らんまん

2023年7月期 2023年4月期
総合評価: 3.57 / 5.0 (回答者数60人) 541 位 / 1088件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.4%) 599/1088件中
キャスト 3.9 /5.0(78.6%) 561/1088件中
演出 3.6 /5.0(72.4%) 543/1087件中
音楽 3.8 /5.0(75%) 345/1088件中
感動 3.6 /5.0(71.2%) 264/1083件中
笑い 2.8 /5.0(56%) 553/1083件中
スリル・興奮 3.0 /5.0(60.6%) 630/1080件中
254コメント
54 | 2023-05-11 15:22:41

牧野富太郎の名言「雑草という草はない」という言葉。そもそも雑草という言葉自体が江戸期のもので、そもそも植物を薬として使っていた時代、庶民は効能や毒のあるものに名をつけました。名のないものはそれがわからなかっただけで、いつしかそれを雑草と呼んだのであって、決して「不要」とか「邪魔」とか「害悪」というものではありませんでした。何でもかんでも「良し悪し」「役立つ役に立たない」で区別するようになったのは明治以降の話。明治という新しい時代だからこそ、「雑草」が悪いものや見向きもされないものになったことを、現代人はもうちょっと考えた方がいいと思う。

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53 | 2023-05-10 14:24:16

自分にとって本当に価値のあるものについて、値を下げるどころか、値を上げて価値を示すところは素晴らしいと思う。馬鹿正直と言われようが、自ら価値を認めたものを貶める者に研究者やコレクターの資質はない。フィクションだけど牧野富太郎っぽいエピソードになっていると思う。さて盗人の方だけど、上野の山という話が長屋の人から出ていたし、彰義隊関係の人物なのかもしれませんね。しかも背中を斬られたということは、逃走しようと敵に背中を向けたことになる。それが万太郎とどう絡むのかわかりませんが、明治らしい話ではあります。

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52 | 2023-05-09 14:20:04

当時の東京の下町でなくても、大きな声で「大事なもの」とか「宝物」だとか騒いでいたら、そりゃあ盗まれるリスクは高くなるに決まっています。そんなことは育ちがいいからとかじゃなく、単純に常識の問題。少なくとも竹雄は若旦那のお付きとはいえ商家で働いていたのだから、それくらいのことはわかりそうなもの。まあそれはいいとして、この泥棒、何かこの後、因縁が生まれるのでしょうか。この町のキャスト陣が豪華だし、まさかこの長屋に住むのですかねえ。不用心だけど、世間の常識はわかるようになるかもしれませんが。

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51 | 2023-05-08 14:04:18

地方のお金持ちの坊ちゃんだし、下宿生活の常識なんて理解できないでしょうね。お付きではなく相棒になったとしても、竹雄は何かと苦労しそうです。明治期だし、東京の流儀や常識というよりも、いろいろな地方から自分のやりたいことで立身出世を願って、人々が集まっているがゆえのぶつかり合いみたいなものが、これから万太郎たちにもふりかかってきそうですね。でも物怖じしない育ちの良さが功を奏することもあるし、それが武器になることも間違いなくあります。ただこのドラマを見ているのは、お金持ちより普通の家庭の人が多いだろうし、嫌味にならない程度の坊ちゃんぶりを発揮して欲しいですね。

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50 | | 2023-05-08 00:52:04

綾と万太郎に「めおとになれ」と言い出したのは一見突拍子もない提案だったけど、ずっと見守り続けてきた二人にやりたいことをやらせてあげ、なおかつ自分の手元に置いておきたいというおばあちゃんの愛情だよね。それなのに植物学の道を選んだ万太郎に「わしを勘当してくれ」なんて軽く言われたら、そりゃタキさんも「わしはおまんをゆるさんぞね」と泣いちゃうよね。でも本当に草が好きで仕方ないことは、やっぱり万太郎のひとつの才能なんだよね。そして若い頃から潤沢に資料を取り寄せたり、外国語の勉強をしたりできる恵まれた環境にあったことは、将来に何者かになれる条件なんだろうと思う。

