿恵子は高藤の妾候補ですか。国際化とか名目は立派だけど、結局は自分たちの妾か、外国人の現地妻候補者の選定みたいなもの。没落した武家の娘などは、育ちも良くてお金が無いから、まさにうってつけだったしね。明治維新の暗部のひとつと言えます。早く高藤がフラれて欲しい。でも万太郎もお金を払って弟子入りって、相変わらず放埓にお金を使いまくりますね。まあそこは生涯変わらないわけで、いいとこのボンボンらしいところだけど、どちらも庶民感覚からはズレた人たちで、共感するのは難しいです。

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84 | | 2023-06-04 22:08:04

万太郎と寿恵子の母との会話は清々しいくらいの好青年で、あれが事実なら今にでも嫁に出したい。でも本当のところの牧野さんとスエさんは不倫の末のできちゃった結婚、東京に出てくる前にいとこと結婚していたのが事実。その奥さんはスエが妊娠したと聞くとおめでとうございますって言ったって言うから驚くよね。今の世の中では到底受け入れられないけど、奥さんと妾で牧野さんを支えていた肝の据わった2人の女性が主役でも良かったかも。それを朝ドラに求めるのは酷か。でもさらっとおゆうさんは怖いこと言ったよね。違う男の子を産んでおいてきたと。セーフの線引きを知りたいな。

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83 | | 2023-06-03 10:36:42

植物への恋は純粋できれいなものだったけれど、寿恵子への恋心は嫉妬を含むドロドロとしたもの。万太郎にとっては初めての経験で気持ちを持て余している。その心の内を長屋の女性陣に話してしまえるのが万太郎の不思議な魅力であり強みなんだと思う。恋とはそういうものだと背中を押されて向かった白梅堂でのある種の宣言は清々しいものだった。まつが何度も寿恵子の年齢や「待てなくても」と口にしたのは、高藤のこともあるのと万太郎に好感を持ったからだろう。寿恵子に何と言って絵を渡すのかも気になるところ。

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82 | 2023-06-02 15:04:52

長屋の女性陣の身の上話、皆、いろいろありますね。それをあっけらかんと語れるところに庶民や女性の強さを感じます。さて万太郎ですが、寿恵子の母にかっこうよく宣言しました。見ている方は、いずれ二人が結婚すると知っているから、よしよし万太郎がんばれと思うけど、普通に考えれば、今より権力がものをいった時代だし、高藤が女癖の悪い困った奴だったら、ちょっと力を使い、寿恵子は有無を言わさず、彼の妾になってしまっていたでしょう。女性の自立や葛藤も描きたいのはわかるけど、善人ばかりの世の中ではないし、運がいいだけの展開は避けてほしい気がします。

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81 | | 2023-06-02 00:08:02

プライドの高い田邊なら他の人がいる前で恥をかくわけにはいかないから多少のことは許してくれる最高のタイミングで万太郎は雑誌のことを言えたと思う。おかげで話は進んだし大窪までいい気にさせて万太郎の人たらしぶりには目を見張るものがある。寿恵子の気持ちは万太郎に向いているしここも問題なさそうだけど、高藤が出てきたから分からなくなってきた。あの頃はお偉いさんには妾は珍しいことじゃなかったからね。本妻の愛想のなさを見ると寿恵子に惹かれても不思議じゃない。万太郎の憂鬱も続きそうだ。

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80 | 2023-06-01 14:39:13

これって本当なら、寿恵子は完全に高藤のお妾さんコースだよね。明らかに狙ってるし。明治期は欧米の真似をして一夫一婦制にしたけど、実際のお偉いさんは、自分たちが潰した大名みたいに、女性を何人も囲っていた者が少なくない。大名は政略もあるから側室だけど、明治のお偉いさんは関係ないからただの妾。とはいえ、高藤はまだ手を出したわけじゃないし(当時としては十分に破廉恥だけど)、言い過ぎかなww。田邊教授は学者なのに権力欲の方が勝っているみたいだし、自然科学の正統というべきフィールドワークを欠かさない万太郎の方が異端扱いというのはどうかと思うけど、今もその傾向は変わらないからね。明治以来の悪癖というべきかも。

