らんまん

2023年7月期 2023年4月期
総合評価: 3.57 / 5.0 (回答者数60人) 517 位 / 1000件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.4%) 576/1001件中
キャスト 3.9 /5.0(78.6%) 543/1001件中
演出 3.6 /5.0(72.4%) 526/1000件中
音楽 3.8 /5.0(75%) 335/1001件中
感動 3.6 /5.0(71.2%) 251/996件中
笑い 2.8 /5.0(56%) 525/996件中
スリル・興奮 3.0 /5.0(60.6%) 587/993件中
254コメント
155 | 2023-07-21 07:34:05

主人公が最初の30秒くらいしか出ないのは朝ドラでは珍しい気がする。それでも万太郎の存在はずっと感じられたし、それでいて取り巻く環境の変化のようなものや人物が良くわかってとても良い回だった。自分がスカウトしてきた画工にも見下してきつく言ってしまう田邊教授は、もともとそのような人物なのもあるかもしれないけれど余裕のなさがそうさせるのだろう。野宮さんも万太郎のようには描けないと沈んだ気持ちになっていたけれど、波多野さんとの会話で目標を見つけたのが表情でもわかった。こうやって植物学も分類だけじゃなく多方面に枝分かれしていったのだろうなと思わせるシーンだった。

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154 | 2023-07-20 13:52:24

万太郎の及ぼした影響編というところでしょうか。野田と里中は素直に喜んでいますが、2人は植物学者というより、プリニウスのような博物学者の面があるからかもしれません。そして万太郎を評価しているからこそ、悪い意味でその影から逃れられない田邊。そんな田邊から万太郎のような画力を求められて放逐されそうな野宮は、万太郎の影響で自分のやりたいことに自信を持った波多野と手を取り合いました。バタフライ効果みたいにひとりの存在が次々と影響を及ぼしていくけれど、それは万太郎に限らず、また大小はあるものの、生きている者には誰にでもある力なのだと思います。きっと皆、知らないところでいろんな影響を及ぼしている。だからこそ、良い行いで、良い影響力を与えられればいいですね。

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153 | 2023-07-20 00:18:53

万太郎は藤丸に休むんじゃなくて自分を探しにいくんだ!みたいに励ましてましたね。あれで道がひらける人もいるし、それぞれの受け取り方だとは思うけど藤丸は何度も休みたいって言ってるし心が疲れちゃった時には何にもしないって時もあっていいと思うんだよなー。とにかく大学に行くのが嫌だとか疲れたって言うのであれば少し休憩が必要かも。それよりも波多野さんの方がやばいよね。藤丸より精神状態か危うそうで気になるなー。

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152 | 2023-07-19 19:23:04

大学を休学して万太郎の観察をすると決めた藤丸はすっかり明るくなって、牛鍋屋でもこんな風に元気だったかな?と思うほどだ。図譜の山桜の画は本当にそこに桜の枝があるのかと思うほど美しく、波多野が指でなぞっていたのが印象的だった。徳永准教授が的確なアドバイスをくれて、みんなととても良い関係を築いているように見える万太郎だけれど、田邊教授とはさらに難しい局面に入ったのだとその表情からも分かる。ただの素人は敵ではないけれど、学者ならば田邊教授の力が及ぶところとなる。藤丸のことを念入りに頼んでいた波多野の表情がどことなく寂しげなだけではないような気がするのは深読みしすぎだろうか。

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151 | 2023-07-19 13:51:42

とりあえず藤丸の判断はこれで良いと思います。人生の正解なんてよくわからないし、結局は楽しんだもの勝ちのところもある。実は楽しむというのは案外楽じゃない。経済力とか名誉とかは縁遠くなる可能性は高いし、周囲からの理解も得られにくい。それでも自分が価値を抱いたことに、自分らしく楽しく挑める人生を選択するのもひとつの生き方だと思います。そうやって生きている万太郎という手本がすぐそばにいるしね。少なくとも金も名誉も持ってはいるけど、人の成功に嫌味を言い、誰にも理解されない田邊教授のような人生が良いものだとは思えない人もいる。きっと藤丸もそういう人間でしょう。だったらいつまでも田邊のもとにいる理由はないように思います。

