※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.0 /5.0(80%) | 298位 /1093件中 |
キャスト 4.2 /5.0(84.2%) | 360位 /1093件中 |
演出 4.1 /5.0(81.8%) | 228位 /1092件中 |
音楽 3.8 /5.0(76.4%) | 306位 /1093件中 |
感動 4.0 /5.0(79.4%) | 110位 /1088件中 |
笑い 3.8 /5.0(75.8%) | 164位 /1088件中 |
スリル・興奮 3.9 /5.0(77%) | 209位 /1085件中 |
脚本・ストーリー 4.0 /5.0(80%) | 298位 /1093件中 |
キャスト 4.2 /5.0(84.2%) | 360位 /1093件中 |
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スリル・興奮 3.9 /5.0(77%) | 209位 /1085件中 |
日曜日 | TRUE COLORS (トゥルー・カラーズ) |
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べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 | |
月曜日 | 財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜 |
御曹司に恋はムズすぎる | |
火曜日 | 東京サラダボウル |
いきなり婚 | |
マイ・ワンナイト・ルール | |
水曜日 | 相棒 Season23 |
五十嵐夫妻は偽装他人 | |
木曜日 | プライベートバンカー |
私の知らない私 | |
土曜日 | 最高のオバハン 中島ハルコ 第3シリーズ |
月~金 | おむすび |
はぁーまたひとつ好きな世界が終わってしまった。現代のすぐそこにある世界で繰り広げられる物語よりも始まるとその世界に引き込まれるような物語が好き。月曜の夜から物思いに耽られるような優しい時間でした。鹿乃子ちゃんが先生のことを好きと自覚した時のように、いつ先生が鹿乃子ちゃんへの好きの気持ちを取り繕う嘘をつく時がやってくるのだろうか。それまで見ていたかったなー。最後の集合写真は臆病でひとりぼっちだった鹿乃子ちゃんにたくさんの仲間ができた証。またいつか2人に会いたいです。
面白いドラマでした。キャストもみんな生き生きとしててよかったです。ただ、後半のほうは「嘘」とは何なのかというテーマが繰り返されているような感じでした。良い嘘悪い嘘がわかった主人公が別の視点からもう一段深く入っていったらもっと良かったような気がします。
ドラマの世界観がよくできています。
嘘がわかるという主人公の設定で、繊細で複雑な心の動きを見事に描き出しています。
ただし、探偵ドラマとしては、もう少し鮮やかなトリックも見せて欲しいです。
昨日の放送で最終回となりましたが、ぜひ続編を作ってほしいドラマです。
個人的にはこのクールのドラマで一番面白かったし、佳作だと思います。
まず時代設定に合ったセットや背景、衣装・メイクや小道具などがよかったし、役者さんたちの雰囲気も良かった。そして適度な謎と優しさや人情に満ちた原作やシナリオも良かった。
嘘というものを、ドラマでは「欲」とか「願望」と言っていたけど、良くも悪くもとても人間臭い部分です。人の機微が込められているからこそ、必ずしも本当のこととか真実だけが正しかったり美しかったりするのではなく、時に嘘も正しかったり美しかったりする。
それに気付いた鹿乃子も、もうしばらくは気付いてしまった恋心に嘘をつき、純粋に助手として精を出すのでしょう。そうやって思いをより深く強くする。そんな願いが込められているラストも良かったです。
一身にお仕えするうちに恋とも愛ともつかない感情が芽生えるのってあるんだろうなと思う。
人として大好きって素敵な感情だけれど、いざ誰かの物になるって思ったら冷静にいられなくなるのもわかる気がする。