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79 | 2023-05-31 21:15:16

徹夜しようが一日中歩き回ろうが平気なほど万太郎は元気だし丈夫だ。竹雄の心配は杞憂だ。一日中歩き回った挙句、夜中から植物画を描くという。一人先に床につく竹雄が少し寂しそうなのが何とも言えない。水草を見て具体的な感想を言える竹雄は確かに相棒だ。でも、そこには差がある。植物に対する愛情だったりこだわりだったりの内なる部分だ。今まで仲間のいなかった万太郎に植物の仲間ができて、仕方がないとはいえ少しずつ竹雄と離れていくのかな。

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78 | 2023-05-31 14:02:30

竹雄が懸念するよりも、万太郎はずっと大人へと成長していることが描かれました。完全に竹雄が離れて行くためのフラグですね。まあお婆さんが健在で、万太郎が独身のうちはまだでしょうが。でもその時は近づいているようです。そして寿恵子ですが、洋装デビューです。それを目の当たりにした万太郎のリアクションが気になるところですね。まあ彼のことだからまた花にでも喩えるとして、どんな花の名を告げるのでしょうか。ただ綺麗だとしか言えないかもしれませんが。

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77 | 2023-05-31 08:16:35

田邊教授は気に入って机の上に万太郎の植物画を置いているのだろうか。野宮さんの画を見ても陰影のついた画を好むようだけれど。ただ植物の一生を1枚の画にするという発想は気に入ったのかな。シェークスピアの話から音楽の話へ。万太郎の知識の広さと話の持っていき方で音楽会へ行けることになった。峰屋のことは心配だけれど、万太郎は植物学にまい進するしかない。それをわかっていて雑音を耳に入れない竹雄の振る舞いが素敵だ。本当に万太郎は周りに恵まれているなと思う。

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76 | 2023-05-30 13:59:34

酒税は良いけど、造石税は悪法でしたね。仕込みの段階で課税はあまりに理不尽。出荷段階にしておけばよかったのに、とにかく政府としては近代化のために欧米からいろいろ買わなくちゃいけないし、金が必要だったのでしょう。鹿鳴館などに金をかけるくらいなら、欧米の使節は江戸城なり、二条城にでも呼んで、この国はあなたたちとは違う成り立ちの国だと見せた上で、欧米の優れたものは取り入れればいいのに、尊王だから城はダメだったんだろう。そのくせ攘夷とか言ってたのはまるで忘れている時代だしね。現在の日本もその延長のグローバル化で失敗しているし、大して変わらないなという気がします。とにもかくにも峰屋は傾きかけているし、お婆さんもだいぶ弱っている。峰屋の豪商ぶりは終わりを迎えそうです。

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75 | 2023-05-29 22:34:55

学生たちが万太郎を中心に何かしらやっているのを教授も気づいているだろうと思う。あまり長引かせずに言うのが良いように思うのだけれど、戸惑わせるほどの威圧感とか強権とかあったのだろうなと思う。寿恵子はすっかりダンスの優雅さに魅了されたようだけれど、さすがに帯を解いてウエストを測るのはずいぶんと抵抗があっただろうなと思う。ましてや相手の言っていることを寿恵子は理解できていないはずで、父ゆずりのチャレンジ精神が旺盛な女性なんだなと感心した。

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74 | 2023-05-29 14:10:02

鹿鳴館についていろいろ話してますが、それよりなにより高藤は寿恵子にほれていますね。万太郎にライバル登場です。また寿恵子の父の死について意外なことが判明しました。馬の乗り方が日本と西洋で異なっていて落馬そうです。乗り方よりも日本の馬は小型で、西洋から輸入された馬は大型なので、高さも馬力も違うので落馬したという方が、物語としては自然だったかな。そして造り酒屋がまずいというのは、税金ですかね。竹雄が高知に戻る日も近いのかもしれません。