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49 | | 2023-05-06 19:42:10

竹雄が見送る側に立っていたのにくるっと着物の裾をまとめて万太郎について行ったのは良かったなー。甘ったれのお坊ちゃんが付いてきてくれと言ったわけでもなく、過保護な婆様が付いてやってくれと言ったわけでもなく、自分の親にはそれとなくその道を見せられたような気もするけど最後は自分で決断した。万太郎も1人で行く気になってたしね。竹雄が言うように万太郎は日雇いで3日稼いだら4日寝込むタイプ。その弱さが心配だな。

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48 | | 2023-05-05 13:58:07

万太郎と綾は、それぞれの道を決断し、歩き始めました。残るは竹雄。使用人だし、本来ならば自分の思いだけで決められる立場ではないけれど、タキの厚意によって選ばせてもらうことができた。急に自由を得た者らしく、戸惑う気持ちは何となくわかります。その中でしっかりと自分の思いを綾に伝え、そして自分の進むべき道を決断したところは、彼もまたひとつ大人になったということでしょう。東京に出る二人にとって、主人と使用人の立場から、友人同士へと変わる第一歩となるのでしょう。

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47 | 2023-05-03 13:39:06

トラブルにはなったけど、良い出会いのおかげで、万太郎と綾が自分の正直な気持ちをタキに伝えました。綾は綾らしい決断だし、万太郎も表現の仕方は誤解を生んでいるけど、言いたいことはわかる。タキや綾は落ち着いて最後まで彼の話を聞いてくれれば良いのだけど、土佐の女性の気質なのですかね。いずれにしてもここで引かずに気持ちを伝えることが、これからの新たな第一歩につながるのは間違いないし、ひとつの正念場といえるでしょう。

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46 | 2023-05-03 09:53:06

万太郎の植物への思いは、ある程度タキさん由来なのかもと思った。だからこそ、幼い時に呆れながらもその興味を封じなかったのかも。万太郎のタキさんへの話しは、綾が怒って当たり前だと思ったが、それはあくまで下地となる過去の思いで。演説会の万太郎の語りは何とも上手かったが、本当に大切なことを人に伝える時は、人はこのように不器用になるのかもしれない。後半は障子越しの会話になったけれど、おそらくは十分すぎるほど万太郎の感謝の気持ちは伝わっただろうと思う。

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45 | | 2023-05-02 23:30:05

逸馬は出会って間もない万太郎のどこかに惹かれて光るものを感じたから庇ったのだろうか。まぁ結社に入るとか具体的な話はなかったし、ラップ大会に飛び入り参加した素人のようなところもあったからこのまま牢屋にいるのが妥当だとは思わない。だけど結局は実家の力なんだよね。警察署長と知り合いだから出してもらえたってところに引っかかる。これこそ親ガチャだよ。この家に縛られるって話もあったけど甘っちょろい話だ。恵まれた坊ちゃんの反抗期、勢い余って補導されたって話よね。

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44 | 2023-05-02 17:23:20

逸馬はさすが土佐の「いごっそう」。タキさんも気風がいい。タキさんは孫を思う気持ちの表れでしょうが、それと同時に苦労して老舗を守り続けて来た人の矜持がある。たかが新政府の威勢にぶら下がっているだけの木っ端役人なぞに、嫌味を言われっぱなしじゃない。そこには立場や背景は違うけど、逸馬と似た信念の強さを感じました。二人共、ローマは一日にしてならず、じゃないけれど、何事も成し遂げるためには一朝一夕にはいかず、少しずつ積み上げていくものが必要だと理解しているのですね。タキにとってそれは峰屋の歴史と看板、逸馬にとってそれは万太郎のような小さな共感なのでしょう。どちらも格好良かったです。

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43 | 2023-05-02 15:42:22

逸馬は、たった一晩だけの出会いでも命がけで守ろうと、それに値する人物だと万太郎のことを考えてくれたということだろう。北海道の樺戸や網走の刑務所には思想犯も多数収監され、大動脈を通すために大変な土木作業に従事させられていたとも聞く。万太郎があのまま捕まっていたら番頭の言うように病気どころか死も考えられただろう。タキから万太郎に送られた言葉は深い。何かを選ぶことは何かを捨てること。すべては取捨選択の上にある。万太郎がこれから「何をするか」ということの答えはもう用意されている。