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150 | 2023-07-19 07:40:17

藤丸さんは優しいというのもあるけれど、今まで家族に大切にされてきたんだなということがわかるエピソードだった。今までも波多野さんや万太郎に甘えたことを言ってる時があったけれど、末っ子気質みたいなものだったのか。他者と争うことを好まないのは悪いことではないけれど、理由を探して逃げることは良いことではない。逃げようが逃げなかろうが心の中に痛みは残るし、それを引き受ける覚悟が必要。助けてと言われた万太郎はどう返事をするのだろう。美味しそうな揚げ芋に使われていた芋は男爵のように見えました。もうこのころあったのだろうか?少し時期が早いかな?川田男爵の恋文の話にまで想いを馳せてしまった。それにしても藤丸さんはかなり裕福な家庭の出だと分かる逸話な気がした。

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149 | 2023-07-18 13:51:19

藤丸は本当に優しいですね。ゆうの言い分ももっともで、言い訳をいくつも探しているような状態なら、いずれにせよもっと腹をくくらなきゃいけないのでしょう。でもそれが出来ないから藤丸は優しいという面もある。優柔不断を悪のように言う人がいるけど、逆に即断即決は軽薄とか冷酷という面もある。そもそもどんなこともマイナス面を見ればマイナスに、プラス面を見ればプラスになるのが人間世界の勝手なところ。東大のやり方だけが学問でも研究でもないし、藤丸が学者に向いていないわけじゃない。長く丁寧に続けなければならない仕事には愛情が不可欠で、藤丸が研究を続けていけば彼だから成し得ることもあると思うのだけど。

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148 | | 2023-07-18 12:38:59

つわりはね、異次元なのよね。もう自分の体であって自分の体じゃないみたいになる。昨日と今日とでも違う毎日。ポテトフライなんて体に悪いって言う人いるかもだけど、食べられるものを食べて繋げるしかない時もある。藤丸は優しすぎるのかもね。お勉強ができるからとトントン拍子で東大まで来てしまったのだろうか。研究とセットと考えられなかったのは考えが浅いだろう。癒し系の藤丸の退場は寂しいな。また何かの形で成功した藤丸を見たいと思った。

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147 | | 2023-07-17 19:01:12

誰かに先を越されたら今までやってきたことが無になることを、仕方ないでは済ませたくないという気持ちはわからなくはない。けれど、そもそもどれだけ時間を費やしても結果が出ないこともあるから、結局は誰かというより自分とは少なくとも戦い続けなければいけないのが研究の道。藤丸さんは優しすぎるんだろうな。それにしても田邊教授。わからないと妻に言ってもらうことで自分を保っているようにも見える。徳永准教授は田邊教授といったいどんな話をしたのだろう。ちょっと重苦しい1週になりそう。

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146 | 2023-07-17 13:50:57

新種の名づけにばかりこだわる姿は、日本の植物学の黎明期というよりも、自然科学自体の黎明期と言えそうです。歴史に自分の名前を残そうという自負心が勝っている。別にそれはそれで構わないけど、名前はあっても生態がよくわからない植物やきのこや動物や昆虫なんて、今でも山ほど存在しています。だから前原は名づけ争いではなく、既知の存在なのにわからない生態の方の研究に向えばいい。それもまた大事な基礎研究になる。まあそういうフィールドワークは絶対に必要なのに、今でも多くの学者は冷房の効いた部屋で論文を書くことが優先されていますけどね。

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145 | 2023-07-15 22:00:57

なんだか盛りだくさんの内容で濃い時間だった。万太郎にとっては良いことがたくさんあって幸せの絶頂かな。大窪さんとの共同とはいえ、自分の名前で、しかも日本の学会誌で新種発表したし。初物尽くしに自分が中心にいたことは満足度高いだろうな。大窪さんの顔つきがどんどん明るくなっていっていて、それを見守っている徳永准教授の顔も柔らかで。その一方で田邊教授の疎外感たるや相当なもので、その上トガクシソウ事件が。来週は地獄の週になりそう。それでも寿恵ちゃんのおめでたが希望かなー。

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144 | 2023-07-14 17:13:10

倉木さん夫婦は律儀だね。もちろんその前に万太郎の行動があったんだけど。思えば万太郎は倉木にだけではなく、おかしいと思うと、自由民権運動を弾圧する官憲や、峰屋を目の敵にする徴税者、そして田邊教授にもはっきりとものを言う。そういう人間は疎まれることも多いけど、こうして強く信用されることもある。もちろん寿恵子の人柄もあるしね。問題は田邊教授です。自分が発見を主張していた植物が、先を越され、荒れていました。万太郎たちに八つ当たりしかねない雰囲気です。