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73 | 2023-05-26 15:28:06

鹿鳴館について、否定的な視点も描いていることは評価できます。明治政府に日米修好通商条約の不平等性を解消したい気持ちは強くあったでしょうが、鹿鳴館の役割などほぼ無いに等しいものです。こんな取り繕っただけの形を真似ただけの西洋化で、本気で諸外国を懐柔しようしていたんだから、当時の感覚に首を傾げますね。それにしても田邊教授は随分と野心家のようです。どんなものも使い方次第なので、野心を否定するつもりはありませんが、残念ながら田邊教授は逆に野心に使われる側の人間のようです。ここからモデルとなった牧野富太郎と東大学閥との確執の芽が生まれてくるのでしょう。

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72 | 2023-05-25 19:33:49

なんだか不穏な雰囲気だな。植物を愛すること以上に逆らわないことが求められる研究室、完璧な美しさのみを求める教授。そこここで命の限り生きる植物を、たとえ不完全でも慈しみ話しかけてしまう万太郎とはそもそもの根っこの部分が違うのだろう。不完全な標本の鑑定をする万太郎、その万太郎と距離が近づく学生たち。万太郎自身、教授と方向性が違うことに気づいたのだろう。それを隠して頑張るのか、外に出ることになっても自分らしさを貫くのか。まだ外に出て通用しないだろうし、どうするのだろう。

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71 | 2023-05-25 13:54:52

明治初期は留学といっても数ヶ月から数年、ずぶの素人レベルの者が外国へ行って、まずは語学を学びながら専門分野を学ぶ感じだし、今なら短期留学の聴講生が国に帰るといきなり国を代表する専門家になるみたいなもの。なのに専門外の芸術分野について、日本人で真に理解しているのは数人とか誇れてしまうのが、いかにもその時代らしいですね。まあ今でもどれくらい理解しているのか怪しいものだけどww。学生たちの教授評は後に万太郎というか牧野富太郎が、大学から追われる伏線なのでしょう。

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70 | | 2023-05-23 22:37:42

よそ者だと避けられ続ける生活は、さすがの万太郎も心折れそうになるんだなと少しホッとする部分もある。だが、知らない人が縁側から上がり込んできたという例えはわかりやすいし、確かに何者なのかわからず周りが警戒しているだけかも。そうだとしても、疎外感は半端ないだろうと思う。竹雄も万太郎も憧れと現実とさみしさと、その中でも2人って良いなと思った。万太郎が描く竹雄の絵ってどんなだろう。植物以外が描けるのか。びっくりするほど下手だったりして。

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69 | | 2023-05-23 14:21:32

当時、東京大学ができてまだ7、8年しかたっていないし、教官の半数はいわゆるお雇い外国人。和魂洋才で学ぶのは西洋の学問。だから外国語が必須で大学予備門では外国語の修得が主な学習でした。だから学生たちが苦労してとかいうけど、外国語の修得の苦労の話です。となると万太郎は英語が問題なくできるし、いきなり入口ではなく縁側から入って来たようだとはいえ、能力的にも準備の面でも学生たちに劣るところはありません。能力や努力の跡ではなく、入り方を問うあたり、良くも悪くも日本人的ですね。逆に苦労した学生たちだからこそ、万太郎の知識や能力が簡単に身についたものではないことくらいわからなければね。万太郎は無類の植物好きで、裕福で自由だったけど、別にチートじゃないから寝食を忘れて努力している。好きな事でも努力し続けるのは大変。そこを間違えてはいけないんだけど。