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42 | | 2023-05-01 21:28:09

結社の自由は戦後の話だと思っていたから、やはり捕まったか。万太郎や竹雄は結社の危うさを感じていないように見えた。知っていたら竹雄が万太郎の背中を押すこともなかっただろう。それが良いとこ育ちということなのだろうか。綾と万太郎がお互いの覚悟を語って、竹雄がそれを見届けた場面はとても良かった。あの覚悟は清々しいし、竹雄の後ろにいますも感動した。自由に選べたとしても彼はあのポジションに居たいし、やりがいも感じているということなのだと思う。あのまま帰れば良かったのに。竹雄の必死の走りで事情を知るタキさんはどんなに怒ることだろう。

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41 | | 2023-05-01 13:49:10

四民平等と言いながら、議会の設置や言論・集会の自由などを訴える運動は弾圧するあたりに、明治維新の真実が見え隠れしますね。まあそれはいいとして、万太郎、綾、竹雄と、それぞれが決意を固めたけれど、万太郎と捕まるし、これでただでも頑固なタキの心情は、より頑なになりそうですけどね。前途多難というところでしょうか。でもそれは時代の変革期とか関係なく、大なり小なり誰の人生でも起こること。ある種の親離れとか自立だとも言える。だからあまり大袈裟に政治運動とか時代の流れと重ねないで欲しい。

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40 | 2023-04-29 15:44:00

最近朝ドラの質がだいぶ低くなっていたので、演技がちゃんとできる人ばかりで安心。滑舌が悪い人、棒演技、アニメ声も無しでありがたく拝見しています。

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39 | 2023-04-28 14:23:34

ジョン万次郎が自由を憎むと語りました。フィクションだから別にダメだとは言わないけど、個人的にはそうだろうかと疑問に思います。何かを知ったことで悔やむというのは、不自由な世界から自由を知った人の言葉だと思えません。現代人のように生まれながらの自由を自由だと理解していない人の言葉に感じます。自由を憎むと言うだけの自由があったということですから。まあ本物の万次郎はアメリカで人種差別も受けているし、自由というものの裏側も理解していたと思いますが。綾と竹雄は万太郎に比べると、まだまだですね。立場の差、頭の柔軟さの差、意欲の差でしょうか。我を通した場合、失うものの大きさは万太郎が一番大きいはずなのにね。

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38 | 2023-04-28 13:30:38

ジョン万次郎に出会ったことで、万太郎の中の植物学への情熱と決意は決定的なものになった。そのために結社に入るのかとヤキモキしたら、少しの時間も無駄にしたくないとばかりに戻るという。時代を先取りした政治活動はどうしても取り締まりの対象になったりするからホッとした。佐川に戻ってどうやってタキさんを説得するのか、タキさんが折れるのか気になる。綾は楽しい夜を過ごしたことだけで満足してしまったようだが、竹雄の綾への思いが中々伝わらないのがもどかしい。万太郎の決意が綾との婚姻に影響しそうなので、その中で竹雄の思いが通じたらいいなと思う。

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37 | 2023-04-27 23:02:55

ジョン万次郎が生きていた時代か!歴史上の人物と重なるとなんかちょっと興奮するよね。まぁ万太郎はそんなこと知らないんだけどね。ここで幼い頃勉強した英語が役に立つのもなんかいいね。ただ夫もなく子供たちもいない中必死に当主の代わりと孫たちの養育にあたってきたお婆さんを思うと心がちょっと痛くなるんだよね。この上なく恵まれた境遇をカゴの鳥のように思われるのもモヤモヤする。そこに自由なんて言葉が出てくると厄介なことになるんじゃないか?そんなに自由がいいなら飛び出してみたらいいよね。

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36 | 2023-04-27 19:24:19

みんな登場人物が自分の立場にがんじがらめで、時代とはいえ辛いなと思う。ただ、綾は幸吉のことを好きだったみたいだけれど、相手を思っていたというより欲していたというのが近いのかも。相手のことをほとんど知らず、立場の違いから丁寧に接してくれていたのを心地良いと感じていたのだろう。竹雄の言葉を奉公人だからというなら、幸吉の言葉もそうだっただろうのに。竹雄の複雑な表情がいろいろ物語っている。一方万太郎は万次郎に出会った。危うさも感じるが、彼から何を学び、どういう影響を受けるのか楽しみだ。

