『らんまん』での松坂慶子 (槙野タキ役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
松坂慶子 (槙野タキ役) は 「2023年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
タキさんから千鶴さんまで4世代経って千鶴さんがタキさんそっくりなのにジーンとしました。千鶴さんは若い頃の雰囲気そのままのおおらかタイプ。びっくりした拍子に亡くなっている万太郎にお父ちゃん!と話しかけちゃうところも千鶴さんらしくて良かったです。
貫禄といい、風情といい、この時代の歴史ある旧家を支える女性らしさが感じられます。さすがです。タキは厳格ではあるけれど、それはこの時代や家を考えれば当たり前で、むしろ江戸末期から明治期にかけての基準であれば甘いくらいです。問題は万太郎という自由な人間を、どんな環境なら育めるかを考えた場合、厳格すぎても自由すぎてもダメで、このタキくらいの塩梅がベストだろうということです。松坂さんはその脚本や演出の意図をちゃんと理解し、万太郎を産み出すに相応しい環境を演出したとも言えます。もちろん単体としての演技も素晴らしいのですが、ドラマ全体を俯瞰した時にも見事なバランスだったと思います。
あさイチで語っていた「みつけーーい」のシーンが1番好きです。孫まで取られてなるものかと言う心からの声が耳に残りました。小さい頃は怖かった婆様が歳をとるにつれて柔らかくなるのはよくある話。それを体現するようなところがリアルだなと思いました。初めの方のピリッとした強さがあったからこそ、分家に頭を下げたところでジーンと来るわけで。ちゃんとタキさんとして時を重ねたところがすごいと思いました。
これが演技?? ド迫力 物語に見えない
伏せってからのタキさんを演じる時はほぼノーメイクのように見えました。恰幅がいいのでこれでバッチリお化粧をしたら病人には見えなくなってしまうのでいいと思います。伏せっていたのに万太郎と寿恵子さんがきた時にはきちんと座っていたところにタキさんの心意気が伝わりました。
気丈にも今までのように振舞おうとしているけれど、どことなく声に芯がなくて。その弱さの塩梅が本当に自然で流石としか。
孫たちの蔵人の前での決意表明を口を挟むことなく黙ってじっと聞いていましたが、口元には力が入っていて少しだけ強張っているようにも見えました。孫たちを応援したい気持ちが溢れたのでしょうか。みんなが同意してくれた後は穏やかな表情に。見守る者の強さを見ました。
警官へのタンカ。カッコよかったし、すごい迫力で。そして、ものすごくすっきりした。
万太郎が学問にハマりこれではいけないと学問所に話をつけに行ったり、蘭光先生にしがみつく万太郎を見て男親のいない切なさを感じたり、万太郎を育てるために奮起しているおばあちゃんを熱演していると思います。口うるさくいったり、その陰で悩んだり、子育てって大変だよなと親近感がわきます。
目の前で嫁の命が消えかけている時、子供達の不在を知った。許さない!!と泣きながら怒ったのは神様に対してなのかなと思った。病気の嫁に子供たちの命まで奪ったら許さないという激しい怒りと悲しみがすごく伝わりました。
急にいなくなってしまってみんなに迷惑をかけた万太郎に厳しい言葉を浴びせたまでは想定内。毅然としていました。ただその後万太郎が自分の言葉で職人さんたちに話しかけたところに驚き、成長を喜ぶように顔が少しだけほころんだ。みんなには見えない角度で少しだけっていうのが良かったな。
旦那も息子も失い、自分が頑張らなければと気を張っている感じが上手く出ている。本質的には優しい人なんだよね。厳しいけれど優しい。大きなものを背負っても凛として然としている佇まいが流石だと感じた。