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68 | 2023-05-23 12:46:14

りんさんの言ってたことが全てかなと思いました。よそから来た人は怖い。それは今よりはこぢんまりとしているけど、それなりに人が動いていた明治だって言えることでしょう。よそから横入りしたみたいな新入りを快く思わない人はいるでしょう。ぼっちゃんの初めての苦労ってところでしょうか。土佐で1人で勉強していた時より寂しいって言葉が万太郎の今の状況をよく表していたと思います。それに比べて竹雄はもうすっかり馴染んでましたね。給事なのに王子様に見えちゃうところが志尊くんでした。

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67 | | 2023-05-22 23:45:01

まあね、宿題や予習に追われて好きな研究はほんの少しだけの学生なら自由気ままに自分の好きなことだけやってる万太郎を疎ましく思うのは当然だと思う。特例中の特例だし、なんだか教授にも気に入られちゃってるしヤキモキするよね。寿恵子の方は夢見る夢子ちゃんでこちらも多少イライラする。芸妓で妾だったお母さんの苦労は全く眼中にない、というか想像することすらしてないなんて幸せな娘だね。この2人が結婚したらどうなっちゃうんだろう。2人とも空気読まなそー。

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66 | 2023-05-22 20:17:03

旧制高校の授業が英語で行われていたと亡き祖父から何度も聞かされていたので、藤丸さんの英語が苦手な設定はかなり驚いた。確かに専門用語は多いだろうとは思うし、万太郎の自由度の高さを強調するための設定ではあるのだろうけれど、本当にこんな学生いたのかな?と思ってしまう。それだけ大変で、万太郎が恵まれているということを言いたいんだろうけれど、英語でつまづいていたら後々どうするのだろうと余計なことが心配になってしまう。万太郎の立場をやっかんでいる場合ではないような。

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65 | 2023-05-22 14:11:17

寿恵子が鹿鳴館に関わることにまつが反対しました。問題は理由ですね。寿恵子の父親の死因に関わっているようです。武家だということですから、幕府の人間として新政府に粛清されたひとりなのかも知れません。だとすると万太郎も土佐の人間ということで歓迎されないかもね。会津だとつい最近まで薩摩や長州の人間との結婚は反対されていたくらいだし。学生たちの万太郎に対する思いですが、気持ちはわかります。でも勉強だってスポーツや芸術と同じで才能は必要。そして人生には運がつきもの。そのふたつが無いから努力をする。その努力を自ら否定したらダメ。むしろ万太郎にはないものとして自慢するくらいでないと。

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64 | 2023-05-19 20:52:52

便利な人がやってきたと喜んでいた人たちも、ジョン万次郎との話や知識の豊富さ、技術の確かさを目の当りにしたら、便利だと喜んでばかりはいられないでしょう。努力しても血肉にならない人も実を結ばない人もたくさんいる訳ですから、小学校中退でありながら教授と英語交じりに親し気に話す姿を良く思わない人は日に日に増えるかもしれません。周りがどれだけ冷ややかに見ていても気にしなさそうな万太郎ですが、余計に妬まれそうです。

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63 | 2023-05-19 14:24:15

モデルになった牧野富太郎の奥さんが鹿鳴館に関わっていたという話は聞きませんが、私が知らないだけなのか、それともフィクションなのか、いずれにせよだいぶ開明的な感じですね。だったら八犬伝ではなく、明治初期に翻訳されていた「八十日間世界一周」とか「ロビンソン漂流記」でも良かった気がします。まあ牡丹のエピソードは悪くなかったので文句というほどではありませんが。それにしても菓子だってあんなに毎日買っていたらお金は大変。竹雄と未来の花嫁の苦労が充分に予想できます。