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35 | 2023-04-27 14:31:46

龍馬に続いて、ジョン万次郎の登場ですか。実際の万次郎はこの時代、東京にいるから高知で会えるはずはないんだけど、牧野富太郎は実際に自由民権運動に参加しているから、可能ならば会ってみたい人物ではあっただろうと思います。どんな交流となるのか注目です。綾と竹雄ですが、二人にとっても良いきっかけの日になったかもしれません。綾は失恋で大人になったし、竹雄は万太郎との関係性を改めて考え、綾との距離も少し近づきました。今後、三人にとって大きな変化をもたらすものになりそうです。

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34 | 2023-04-26 13:54:10

万太郎と綾が声を同時に「姉」「弟」と言うシーンは、二人がその関係を変える気が無く、結婚はしないという意思を暗に表明しているわけで、うまい演出だと思う。また万太郎の言葉はまったくその通りで、自分がその名を知らないからといって「雑草」と呼ぶのは間違っている。他にも小鳥とか虫とか、自分の無知を棚に上げて、無造作にひと括りにする言い方はちょっと首を傾げたくなる。ここから万太郎は自由と向き合い、強権的なタキをどう説き伏せ、自分の道を歩むのか、綾と竹雄はどうするのか、面白くなってきました。

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33 | 2023-04-26 12:40:06

綾の初恋はあれで終わっちゃったの?幸吉さんの物静かな佇まいが好きだったからちょっと残念。当主と思って大事に育ててきた万太郎を植物学に取られ、綾は幸吉と結婚すると言い出したら婆様は寝込んでしまうだろうけどね。幸吉も名字が出ない時点で主要人物にはなれないのかななんて予想もしてたし。幸吉の元に駆け寄った女性を姉妹だと思いたい気持ちもあるけど、立派な大人の兄弟の汗を拭くってなかなか考えずらい。ここで新しい思想に触れて綾と万太郎はどうなっていくのか、婆様には覚悟が必要かもしれない。

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32 | 2023-04-25 18:46:30

戦後すぐくらいまでは、兄が早逝したから弟が兄嫁をめとるなんてこともあったし、いとこ同士の結婚は今でも法律上の問題はない。でもね、だとしても綾だけでなく万太郎も可哀想すぎる。峰屋を思うタキの気持ちもわからなくはないが、それが本当に最良の策なのか、頭を冷やした方がいい。二人が様々なわだかまりを抱えたまま不幸な結婚をしたところで、もしも共倒れになれば、すべて終わりだとなぜ気づかないのか。三国志ではありませんが、上策は心を攻めること。有無を言わさぬ力攻めは下策。それがわからないのは閉鎖的とか、保守的ということでだけでなく、峰屋に尽くした自分の人生を否定されかねないから。大人なら、主なら、それくらい理解した方がいい。綾が継いでも婿をとれば峰屋は潰れない。

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31 | | 2023-04-25 15:06:46

いとこ同士の結婚が珍しくもない時代のことだとはいえ、兄弟だと思って育ってきた仲で夫婦になれというのはなかなか心がついて行くものではないだろう。親や年長者の言うことが絶対な中だとしても、綾の反応はまっとうだと思える。第二次世界大戦が終わるまでは親が結婚相手を決めていたし、それは家の損得で決まっていた部分もあったから。立場の弱い女はひたすら従順であり、耐え忍ぶ強さを求められた。本当に生きにくい時代だったんだなと思う。

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30 | | 2023-04-25 00:09:39

人なんて簡単なもんで万太郎が立派な家業があるのに放って植物ばかり追いかけている時にはけしからんと思っていても、その興味を封印して若旦那として一生懸命働き出すとそのいじらしさにかわいそうになんて同情心が出てくるんだよね。今日の万太郎はその点では100点!万人受けするには後者でやりたいことを我慢する万太郎を見てもらうことが重要だ。そこで同情を集めて植物の方へ行ってもいいんじゃない?って見てる人が思った時いい理由をつけてそっちの道に進めると視聴率も上がるんじゃないかな。