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143 | 2023-07-13 13:35:00

田邊教授よりも徳永の方が、学者としての矜持を持っていたということでしょうか。アメリカで学んだはずなのに身分にこだわる田邊の姿には、ジョン万次郎がアメリカで受けた東洋人差別が重なるように仕上げれば、もっとドラマとしての奥行が出ると思うのですが。それにしても大窪さんもよかったですね。結果、新種だったようだけど、その結果以上に万太郎との研究は、大窪を本物の研究者にしたのかもしれません。このまま田邊の変な横槍が入らなければいいのですけど。

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142 | 2023-07-13 00:11:30

波多野さんと藤丸さんのコンビが大好きです。学生のちょっと甘えたノリがあるかと思えば、出てくる言葉は語彙が多く知的。今日のぼろぼろで穴が空いた壁から見える寿恵子の風情を素敵な言葉にしていましたね。印刷所でも大人気な寿恵子、コワモテの職人さんたちが瞬時に笑顔になってしまうのも良かったですがやっぱり東大生は違うなと感じました。大窪さんの方も気になります。万太郎はその誘いに乗るか否かで今後が大きく変わりそう。選択の連続に頭が痛くなりそうですね。

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141 | 2023-07-12 14:20:14

峰屋からの餞別を使いきって、石版印刷機を買ってしまいました。十徳長屋の家賃が3部屋分で1ヶ月1円ちょっとと言っていたから、1年で12円。ボロ長屋とはいえ、家賃83年分ですねえ。それにしても倉木さん、まさに兄貴って感じになってきました。そして大窪の話です。なんと勝海舟の口利きとは。でも父親がそれほどの大物なら、いくら田邊教授でもあんなに邪険には扱えないと思うのですがね。何にしても大窪が話す内容によって、今後の展開が変わりそうです。

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140 | 2023-07-11 13:33:24

棒手振りの及川の言う通り、「身の丈に合った」っていうのはひとつの真実だし、大事なことだと思う。でも真実なんて実は人の生き方の数だけあって、正解だけでなく、間違いや脱線もまた真実のひとつです。なので寿恵子の驚きかつ大胆な発想は身の丈に合ってはいないけど素晴らしい。石版印刷機が手に入れば、万太郎は家で作業出来るし、寿恵子も手伝える上に、健康管理もしやすく、一緒にもいられる。問題は金策ということになりそうですね。峰屋からもらった金で足りるのかどうか。

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139 | | 2023-07-10 14:55:31

本を出すと言うことは、またまた寝る間を惜しんで大畑印刷所に入り浸りの生活が始まると言うことで。しかも今回は文章なしの図録のみだとか。その膨大な量の印刷を考えたら前回の比ではないだろう。本を出すと言う言葉で喜んだ寿恵子も帰れないと聞き心配でたまらないのが透けて見えた。一方の大学では新2回生が標本作りをイヤイヤやっている。今の4回生コンビだって万太郎のことを便利だと言っていたくらいだから人のことは言えないのだが、過ごしてきた時間があるからこそ後輩へ切れたのだろう。入ってきた理由ではなくどう変われるかが重要と徳永助教授が言っていたが、理由などはきっかけに過ぎずどう変わりどう成長するかが重要なのは現在でもどこでも当てはまることだし、とても心に残った。

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138 | 2023-07-10 14:07:49

田邊教授は成果を出したくて焦っていますね。成果主義ではなく、基礎研究の充実をというのはノーベル賞を受賞した日本人科学者たちが口をそろえて言っていることだけど、日本の大学教育が知の探求からスタートしたというよりも、西洋に負けるなという実利的な功名心から始まっているところが、いまだに大学は良い会社に入るための手段になっている現代につながっているのかもしれません。まあ2年生たちのように、急ぎたがる傾向は時代に関係なく、若者の特徴だと思うけど。

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137 | | 2023-07-07 23:16:47

小さい頃すぐに熱が出て自分は長生きできないのでは?とでも思って生き急いでいるのだろうか。自分がその道を切り拓くんだ!と意気込んではいるけれど、やっぱり留学ぐらいはした方がいいんじゃないかな。急がば回れって言葉もあるくらいだし、留学だって植物学ならもっと知識は深まるし人脈だってできる。その頃なら新種だってまだまだたくさんあったろうし。やっぱり見る人が見ればいいとこどりに見えてしまうのよ。それにしてもこの夫婦、一体どうやってお金を稼いでいるのかしら?峰屋の財布が夫婦の財布だったりするのかも。