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62 | 2023-05-18 20:32:25

神童と呼ばれる人たちが志を持って集まる場所であり、初めて挫折したり敗北感を味わう場所が旧帝大だったのだろう。そしてその頂点にあったのが東大だ。堀井の語る言葉にいちいち説得力があって、いかに万太郎のやろうとしていることが無謀で特別なことかということが良くわかる。堀井は万太郎が出入りを許されたことをスッとは認められなくてジタバタしていたが、ちゃんとしたアドバイスをして応援していたのが素晴らしいと思う。あの言葉を受けて、出入りを許されている間はさらに死に物狂いで万太郎は頑張るだろう。元々非凡な人だ。周りとの化学変化がどうなっていくのか楽しくなってきた。

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61 | 2023-05-18 14:34:14

狭い世界でいくら優秀でも、世の中は広く、自分の小ささに気付くというのはよくあることです。でもそれは逆もあって、たとえば大谷翔平があのまま日本にいたら、日本人もアメリカ人も、大谷の真の凄さには気付かなかったでしょう。だから広い世界に出るということは、小ささに気が付き、大きさを知れる機会です。それは楽しみと喜びと共に怖れや苦しみも得てしまうかもしれませんが、そのどれもあるのが人生。丈之助の言葉はその両方を吞み込んだ良いアドバイスだったと思います。

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60 | | 2023-05-18 00:04:15

万太郎にとっては小学校から満遍なくいろんな知識を積み上げる教育はつまらなくて時間が勿体無いのだろう。自分の好きを突き詰めてそのことだけに集中して結果を出すのは楽しいし、後を知っているだけに天才とはこういうものだろうとも思う。ただ徳永たちが言っていることも分かる。つまらないと思う授業も受け苦手科目もちゃんと努力して試験にパスして通える最高学府なのだ。横入りやいいとこ取りは気分が悪い。だからただの意地悪で入れないとは訳が違うと思う。私だったら嫌かもしれない。

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59 | | 2023-05-17 14:22:14

あまり周りと自分を比較することなどなさそうな万太郎だけれど、さすがにあれだけ小学校中退だからと言われたら少しは気になるのだろうか。それでもひるまず自分の意見を言い、通すところが万太郎の強さだと思う。助教授の徳永ではなく、田邊教授にこだわったのも勘が鋭いというべきか意思が強いというべきか。どちらにせよ田邊教授だからこそ理解してもらえ、出入りを許してもらえた。ただ、徳永の言う通り、秩序や常識にとらわれない万太郎がいろいろかき乱すんだろうな。

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58 | 2023-05-17 13:56:10

西欧的なノブレスオブリージュだけでなく、日本にもかつては篤志家がいて、自分のためにしかお金を使わない今のお金持ちとは違って、私財から社会事業を支援したり、未来ある若者を援助するなどしていました。それが無くなったのは戦後かな。そもそもさまざまな能力のある人間が嘱望された時代だし、その意味で学歴よりも学識の時代であり、柔軟性もあった。万太郎のケースは稀だけど、今だってさかなくんのようなケースもあるわけで、一芸に秀でれば、運良く、目をかけてくれる人が出てくる。本当に縁に恵まれるというのは大事だなと感じます。

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57 | 2023-05-16 14:09:47

植物学教室宛の紹介状なら助教授である徳永が読んでも構わないでしょうが、田邊教授宛の紹介状を勝手に受け取ろうとするのは、ちょっと常識からズレている。たとえば会社宛の手紙ならいいけど、社長個人宛の手紙を勝手に副社長が読んだりはしないのと同じ。徳永のモデルはおそらく松村任三だろうけど、牧野を嫌ったので有名な人。武家の出で、開成に行っているし、商家のぼんぼんで、ろくに学校にも行ってない奴なんて気に入らなかったのかもね。

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56 | | 2023-05-15 14:20:40

鹿鳴館建設の予定があるということは、明治13年前後の話でしょうかね。日本史では鹿鳴館時代なんて呼ぶし、ドラマでも叔母のみえは出仕に乗り気のようですし、寿恵子も興味があるようですが、明治維新や明治時代って過大評価されがちですからね。少なくとも当時の庶民の記録によれば、必ずしも鹿鳴館に好意的なわけではなかったし、外国人相手のいかがわしいものみたいなメモありました。むしろそういう庶民の視点を組み入れてみるのも、時に批判的な目ももたなければいけない学者の物語の視座として、良かったのではないかと思います。