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29 | 2023-04-24 14:11:19

この当時の土佐といえば自由民権運動。果たしてこの運動が峰屋の人たち、特に話しかけられていた綾にどんな影響を与えるのか、興味深いところです。東京から帰って、家業に勤しむ万太郎ですが、タキさえもらしくない様子に戸惑っているようです。そのタキに竹雄が何やら伝えようとしているようですが、万太郎の恋心のことでしょうか、植物のことでしょうか。いずれにしても、万太郎に対して八つ当たり気味に言い過ぎたという、やましさとか後ろめたさが、そうさせるような描写です。それだと竹雄が卑屈すぎるし、もっと使用人だからというのではなく、万太郎を見続けて来た矜持が欲しいところです。

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28 | 2023-04-21 18:29:03

竹雄と万太郎の2人旅は15分の中でも仲良くなったり悪くなったり忙しかったが、まだまだ子供なのかなと思って見てました。掴んでないとフラフラと飛んでいきそうな万太郎を見て不安でたまらない竹雄の気持ちが痛いほど伝わりました。当主であることの自覚をおばあちゃんや店の人から押さえつけられるように言われるより、侍従関係はあっても同世代の2人で話せたことは良かったですね。ただ竹雄が本心をぶつけても万太郎はのらりくらり。その部分が後を引くんだろうな。

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27 | | 2023-04-21 13:41:53

万太郎も竹雄も、どっちまだ未熟だということですね。そもそも賢くて、生まれた時から田舎の跡取りとして育っている万太郎が、自分は酒が飲めなくても、頼りにならなくても、皆のおかげで峰屋はつつがなく営んでいけてることを、理解していないはずがない。自由にさせてもらえるのは祖母が元気なうちだからこそで、そろそろそれも難しいから土佐でもできる標本集めに飛びついた。でもそれを口にしないから周囲の者はわからない。竹雄は綾への思いがあるから、家業に真剣にならない万太郎に苛立っている。本当なら綾のそばにいたいけど、いられない苛立ちを、命令でやむを得ず万太郎のそばにいるという表現で言い返す。いわば八つ当たり。まさに未熟な二人が、東京という街への旅で少しだけ大人になったということなのでしょう。

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26 | 2023-04-21 12:35:35

あんなに家業に無頓着な万太郎でも、たまたま入った店で見ず知らずの人が自分のところの酒を褒めているのを聞いたら嬉しくなって、会話に入って酒まで振舞うというのは知らない土地のなせる業なのか。もしくは、向いていないと思いながらも全く関心がないわけではないということなのか。店から出て万太郎が見当たらない時の竹雄の慌てようは見ていて心が痛みました。やっと万太郎にも竹雄の気持ちが届いたでしょうか。そのまま東京に残ると言い出しかねないと思って見ていましたが、思い人を前にしても帰ると言ったところをみると、やっとちゃんと自分の立場を自覚したのかも。

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25 | 2023-04-20 23:26:17

お前にいい服を着せて風邪をひかないように温めて栄養がつくように気を使って生かしているのは、峰屋の酒と従業員を守るためなんだよ!と言ってやりたい放蕩ぶり。誰もが万太郎になれるわけじゃないのにその立場を分かっていない、竹雄はさぞ複雑だろう。お金にならない研究はそういう人たちのこだわりでできているのか?何かを成し得るためには犠牲が必要なのか?正直植物には興味がない人からみれば家業そっちのけで植物を追いかけている万太郎はなんともわがまま坊ちゃんに映るねー。

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24 | 2023-04-20 13:46:18

明治維新後の苦労話って政治ことばかり耳にするけど、学術分野でもこういう苦労があり、同時に新しい時代としての活気にも満ち溢れていたのでしょうね。シーボルトに関しては、シーボルト事件で獄死した者もいるから、いろいろ思うこともあるのだけど。さて竹雄ですが、彼から見れば万太郎のやっていることはただの道楽なのでしょう。綾に思いを寄せているから尚更です。でも歴史上、経済的余力がある人だからこそ可能だった発見や発明、偉業は数知れずあるし、少なくとも懸命に取組んでいるものを否定するのは人として違う。竹雄の中の複雑な感情はわからなくもありませんが、自分がそんな説教をできるくらい、懸命に何かを成し遂げようと努力しているのか、省みないとね。