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136 | 2023-07-07 13:36:18

伊藤圭介の孫が登場しました。万太郎は間接的にシーボルトに接することが出来たことを喜んでいたけど、シーボルトコレクションには失われた江戸時代の日本が残されていて素晴らしいものの、シーボルト事件では高橋景保という犠牲者が出ているし、個人的には複雑な感情を抱きますね。里中先生が学名に名が残ることばかりに意識が向うことに、疑問を呈しているけど、あれは里中の言葉というより、植物を愛するベランダーいとうせいこうさん自身の言葉だったような気がします。最後に照れた寿恵子が可愛らしかったです。

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135 | 2023-07-07 07:40:30

学のない人を虫けらと呼ぶことを恐ろしいという佑一郎。その虫けらこそ底力があることをちゃんと見抜いている。本当に頭が良いというのはこういう人のことを言うのだろう。世の中を俯瞰的に優劣なく見ている。万太郎が人の出会いの能力に長けていることもわかっているのだろう。田邊教授がすべてではないというアドバイスは視野狭窄を起こしかけている万太郎には神からの声のように聞こえたのでは。すっかりやる気に満ちた万太郎はさらに植物学にまい進することになるだろう。寿恵子のお金の相談など耳には届かない。寿恵子も相談するのではなくて自分で判断して生きていくことを求められるのだろう。寄りかかって生きたい人には到底無理な生活だ。

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134 | 2023-07-06 14:01:33

さすが旧友はわかっていますね。最も権威ある者に頼りたくなるのは人のサガだけど、必ずしもその人が自分にとって最良の答えを提示してくれるとは限りません。だからこそ佑一郎の言う通り、せっかく知り合えた先達が他にもいるのだから、その人たちにも相談してみるべきです。そこの間口を狭めすぎると、頼るべき相手を間違えてしまうというのは、万太郎に限らず、人生の教訓だろうと思います。佑一郎は札幌農学校だから、あのクラーク博士の精神が身についているのかな。良き師は良き者を育てます。万太郎も当初は世話になったとはいえ、すでに良き師とは言い難い田邊の元を離れる時でしょう。

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133 | 2023-07-06 07:36:58

田邊教授の申し出は一見良さそうに聞こえるけれど、そこには厳然たる上下関係というか過去の身分制度のようなものが見える。寿恵子を妾腹の娘と言ったように、万太郎を百姓と同列に扱っている。おそらく田邊教授は自分より下の者が持っている才を恐れながらも自分のために利用するのが当然だと思っているのだろう。ところどころで庶民への見下した目線を感じる。嫌な感じがするが聡子への対応を見ると悪い人ではないのかも。万太郎には寿恵子がついていて良かった。そして遠く離れた竹雄の愛情もそこにはちゃんと存在して万太郎を支えている。申し送りがいくつまであるのかわからないけれど、万太郎はピンチにあっても幸せだなと思う。

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132 | 2023-07-05 23:39:41

田邊教授をとことん悪者にしない脚本のうまさに唸りました。私のものになれと極端な事を言う場面があるすぐそばで、嫁が田邊のかわいい一面を披露している。枕だけを人力車に乗せて散歩する様子もなんだか目に浮かぶ。学内での微妙な立場も語られた。そしてあれだけのことがあったすぐ後に嫁が寿恵子に教授の力になってとお願いしたと言う時も、余計な事をしたと怒るのではなく優しく肩を抱く。高藤の時とは逆のギャップに萌えた。人は一面だけじゃない。良いところも悪いところも見せてくれるところが素晴らしいと思った。

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131 | 2023-07-05 14:19:38

万太郎は田邊教授の申し出を断りましたか。その気骨と気概には拍手を贈りたいところですが、現実には厳しい選択をしましたね。普通なら十中八九、失敗の道を歩むことでしょう。でもモデルとなった牧野富太郎は苦境でも誰かが助けてくれる良い出会いの運をもっていました。それってうらやましい限りです。人の幸せのかなり多くの部分は他者との出会いにかかっていますしね。さて万太郎を訪ねてくる男は、どんな運を運んでくるのか、注目ですね。