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55 | | 2023-05-12 14:11:05

寿恵子は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のファンですか。面白いものね、八犬伝。子どもの頃に夢中で読んみました。犬塚信乃と犬飼現八の桃園の契りのシーンに萌えるなんて完全に腐女子ですね。それにしても、このシーンが三国志からきていることを知らないと萌え度は低いし、彼女はなかなかの才媛のようです。ある意味で万太郎と似たところがあるし、まさにお似合いな気がします。寿恵子を演じる浜辺さんがとにかく可愛いし、彼女のファンが更に増えそうな予感がします。

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54 | 2023-05-11 15:22:41

牧野富太郎の名言「雑草という草はない」という言葉。そもそも雑草という言葉自体が江戸期のもので、そもそも植物を薬として使っていた時代、庶民は効能や毒のあるものに名をつけました。名のないものはそれがわからなかっただけで、いつしかそれを雑草と呼んだのであって、決して「不要」とか「邪魔」とか「害悪」というものではありませんでした。何でもかんでも「良し悪し」「役立つ役に立たない」で区別するようになったのは明治以降の話。明治という新しい時代だからこそ、「雑草」が悪いものや見向きもされないものになったことを、現代人はもうちょっと考えた方がいいと思う。

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53 | 2023-05-10 14:24:16

自分にとって本当に価値のあるものについて、値を下げるどころか、値を上げて価値を示すところは素晴らしいと思う。馬鹿正直と言われようが、自ら価値を認めたものを貶める者に研究者やコレクターの資質はない。フィクションだけど牧野富太郎っぽいエピソードになっていると思う。さて盗人の方だけど、上野の山という話が長屋の人から出ていたし、彰義隊関係の人物なのかもしれませんね。しかも背中を斬られたということは、逃走しようと敵に背中を向けたことになる。それが万太郎とどう絡むのかわかりませんが、明治らしい話ではあります。

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52 | 2023-05-09 14:20:04

当時の東京の下町でなくても、大きな声で「大事なもの」とか「宝物」だとか騒いでいたら、そりゃあ盗まれるリスクは高くなるに決まっています。そんなことは育ちがいいからとかじゃなく、単純に常識の問題。少なくとも竹雄は若旦那のお付きとはいえ商家で働いていたのだから、それくらいのことはわかりそうなもの。まあそれはいいとして、この泥棒、何かこの後、因縁が生まれるのでしょうか。この町のキャスト陣が豪華だし、まさかこの長屋に住むのですかねえ。不用心だけど、世間の常識はわかるようになるかもしれませんが。

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51 | 2023-05-08 14:04:18

地方のお金持ちの坊ちゃんだし、下宿生活の常識なんて理解できないでしょうね。お付きではなく相棒になったとしても、竹雄は何かと苦労しそうです。明治期だし、東京の流儀や常識というよりも、いろいろな地方から自分のやりたいことで立身出世を願って、人々が集まっているがゆえのぶつかり合いみたいなものが、これから万太郎たちにもふりかかってきそうですね。でも物怖じしない育ちの良さが功を奏することもあるし、それが武器になることも間違いなくあります。ただこのドラマを見ているのは、お金持ちより普通の家庭の人が多いだろうし、嫌味にならない程度の坊ちゃんぶりを発揮して欲しいですね。