柔らかくちょっとわがままなお婆さんも違うドラマでやられていましたが、そういう凛としたお婆さんもとても魅力的だなと思いました。あの時代に男たちを束ねるのは並大抵ではなかったでしょう。腹の底から発声する力強い声、ピンと伸びた背中、当主としての貫禄と責任がありました。
タキさんから千鶴さんまで4世代経って千鶴さんがタキさんそっくりなのにジーンとしました。千鶴さんは若い頃の雰囲気そのままのおおらかタイプ。びっくりした拍子に亡くなっている万太郎にお父ちゃん!と話しかけちゃうところも千鶴さんらしくて良かったです。
貫禄といい、風情といい、この時代の歴史ある旧家を支える女性らしさが感じられます。さすがです。タキは厳格ではあるけれど、それはこの時代や家を考えれば当たり前で、むしろ江戸末期から明治期にかけての基準であれば甘いくらいです。問題は万太郎という自由な人間を、どんな環境なら育めるかを考えた場合、厳格すぎても自由すぎてもダメで、このタキくらいの塩梅がベストだろうということです。松坂さんはその脚本や演出の意図をちゃんと理解し、万太郎を産み出すに相応しい環境を演出したとも言えます。もちろん単体としての演技も素晴らしいのですが、ドラマ全体を俯瞰した時にも見事なバランスだったと思います。
あさイチで語っていた「みつけーーい」のシーンが1番好きです。孫まで取られてなるものかと言う心からの声が耳に残りました。小さい頃は怖かった婆様が歳をとるにつれて柔らかくなるのはよくある話。それを体現するようなところがリアルだなと思いました。初めの方のピリッとした強さがあったからこそ、分家に頭を下げたところでジーンと来るわけで。ちゃんとタキさんとして時を重ねたところがすごいと思いました。
これが演技?? ド迫力 物語に見えない
伏せってからのタキさんを演じる時はほぼノーメイクのように見えました。恰幅がいいのでこれでバッチリお化粧をしたら病人には見えなくなってしまうのでいいと思います。伏せっていたのに万太郎と寿恵子さんがきた時にはきちんと座っていたところにタキさんの心意気が伝わりました。
気丈にも今までのように振舞おうとしているけれど、どことなく声に芯がなくて。その弱さの塩梅が本当に自然で流石としか。
孫たちの蔵人の前での決意表明を口を挟むことなく黙ってじっと聞いていましたが、口元には力が入っていて少しだけ強張っているようにも見えました。孫たちを応援したい気持ちが溢れたのでしょうか。みんなが同意してくれた後は穏やかな表情に。見守る者の強さを見ました。
警官へのタンカ。カッコよかったし、すごい迫力で。そして、ものすごくすっきりした。
万太郎が学問にハマりこれではいけないと学問所に話をつけに行ったり、蘭光先生にしがみつく万太郎を見て男親のいない切なさを感じたり、万太郎を育てるために奮起しているおばあちゃんを熱演していると思います。口うるさくいったり、その陰で悩んだり、子育てって大変だよなと親近感がわきます。
目の前で嫁の命が消えかけている時、子供達の不在を知った。許さない!!と泣きながら怒ったのは神様に対してなのかなと思った。病気の嫁に子供たちの命まで奪ったら許さないという激しい怒りと悲しみがすごく伝わりました。
急にいなくなってしまってみんなに迷惑をかけた万太郎に厳しい言葉を浴びせたまでは想定内。毅然としていました。ただその後万太郎が自分の言葉で職人さんたちに話しかけたところに驚き、成長を喜ぶように顔が少しだけほころんだ。みんなには見えない角度で少しだけっていうのが良かったな。
旦那も息子も失い、自分が頑張らなければと気を張っている感じが上手く出ている。本質的には優しい人なんだよね。厳しいけれど優しい。大きなものを背負っても凛として然としている佇まいが流石だと感じた。
柔らかくちょっとわがままなお婆さんも違うドラマでやられていましたが、そういう凛としたお婆さんもとても魅力的だなと思いました。あの時代に男たちを束ねるのは並大抵ではなかったでしょう。腹の底から発声する力強い声、ピンと伸びた背中、当主としての貫禄と責任がありました。