その人の幸せを願いたいのに、心の中がモヤモヤして家出をしてしまった蘭子さんは、とても素直で素敵なお嬢さん。
相手を思うための嘘って、嘘だけれど悪くないな。
鹿乃子と左右馬の距離が近づいて、鹿乃子が嘘を思わずついてしまうのが微笑ましい。
こうやって思わず口をついて嘘が出てくることで、嘘がどういうものかもっと理解が出来ていくのだろう。
お揃いのマフラーをして、幸せそうに写真におさまる2人を見て、こちらまで心がほかほかとした。
今回も祝先生の導きは素晴らしかった。祝先生の何気ない話に乗るうちに母と娘の関係や母の気持ちが浮き彫りになる。漠然と姿が見られればそれでいいなんて気持ちより、会って伝えたいという気持ちにさせる手法が鮮やか。本当のことだけ言えばいいって先生は簡単に言うけれど、長年人間をやってると嘘とほんとが入り混じっちゃって案外難しいもんだよね。これまで娘を守る嘘もたくさんついてきたのだろう。でもまじりっけなしの大好き!が伝えられて良かった。
嘘が分かるということは本当が分かるということ、というのは名言かも。
相手のことを思いやってつく嘘まで同じように嘘に聞こえるのは厄介だとは思うけれど、本当のことが伝わっていたら、本当の思いが伝わっていたら、それがどういう意図でつかれた嘘かということまで思いを馳せることができる。
今回の左右馬がついた嘘も、鹿乃子のためだってわかった訳だし。
隠し事ができないのは残念だけれど、それだって気持ちが伝われば良いわけだから。
お母さんの去りがたい雰囲気と鹿乃子の嬉しそうな顔が忘れられない。
鹿乃子と母親の間のわだかまりが消えて良かったですね。
多くの国で「嘘発見器」が証拠として採用されないとか、慎重に運用されるのと同じことで、結局、嘘がわかったからといって、なぜ嘘をついたのかはわからないし、本心までは伝わらないこともある。
しかも「くら田」でのクリスマスのサプライズみたいに、嬉しい嘘だってある。でも確かなのは鹿乃子が広い世界に出て、多くの出会いをしたことが、嘘をただの嘘で終わらせないことも学ばせてくれた。
これが最終回でもいいくらいの感動回でした。
DNA鑑定も写真判定も多くはできない時代、お金持ちの孫を探していると言ったら名乗り出る者は2人なんてものじゃなかっただろう。皐月は我こそが本物って出しゃばらないところがまたいいよねー。おばあさんの勘がすごいことは置いといたとして最後には母から娘へ想いが詰まったものが孫へと引き継がれていたという美しい話で決着がついたのも良かった。堂々と偽物を演じていた彼は肝が据わってるよね。また何かの事件で遭遇したりするのかな?
鹿乃子が嘘を聞き分けられる能力があることにシロウは気づいたっぽい。
そのことで、今回は手を引いたのかもと思ってしまう。
シロウは今後また出てくるのだろうなという予感と、その時には何か大きな障害となりそうな気もする。
不器用に縫い取られた背模様が、鶴と皐月という言葉だけでは似ても似つかぬものを同じにした。
思い込みとは恐ろしいなと改めて思う。
母親の直感ってのはバカにならないからね。場合によっては鹿乃子の能力よりも正確に本質を突いていることもあると思う。だから鹿乃子の母親の嘘もまた彼女の能力を越えたところに本音があるんじゃないかな。
何にしても気になるのは偽物の方。妙に鋭いし、喰えない奴だ。本当の母子の再会には本心から喜んでいるのに、平気で詐欺まがいのことをしようとする。そのアンバランスが不気味だし、厄介な奴だろうとわかる。今後も関りがありそうだし、鹿乃子に目をつけているようだから、今後の展開が気になります。
ほんの数時間とか半日嘘が聞こえなかったら自分の能力がなくなったのではないかとあたふたするってこの世界はどれだけ嘘にまみれているのだろう。まぁ嘘といってもお世辞も入るわけでそこまで悲嘆することはないだろうけど、嘘が聞こえなくなったかもと慌てる鹿乃子は杖を無くして歩くこともおぼつかないように見えた。10から20の件はマジックを見ているようだったけどちょっと無理があったような、でも誰も嘘をついていない前提で謎を解いていく祝さんが素敵だなと思った。