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130 | | 2023-07-05 07:27:20

田邊教授は万太郎のことを、日本の植物学の第一人者として、権威者としての地位を脅かす人物だと思ったということだろう。それを確かめるために自宅に招待した。そこへ見知った寿恵子を連れて現れたものだから、余計に危険人物としての評価が上がったということだろう。ただ、田邊教授は陰険で卑怯なやり方ではなく、ある意味正論で、しかも選択は万太郎に与える形で万太郎の芽を摘もうとしている。肩書のない人物が何かを言ってもなかなか信用されないのは世の常。そこを万太郎はどうやって切り拓いていくのだろう。

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129 | 2023-07-04 13:57:22

日本の学歴偏重主義の始まりが明治時代だからね。西洋諸国から遅れていると感じた日本は東大を頂点とするエリート教育によって、優秀な人材を育成しようとした結果だけど、そもそも明治政府の連中は元下級武士が中心だし、そもそもの教育レベルが高くはない。だから維新に乗り遅れた連中が学問に力を入れ、学歴というヒエラルキーを作り、力を手に入れたという面もあるのだろう。何にしても万太郎のように採集と分類に特化してしまうのは、学者と言えるのかというと確かに疑問符は付く。また田邊の後妻は大変そうですね。ある意味、家庭という牢獄です。

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128 | 2023-07-03 13:33:10

長屋での新婚生活は順調にいけそうですね。問題はやはり田邊教授。初めは敵視しているのかと思っていた徳永ですが、文学の話をして以来、どうやら敵視はしていないし、むしろ田邊のやり方や意図を知っているから、万太郎を助けようとしてしているようにも見えます。まあ実際に学問の歴史上、教え子などの成果を自分のものにするのが、当たり前に行われていた時代があったし、ここから田邊の横暴が始まるのだろうと思いますが、ヤバ藤こと高藤みたいに、田邊のヤバさも少し楽しみではあります。

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127 | | 2023-07-03 00:19:08

過去にあれだけ分家差別をしていたのだから急には受け入れられないでしょう。祝言の席だけど今までのことがあればおじさんが涙目になっちゃうのも分かります。当のタキさんだってそんなことを言う日が来るとは思っていなかったでしょうね。今思えば綾と万太郎を結婚させるという考えは波風を立てずに酒好きの綾をこの家に置いておくには1番の方法だったのかもしれませんね。何を置いても孫の幸せを願い継木に未来を見たタキさんの最期は幸せだったでしょう。やっと肩の荷を下ろして穏やかに過ごしているのかな。素敵な最期でした。

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126 | | 2023-06-30 14:44:40

本家と分家の確執は、今でも田舎なら存在するからわかるけど、万太郎の披露宴という言祝ぐ場所で、寿恵子の母もいるのに、跡取り問題について言い出すことないと思います。タキとしても万太郎と再び話すまで、どこかに彼が峰屋に戻ってくるかもしれないという淡い期待を抱いていたから、跡継ぎのことはぼやかしていたのでしょうけど、それが吹っ切れた後に、綾と竹雄と分家の人たちを呼んで、ちゃんと話すのが正しい対応だったはず。そうすればめでたい席でみっともないもめ事を晒さなくて良かった。まあドラマだから少しでも劇的にしたかったのでしょうけど、寿恵子の可憐さがあれば充分だったし、いらない盛り上げだったかな。

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125 | 2023-06-29 15:40:38

竹雄が何も言わないうちから半泣きの万太郎。いつ言われるかと覚悟していたと言いながら、本当に辛いことだったのだろう。綾のことをずっと思い続けてくれてありがとうという言葉は本当に姉想いで、そして竹雄のことも大好きな万太郎ならではだと思うし、こちらまでウルっと来た。お互いに感謝の言葉を述べて、その後のお兄ちゃん呼びまで泣いたり笑ったり忙しかった。まつさんの心配ももっともだけれど、寿恵子の気持ちは佐川に来て、さらに強く固まった気がする。何より冒険がほんの少しだけれど始まったから。白無垢姿は当時最先端かな?たしかウエディングドレスの影響で花嫁衣裳が白になったと聞いた気がする。寿恵子を見た時の分家トリオの顔に大いに笑った。