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50 | | 2023-05-08 00:52:04

綾と万太郎に「めおとになれ」と言い出したのは一見突拍子もない提案だったけど、ずっと見守り続けてきた二人にやりたいことをやらせてあげ、なおかつ自分の手元に置いておきたいというおばあちゃんの愛情だよね。それなのに植物学の道を選んだ万太郎に「わしを勘当してくれ」なんて軽く言われたら、そりゃタキさんも「わしはおまんをゆるさんぞね」と泣いちゃうよね。でも本当に草が好きで仕方ないことは、やっぱり万太郎のひとつの才能なんだよね。そして若い頃から潤沢に資料を取り寄せたり、外国語の勉強をしたりできる恵まれた環境にあったことは、将来に何者かになれる条件なんだろうと思う。

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49 | | 2023-05-06 19:42:10

竹雄が見送る側に立っていたのにくるっと着物の裾をまとめて万太郎について行ったのは良かったなー。甘ったれのお坊ちゃんが付いてきてくれと言ったわけでもなく、過保護な婆様が付いてやってくれと言ったわけでもなく、自分の親にはそれとなくその道を見せられたような気もするけど最後は自分で決断した。万太郎も1人で行く気になってたしね。竹雄が言うように万太郎は日雇いで3日稼いだら4日寝込むタイプ。その弱さが心配だな。

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48 | | 2023-05-05 13:58:07

万太郎と綾は、それぞれの道を決断し、歩き始めました。残るは竹雄。使用人だし、本来ならば自分の思いだけで決められる立場ではないけれど、タキの厚意によって選ばせてもらうことができた。急に自由を得た者らしく、戸惑う気持ちは何となくわかります。その中でしっかりと自分の思いを綾に伝え、そして自分の進むべき道を決断したところは、彼もまたひとつ大人になったということでしょう。東京に出る二人にとって、主人と使用人の立場から、友人同士へと変わる第一歩となるのでしょう。

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47 | 2023-05-03 13:39:06

トラブルにはなったけど、良い出会いのおかげで、万太郎と綾が自分の正直な気持ちをタキに伝えました。綾は綾らしい決断だし、万太郎も表現の仕方は誤解を生んでいるけど、言いたいことはわかる。タキや綾は落ち着いて最後まで彼の話を聞いてくれれば良いのだけど、土佐の女性の気質なのですかね。いずれにしてもここで引かずに気持ちを伝えることが、これからの新たな第一歩につながるのは間違いないし、ひとつの正念場といえるでしょう。

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46 | 2023-05-03 09:53:06

万太郎の植物への思いは、ある程度タキさん由来なのかもと思った。だからこそ、幼い時に呆れながらもその興味を封じなかったのかも。万太郎のタキさんへの話しは、綾が怒って当たり前だと思ったが、それはあくまで下地となる過去の思いで。演説会の万太郎の語りは何とも上手かったが、本当に大切なことを人に伝える時は、人はこのように不器用になるのかもしれない。後半は障子越しの会話になったけれど、おそらくは十分すぎるほど万太郎の感謝の気持ちは伝わっただろうと思う。

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45 | | 2023-05-02 23:30:05

逸馬は出会って間もない万太郎のどこかに惹かれて光るものを感じたから庇ったのだろうか。まぁ結社に入るとか具体的な話はなかったし、ラップ大会に飛び入り参加した素人のようなところもあったからこのまま牢屋にいるのが妥当だとは思わない。だけど結局は実家の力なんだよね。警察署長と知り合いだから出してもらえたってところに引っかかる。これこそ親ガチャだよ。この家に縛られるって話もあったけど甘っちょろい話だ。恵まれた坊ちゃんの反抗期、勢い余って補導されたって話よね。

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44 | 2023-05-02 17:23:20

逸馬はさすが土佐の「いごっそう」。タキさんも気風がいい。タキさんは孫を思う気持ちの表れでしょうが、それと同時に苦労して老舗を守り続けて来た人の矜持がある。たかが新政府の威勢にぶら下がっているだけの木っ端役人なぞに、嫌味を言われっぱなしじゃない。そこには立場や背景は違うけど、逸馬と似た信念の強さを感じました。二人共、ローマは一日にしてならず、じゃないけれど、何事も成し遂げるためには一朝一夕にはいかず、少しずつ積み上げていくものが必要だと理解しているのですね。タキにとってそれは峰屋の歴史と看板、逸馬にとってそれは万太郎のような小さな共感なのでしょう。どちらも格好良かったです。