誰も嘘をついていないのに、解けない謎。謎自体はすぐに解けるものだけど、それで鹿乃子が嘘が聞こえなくなったと思い、それが聞こえない世界を想像する展開は、物語としての常道だし、きれいな流れだったと思います。それぞれの秘めた感情が伝わってくるのも良かった。
まあ誰も嘘をついていなくとも、結果として嘘になることもあるし、逆に皆が嘘をついても、結果として真実になる場合もある。善し悪しではなく、人の社会とはそういうもの。鹿乃子も嘘かどうかにばかり囚われない視線が出来ると良いですね。
そして端崎は根っからの善人ですね。人の世はなぜか善人がバカにされる。でも善人のいない世界は間違いなく最悪です。
食堂の女将さんが忘れてきたショールを取りに行った先で事件に出くわす展開が面白い。痴話喧嘩と思われたところからなんと男性の方が殺人鬼に追われていたという背筋がブルっとなる展開。男性の素性を知らないと答えていなければ殺されていたのかもと思うと運命って分からないもんだなと思う。ミイラになっても愛しているってすごい情念だよね。その思考は刑務所に入ったぐらいじゃ直らないから一生出てこないでほしい。目が爛々とした犯人が恐ろしかった。
幽霊屋敷、子どもの頃は怖くて近寄れなかったなと思いながら見た。
結局は幽霊よりも人の悪意とかの方がよほど恐ろしいという、ありがちな結末だったわけだけれど、それよりも偶然が重なり過ぎているところとか、ミイラを生きていると信じているあたりが、この時代のドラマによく似合う。
左右馬が終始鹿乃子ちゃんを守っている感じがほんわかしていて見ていて心地いい。
こんなホラーな回でもおどろおどろしくならないあたり、この世界観好きだな。
なんだかレトロなホラーという感じでした。鹿乃子の能力を生かしたというより、現場百回の金言通り、幽霊の噂なんかに惑わされなかったことが正解でしたね。
結論はやはり幽霊なんかより人間が怖い。その答えにつきます。
犯人役を演じた坂東希さん、E-girlsにいた人なのか。芝居を見たのは初めてだと思うんだけど、見た目ではレトロなファッションを、雰囲気ではサイコな不気味さを、うまく表現していたなと思います。この時代のモダンさが野暮ったい鹿乃子との対比もあって、良かったです。
鹿乃子は嘘が聞こえて、その上正義感というかそういうものもあって。
この組み合わせだと、どうしても聞こえてしまった嘘は指摘してしまうのも仕方ないと思う。
それにしても幼少期の描写が可哀想で。
母からも言葉をかけられず、抱きしめられるだけというのも悲しい。
母の方も愛情はあるのに、言葉にできないことはどれだけもどかしかっただろう。
左右馬がわざと嘘を言うシーンがとても優しくて、一緒にいることで上手くいくといいなと思った。
世の中のことを何にも知らない頃から人の嘘が分かってしまうって大変だと思う。嘘がいけないことだと教えられていたら、嘘を指摘してしまう子供になってしまうのは仕方がないことだよね。嘘にも種類があって暴くことが善にならないこともある。でもそれが分かるのって大人にならないと難しいから鹿乃子が歩んできた人生が並大抵のものじゃなかったことは想像に難くない。放棄することもできない能力と付き合っていくしかない人生、今が変化の時。左右馬と一緒に乗り越えてほしい。
これまでの鹿乃子の失敗は嘘が見抜けること自体が問題なのではなく、嘘が見抜けるから真実がわかるわけでもないし、人の思いや意図などの機微が理解できるわけでもないことに気付けなかったことです。要するに子どもだったという事だね。
今の彼女は接する人が増え、これまでより世間が広くなった。だからこそ成長しているのであって、また閉じこもれば田舎にいても、別の土地へ行っても変わらないことになる。その意味でも同性で同年代の千代に振り回されつつも、彼女との付き合いは良いものだと思います。