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124 | 2023-06-29 14:02:00

いよいよ万太郎と竹雄がそれぞれの道を歩み始める時がやってきました。まあ万太郎の結婚と共にこの日が来るのは時間の問題だったわけで、互いに納得の上での別れだから清々しいものになりましたね。そして寿恵子の母の懸念はよくわかります。なんだかんだ言っても育ちの違いは、高いハードルになります。それは今の世の中だってそう。あまりにかけ離れた育ちの違いは金銭感覚はもちろん、価値観や人生観などさまざまな違いになって表れるものです。若さはそれを小さな障害くらいにしか思わないでしょうが、年齢を重ねるとその重さがじわりじわりとわかってきます。覚悟があっても苦しいものは苦しい、しんどいものはしんどい。それでも寿恵子がどう支え、万太郎もどう変わっていくのか気になります。万太郎には少年っぽさとか情熱とかで誤魔化そうとする、笑顔なのに横暴な男にはなって欲しくないのですね。

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123 | 2023-06-28 22:17:30

横倉山で竹雄が寿恵子に引継ぎをしている中で、大好きな万太郎について行くために竹雄がいかに努力したかということがさりげなく語られていて、その顔が生き生きしていてとても印象的でした。本当に竹雄は努力の天才なんだと思う。ただ、その言葉は誰かを理解したい、一緒にいたい、一緒に歩みたいと思う今に生きる人にも大切なことなんだろうなと思った。それにしても革靴のまま水に入った時には寿恵子たちと一緒に思わず声が出た。一張羅でとの思いはわかるけれど、革靴濡らして歩いたら革伸びて大変なことなるよーと心配してしまった。

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122 | 2023-06-28 14:10:24

着物の女性が山の中で植物採集というのはなかなか大変でしょうね。寿恵子さんというか、浜辺さん、頑張りました。それにしても前回は寿恵子が声をかけてもつっけんどんで、ひと悶着あったのに、竹雄だと静かに向き合うんですねww。寿恵子に甘えているのもあるのでしょうが、竹雄から大事な話があることを雰囲気で察していたからなのでしょう。いよいよ竹雄との別離の時がくるのだと思いますが、それは竹雄と綾の始まりでもあり、万太郎には大きな心で祝福してあげて欲しいです。

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121 | 2023-06-28 07:38:01

綾の酒造組合の構想は上手くいかない。行き遅れだの女が酒造りに関わったら女神が怒るだの散々な言われよう。心折れるよなと思いながら見ていた。つい最近まで行き遅れって言葉あったのだから、あの時代に24歳なら当然そう言われるだろう。投げやりになった綾にかけた竹雄の言葉が優しくて温かくて情熱的で。竹雄は自分のためではなくて、綾のためならたくさんの言葉をかけてあげれるんだよね。あの時代にあそこまで表現する人がいたかどうかは別として、元々身分の差のある二人だから余計にこうでないとその差は乗り越えられないなと思った。万太郎はやってしまいましたね。寿恵子を加えて万太郎大好き人間が3人寄って、対策会議みたいで微笑ましかった。

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120 | 2023-06-28 00:33:33

やっと綾と竹雄が結ばれましたね!お互い離れていた時期があるのに誰とも縁がなかったなんてこれぞ朝ドラっぽい展開だけれど皆さんに祝福される素敵なカップルが誕生しました。万太郎と寿恵子は初ケンカかな?研究者肌の万太郎だから、そこは許すのかと思いきや寿恵子さんの思いを通しました。新婚の頃になあなあになってしまったことって後を引くので、しょっぱなでガツンと言った寿恵子さんは偉い!そうやって価値観をすり合わせていい夫婦になっていくのでしょう。

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119 | 2023-06-27 14:12:41

竹雄と綾については、考え方次第かな。竹雄のように好きにやって欲しいという考えもあるし、人によっては綾の代わりに矢面に立つと考えるかもしれない。どちらでもいいけど、良い男は綾の告白に素直に頷かないだろうね。だから竹雄は良い男だww。そして万太郎だけど、あれはダメ。夢中になるのはいい。集中力も大したもの。でも誰かに支えられて生きている以上、すべてを自分のペースで生きられないわけで、それを強要するのは子どもか、横暴な独裁者くらいのもの。それに物事を突き詰めたい時は、少し休憩を取ると良いインスピレーションが降りてくるもの。ちゃんと反省した方がいい。