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43 | 2023-05-02 15:42:22

逸馬は、たった一晩だけの出会いでも命がけで守ろうと、それに値する人物だと万太郎のことを考えてくれたということだろう。北海道の樺戸や網走の刑務所には思想犯も多数収監され、大動脈を通すために大変な土木作業に従事させられていたとも聞く。万太郎があのまま捕まっていたら番頭の言うように病気どころか死も考えられただろう。タキから万太郎に送られた言葉は深い。何かを選ぶことは何かを捨てること。すべては取捨選択の上にある。万太郎がこれから「何をするか」ということの答えはもう用意されている。

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42 | | 2023-05-01 21:28:09

結社の自由は戦後の話だと思っていたから、やはり捕まったか。万太郎や竹雄は結社の危うさを感じていないように見えた。知っていたら竹雄が万太郎の背中を押すこともなかっただろう。それが良いとこ育ちということなのだろうか。綾と万太郎がお互いの覚悟を語って、竹雄がそれを見届けた場面はとても良かった。あの覚悟は清々しいし、竹雄の後ろにいますも感動した。自由に選べたとしても彼はあのポジションに居たいし、やりがいも感じているということなのだと思う。あのまま帰れば良かったのに。竹雄の必死の走りで事情を知るタキさんはどんなに怒ることだろう。

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41 | | 2023-05-01 13:49:10

四民平等と言いながら、議会の設置や言論・集会の自由などを訴える運動は弾圧するあたりに、明治維新の真実が見え隠れしますね。まあそれはいいとして、万太郎、綾、竹雄と、それぞれが決意を固めたけれど、万太郎と捕まるし、これでただでも頑固なタキの心情は、より頑なになりそうですけどね。前途多難というところでしょうか。でもそれは時代の変革期とか関係なく、大なり小なり誰の人生でも起こること。ある種の親離れとか自立だとも言える。だからあまり大袈裟に政治運動とか時代の流れと重ねないで欲しい。

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40 | 2023-04-29 15:44:00

最近朝ドラの質がだいぶ低くなっていたので、演技がちゃんとできる人ばかりで安心。滑舌が悪い人、棒演技、アニメ声も無しでありがたく拝見しています。

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39 | 2023-04-28 14:23:34

ジョン万次郎が自由を憎むと語りました。フィクションだから別にダメだとは言わないけど、個人的にはそうだろうかと疑問に思います。何かを知ったことで悔やむというのは、不自由な世界から自由を知った人の言葉だと思えません。現代人のように生まれながらの自由を自由だと理解していない人の言葉に感じます。自由を憎むと言うだけの自由があったということですから。まあ本物の万次郎はアメリカで人種差別も受けているし、自由というものの裏側も理解していたと思いますが。綾と竹雄は万太郎に比べると、まだまだですね。立場の差、頭の柔軟さの差、意欲の差でしょうか。我を通した場合、失うものの大きさは万太郎が一番大きいはずなのにね。

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38 | 2023-04-28 13:30:38

ジョン万次郎に出会ったことで、万太郎の中の植物学への情熱と決意は決定的なものになった。そのために結社に入るのかとヤキモキしたら、少しの時間も無駄にしたくないとばかりに戻るという。時代を先取りした政治活動はどうしても取り締まりの対象になったりするからホッとした。佐川に戻ってどうやってタキさんを説得するのか、タキさんが折れるのか気になる。綾は楽しい夜を過ごしたことだけで満足してしまったようだが、竹雄の綾への思いが中々伝わらないのがもどかしい。万太郎の決意が綾との婚姻に影響しそうなので、その中で竹雄の思いが通じたらいいなと思う。

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