双子なのか多重人格なのかと思っていたが三つ子とは!女中さんはその事実を知ってしまったから殺されたのではなくてそこは良かった。そもそもなんで双子が忌み嫌われていたのだろう。実害なんてあるわけないし、そっくりなのが気味が悪いくらいのものだろう。その少しの気味悪さが重なって疎まれる原因にもなるところが人の心の怖いところ。双子で生まれた母だって三つ子で生まれた品子ちゃんだって罪はない。生き残った2人が幸せに暮らしていけたらいいな。
双子ではないというのが本当なら三つ子なんだろうなと思っていたし、昔は双子を忌み嫌う風習があったところもあるというのも知っていたから、三つ子を隠しているのだろうとは前編でわかっていた。
だけれど、お母さん自身が双子で、それも物心がついた後での悲しい過去があって。そのせいで自分の出産でノイローゼになってというのは、もう本当に悲しい話だった。
あの時代に生まれる前から三つ子がわかっていたのか?とか、ちょっと疑問に思うことはあるけれど、品子ちゃんのお父さんは品子ちゃんたちとお母さんを守るために必死だったのだというのは伝わってくる。
毒を飲んでしまった品子ちゃんは悲しいけれど、残りの2人が助かってそれぞれの道を歩いて行ける明るい最後で、そこは良かったなーと思った。
横溝正史っぽい展開が面白かったです。
双子では足りないものがあるなと思ったけど、品子は三つ子か。
それにしても皮肉だね。ただ守るために作られた嘘が、いつしか因習の牢獄になる。人の嘘にもいろんな嘘があるし、人の口に戸は立てられないから、伝言ゲームみたいにどこかでズレていく。都市伝説なんかもそうだよね。残った二人の品子が、これからどうなるのかわからないけれど、少しは自由に楽しく暮らせるようになるといいね。
それにしても雅さん、なかなかいいキャラでした。
日本各地にいろんな風習があってまだ実践されていた時代、こういうこともあったんだろうなとすんなり物語に入っていける。実際若くして戦死した子に綺麗な花嫁人形をプレゼントしたのを見たことがあるし、しなこの両親の気持ちも子供を思いやってのことなので不思議ではない。ただ人形にだけ囲まれて生きていく生活は寂しいよね。しなこがそこから出られない理由がある気がする。双子説は否定となると多重人格?お膳の料理が減らないとなるとそっちかな?
人形屋敷だとか怪奇ものは苦手なのだけれど、こういう作品には良く合うテーマに感じる。
人形が亡くなったとか、人形に殺されたとか、昭和初期ならではな気がする。そう言えば大正生まれの婆ちゃんもキツネに化かされたとか良く言ってたし。
純真そうな品子が嘘を言ったことをカノコが言えない。でも先生は言えなくて苦しんでいることがわかっている。なかなかに良いコンビだ。
双子ではないらしいが、あの離れには何か隠されていて、それは人であるのは間違いないだろう。
1回完結ものだと思ったら続きパターンもある模様。
次回の解決編がどう来るのか、カノコの活躍があるのかも楽しみだ。
多くの人が思うことだろうけど、日本人形ってなんか怖いよね。子どもの頃、髪が伸びるっていう日本人形が怖くて、絶対にその写真を見ないようにしていた。
話の展開だけど、これは双子って考えるのが、一番普通かな。いわゆる忌み子だ。もうひとつ可能性があるのは多重人格か。でも子どもの頃からの隔離を考えると、双子の可能性の方が高い。
同じ異端の子として、鹿乃子の思いがどこまで届くのでしょうね。何とか届いて欲しいし、優しい解決になるといいのだけど。
左右馬が嘘をついていると知りながら聞かないところに鹿乃子の奥ゆかしさがとてもいい。左右馬は鹿乃子が嘘を見分けられると知っているのだから鹿乃子はすぐにでもあれはどうして?と聞けたはずなのに聞かないんだよね。左右馬も聞いてこない鹿乃子を試しているようにも見えるし、この2人の関係を見ているだけで1時間もつわー。左右馬は友人を思っての行動で悪い嘘ではない。人を傷つけないための嘘だってあるからね。月が綺麗ですねのシーンが意味深すぎてムズきゅんでした。
嘘は嫌いという人もいるけど、嘘には優しい嘘もある。むしろすべての人が正直なら、それはそれで嘘がわかる鹿乃子が本音で傷ついたように、たくさんの人が傷つくだろう。そこは左右馬と端崎のように関係性の問題なのだと思う。