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118 | 2023-06-26 14:18:37

綾の考え方は良いと思います。頭を下げるだけで良い方に向うのなら、いくらでも頭なんて下げればいい。いくら下げてもタダだしね。商人だからというよりも、人としてその方がいい。一方、万太郎の方は桜のてんぐす病ですか。今春も桜並木の中にてんぐす病の木を何本も見たけど、最近の行政はそういうのを放置し放しのところも多いみたい。早めに処置すれば何とかなるのにねえ。だから街路樹がいきなり折れたりする。まあタキのためにも桜を切り倒さずに残せるといいのだけど。

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117 | | 2023-06-26 11:58:26

ずいぶんタキさん弱ってて切ない。呉服屋を呼んで寿恵子の花嫁衣裳を用意している様子はさすが大店で、かつてを思わせる優美で華やかな空気感だ。その呉服屋にある山桜が病気だと言う。タキの姿を重ねて見てしまうのは仕方ないのかな。タキが万太郎に何とかならないかと言うのはもっともだけれど、植物学者とはいえ姿形から分類するのが専門の万太郎が植物の病気ましてや治療法に詳しいとは思えない。それでも植物の道へ進ませてくれた恩から万太郎は必死に探すのだろう。

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116 | | 2023-06-26 00:28:31

あんなに可愛がっていた孫だもん、近くにいてほしいよね。自分が長くはないと思ってるし尚更だよね。孫を見るまで死にたくないと思うのに、お医者さんに頭を下げられてしまう気持ちを思うと切なくて悲しくて仕方がありません。寿恵子もこっちでと言ってくれたのに、世界はマキノを待ってくれないでしょう。そんな孫の背中を押すタキさんの気持ちに涙が出ました。自分のエゴで引き止めるのはやめたのですね。せめて最後の時は万太郎がそばにいてくれたらいいなと願います。

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115 | 2023-06-23 14:38:38

ついに万太郎の成果がひとつ認められました。田邊教授は自分のことにしか興味がないようだけど、世界の植物学界の目はむしろ万太郎に向いている。大きな成果は同時にねたみとかそねみも生むから、ここから田邊以外に後ろ盾のない万太郎の苦労が始まりそうです。タキはさすがですね。老いたりとはいえ、激動の時代に一家と店を支えた人だけに、頑固だけど、止めようもなく流れていくものを無意味に遮ったりはしない。己の欲を抑えて、背中を押してやる、そんな強さも欲もまさに峰屋の当主から、万太郎の祖母になった証と言えるでしょう。

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114 | 2023-06-22 17:42:35

タキと寿恵子の対決はちょっと拍子抜けですね。でも衰えた姿を見せず、最後まで己の役目をまっとうしようとする姿はさすがというべきですね。そして綾と竹雄ですが、まあ誰でも好きな人の前では「ただの男」。でも二人が結婚したとして、竹雄は峰屋のために婿入りして槙野姓になるんじゃないのかな。当時はまだ家という考え方が強いし、立場的にもそうなると思うんだけど、どうして綾はわざわざ井上姓を口にしたのでしょう。綾自身は竹雄が好きでも、峰屋のためには資産家と結婚とか考えているでしょうか。気になるところです。まあ結局は竹雄と結ばれるのですけど。

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112 | 2023-06-22 07:38:49

綾は万太郎たちに土下座している姿など見られたくなかっただろうなと思う。でも何より酒造りを愛していて、何振りかまわず守ろうとしたのだろう。万太郎たちが来てくれて口添えしてくれてどんなにか心強かっただろう。竹雄が役人に対して堂々と話をしていたのが印象的だった。今度は綾のそばで支えるだけじゃなく共に歩く姿が想像できた。綾も気丈だけれど、タキさんはもっと。寝付いていたのに起きて凛とした佇まいはかつてのよう。タキの残された時間は少なそうだけれど、最後の力を振り絞ってきっと大切な何かを寿恵子にも残そうとしているのだろう。心して見たい。

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111 | 2023-06-21 14:18:25

封建制だろうと、立憲君主制だろうと、民主主義だろうと、政治の失敗のツケはいつだって国民が払うことになる。いつだって政治の側はそれらしい理屈をつけるけど、自分たちは責任を取らない。たとえば西南戦争の戦費なんて、大久保利通とか西郷従道とか黒田清隆とか、薩摩閥が負担しろよって言いたくなる。まあ変にケンカ腰にならず、万太郎のような柔らかだけど毅然とした対応は、クレーム処理としても正解ですが。周囲の声もあったけど、田舎だし、東京大学とか、びしっと決まった洋装とかに、役人も及び腰になったのでしょうかね。おばあちゃんと寿恵子の対決ですが、どちらも負けず嫌いな感じなので白熱しそうです。