最後に鹿乃子が「月がきれいですね」と言ったけど、それは夏目漱石のエピソードだと言われている「I LOVE YOU」をそう翻訳したというのを、意識したものだよね。ということは鹿乃子は左右馬にそういう感情を抱き始めているということなのでしょう。
それにしても松本さん可愛いね。それだけで見ていられます。
嘘が見えると言っても、嘘をつこうとしてついた嘘は見えるけれど、思い込みで間違っている場合は見えないと言うのは面白い。見えているのは嘘というより、嘘をつこうとする心ということだ。
気持ちが悪いと言わず、ちゃんとその能力に向き合ってくれる先生はすごいし、嬉しかっただろうと言うのは良くわかる。
だからこそ、この場所を失いたくないと思って、先生が嘘をついていることを分かっていながらそれを聞けない苦しさ。
そういうことを思うだろうことを見越して、わざと相談相手の友人でなく、カノコに向けて嘘をついて様子を見守ったと言うのが少し意地悪な気もするけれど、こういう荒療治的なことって上手くいくと急速に距離が縮まるからね。
それにしても嘘にはいろんな嘘があるから、これからもそういうのと出会っていくことになるんだろうな。
嘘が見えるという特殊能力よりも、よくわからない根拠の方が信用されるというのはわかる気がする。特殊能力は気持ち悪くても、嘘をつく時のクセと言われればなるほどと思ってしまう。
あの運転手が正直に話していたら、きっと主人から援助してもらえていたというのも、話しにくかったと言うのもわかる。
何が正解かわからないけれど、不器用に自作自演の誘拐を起こして、無駄にひどいケガを負ったけれど、たまたま二人があの場にいて良かった。
それとも大家さんの画策?せっかく大きな収入があったのに全部ツケで持っていかれるオチが楽しかった。
カステラ美味しそうだったな~
嘘が分かるという鹿乃子の特性を最大限に活かしての事件解決、2人の信頼関係があっての即興の解決にドキドキして面白かったです。会って間もないのに息もピッタリの2人、今思えば子供たちとのキャラメルのやりとりには鹿乃子の本当の能力を試す左右馬の思惑があったのか?と思ったり。あれこれ考えるのも面白いです。緊迫のお嬢さん誘拐事件も狂言という1番優しい作りで家族揃って楽しく見られるのもまたいいですよね。お礼に松茸を!と言いたいところも宣伝に留めるあたりが健気でかわいいです。
やっぱりセットや背景は昭和初期感がよく出ている。
でも鈴鹿さんの芝居はちょっと時代感に合っていない。他のキャストはそこそこ雰囲気に合わせているんだけど。まあそこは申し訳ないけど、演技力以上に時代背景の理解が足りていないのかも知れないです。
内容ですが、鹿乃子の能力があれば真偽の判定は簡単だけど、正確な筋読みができないと、彼女の力をうまく生かすことはできません。左右馬はそれができる。だからこそ真偽がわかることがすべてを明かすわけではないという点を、もっと強調できるとよかったかな。
こないだまでの月9は月苦と呼ばれるほど月曜から鬱展開で辛かったですが、こちらは1話だけしか見ていないのにほんわか優しい気持ちになる物語にうっとり。どこでも厄介払いされてきた鹿乃子がここにいていいんだよと肯定されていく様子に心があったかくなります。そして全てを包み込む左右馬がいい!鈴鹿くんのいいとこ全部出ているようで無駄がない。嘘が分かってしまうなんて本当はいいことなんてないのかもね。その分幸せになってもらいたいな。
何と言うか、昭和のアイドル系角川映画って感じの映像ですね。良いところは映画のようなカット割り、悪いところはキャラのポートレートのような余分な長回しシーンかな。まあ大人の事情がいろいろあるのでしょうが。セットは昭和初期の雰囲気が出ていて良かったです。
原作マンガの雰囲気を鹿乃子と端崎はそこそこ再現している印象ですが、左右馬はちょっと違った感じです。もちろん原作とドラマの関係もまた大人の事情があるし、面白さは別物という場合もあるので、良し悪しは一概に言えません。物語も85%くらいの再現率でしょうか。
とりあえず原作が面白いので、十分楽しめそうです。芝居は明らかに着物を着慣れていないとか、動きが堅いとか気になりますが、こなれてくればもっと良くなるかな。