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110 | 2023-06-21 07:35:10

ドラマだからって浮世離れした話にせず、ちゃんとどうやってお金の工面をして暮らしていくのかという疑問を不自然なくまつさんに聞かせていたのがこのお話の上手いところだなと思う。分冊方式とは良く考えたと思うけれど、そんなに上手くいくかしら?という疑問はみんなの思うところ。ハードルは低いけれど、続けることが難しいし、何より本当に売れるかというところが大問題で。まつさんと文太も良い雰囲気で、朝からとても幸せな気分になりました。佐川への道中、マンネングサを「この子」と言う寿恵子は本当に万太郎に相応しい相手だったのだと改めて思った。竹雄がその場にしっかりいるのに、いないような少し距離を感じる空気感は今後の引継ぎを覚悟しているからなのだろう。

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109 | 2023-06-20 14:05:32

明治の役人に限らず、急に偉くなったり、権力を持ったりした人間は、大概疑い深いものです。おそらく自分ならごまかすという意識があるから、他人もそうするだろうと思い込んでいるところがある。実家のことだし、ここは万太郎に頑張ってもらいましょう。またこの光景は竹雄の決意、おそらく綾のもとに残ると言う決断を、より強く後押しすると思います。驚いたのは寿恵子の母。確かに良い感じだよなとは思ってましたが、娘に負けずラブラブな感じです。まあ微笑ましいので良しとしましょう。

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108 | 2023-06-20 07:14:46

真っ白なドレスは花嫁衣装のよう、それを自分のために着せていると思っていた高藤を振り切り万太郎の元へ一目散に走ってきたお姫様。いつも身なりをきちんと整えていた万太郎の真の姿は長屋で夢の途中の学者だった。散らかった部屋を見て現実に戻るような描写がとても面白かったです。でとそこからがもっと面白かった。苦労をかけますとちゃんという万太郎の誠実さ、それを乗り越えられると思う勇ましい寿恵子。2人の決意を聞けて嬉しい。これからは箱推しだー!

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107 | 2023-06-19 21:51:28

寿恵子が可憐で美しいだけでなくて、とても凛々しくてひと言ひと言聞き入ってしまった。万太郎からの噓偽りのない告白も素敵だったし、寿恵子の一緒に並んで走るという発想も、冒険をするという覚悟も、万太郎への後押しの言葉も、本当に素敵で。波長のあった二人だったんだなと思えたし、こういうのを運命というのだと思った。竹雄が万太郎の不安なことを言わないように止めたりだとか、隣の部屋との破れから丈之助さんが突っ込んだりと、万太郎が周りから愛されている感じも伝わってきて、見ていてとても幸せでした。

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106 | 2023-06-19 14:44:15

丈之助が叫ぶのもわかるくらい寿恵子は本当に「男前」ですね。可憐な上に文学論では丈之助に負けず、万太郎の思いを理解し、苦労しても助けるという健気な強さ。まあ男性受けがいいだろうって感じが勝ちすぎてるようにも思えるけど、江戸女のおきゃんさがある。男尊女卑は江戸時代の家制度のせいだという人がいるけど、そんなのはおよそ7%にすぎない武家の話。明治政府は自ら否定した筈の武家の家制度を民法に組み込み、日本の男尊女卑がより激しくなった。実際の江戸の女はなかなかに強かったからね。まあ寿恵子の自由さはいずれ来る青踏の時代の女性を意識したものでもあるんだろうけど、制作側の意図はともかく、浜辺さんの可憐さには目を奪われました。

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105 | | 2023-06-16 21:44:17

アメリカは外では妻を褒め称えたりするけれど内では…ということがつい最近まであった国だし、当時の欧米帰りの男たちの中では女性というものはおだてて利用する者という認識だったかもしれない。力を持つためという男たちと、分かり合うためという寿恵子やクララ先生。どちらも肩を並べることになるのだけれど、途中経過も結果もずいぶん違う。寿恵子が高藤の手を押し戻して反論したのを見て、弥江が初めて笑ったような気がする。高藤に理路整然と言ってのけたあたりを見ると高藤には勿体ないほどの才女でした。田邊教授は女性に教育をと言っていたが、自分たちに都合の良い女性を生み出そうということのような気がして嫌な予感しかしない。それにしてもユウガオの姫様は美しかったですね。

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