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23 | 2023-04-20 13:35:57

何事かを成す人というのは衣食住など生活を考えなくてよい恵まれた環境にいる人だけなのかとガッカリする。カラダが弱く、酒蔵の主でありながら下戸と同情すべきところはあるけれど、あまりにも周りを見ていなさ過ぎて。万太郎が長年敬愛する先生と心を通じ合った姿を見た瞬間、竹雄にはこれからの万太郎の行動が分かってしまったのだろう。綾への思いと、綾からの言葉に応えたい気持ちからも板挟みで怒るしかなかったのだろう。それにしても恵まれていることを自覚しなさすぎ。

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22 | 2023-04-19 13:53:45

今時なら蔵元どころか、下戸の杜氏さんもいますが、昔はたしなむ程度さえ飲めないのは、きっといろいろ言われたでしょうね。その意味でも世襲というのは罪深さを内包しています。さていよいよ浜辺美波さんの登場です。万太郎が一目ぼれして、彼にも遅い春がやってきましたが、確かに可愛らしい。万太郎でなくても一目ぼれしますよ。ここからは植物に恋愛にと万太郎も忙しくなりそうです。前途多難でしょうが、峰屋は姉に任せ、可愛い伴侶を得て、好きな道に邁進する。それが努力次第で可能な環境に生まれたことが、どれだけ幸運なことか、万太郎はまだ理解していないようです。

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21 | 2023-04-18 23:42:16

なーんかモヤモヤする。女だからという理由だけで何もかもが制限されている綾があれだけ家業のことを思う中で、昼行灯と揶揄されても気にせず好きなことだけをしている万太郎を見ているのが辛い。なにかを研究する人を軽んじているわけではないけれど、お金と時間がなければできない仕事だよね。まだ仕事にもなっていないで自分の好きに一生懸命な万太郎にこちらがどこまでついていけるか試されているような気分になる。それより竹雄や幸吉や綾が幸せになるのを見届けようと思う。

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20 | 2023-04-18 17:57:43

植物と東京で敬愛する先達に会えるかもしれないことで、浮つく気持ちはわからないではないけど、万太郎の様子はちょっと落ち着きが無さすぎるし、やりすぎな感じもしないではないですね。田舎の長男といえば、昭和の時代でさえ、家長になる者として厳しく教育をされているし、酒の味も確認しないで任せきりなんてのは許されない筈。味なんてわからなくても、形式的にでもひと口飲んで、杜氏たちにねぎらいの言葉をかけるのが長男の役目であると思う。言葉が厳しいわりに、いくら甘い祖母でもあれで許されるわけがない。田舎とはそういうところだし、長男とはそういうもの。姉との対比を出したいのだとしても、もう少し時代なりのリアリティが欲しい。たとえ本物の牧野富太郎がそう育ったとしても、時代の標準を見せておくのは、こういうドラマでは必要だと思う。

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19 | 2023-04-17 14:05:33

動機はちょっと不純だけど、万太郎の言っていることはもっともだし、広い世界を知ることは、店にとってプラスになるでしょう。そして綾を巡って幸吉と竹雄とで、秘かなライバル関係が生まれそうです。お姉ちゃん、もてますね。まあしっかりものだし、器量よしならば当然ですね。万太郎は東京で尊敬する先生方に会って、更に植物の世界へと没頭するようになるのでしょう。綾もまた幸吉との出会いなどで、弟とは違う形で、自分が好きな酒造りにはまっていくことでしょう。前途は多難でしょうが、ふたりとも好きな道だからこそ、楽しみも待っていると思います。

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18 | | 2023-04-16 21:39:00

英語や漢学といった語学や、そこからの深い学びをしていた万太郎たちにとって小学校の授業は本当に驚くほどつまらなかっただろうと思う。万太郎は年齢的にも1年生ではないけれど、そこからやり直すことを求められたということなのだろうか。藩校は旧制中学(現高校)の前身だったりするのだけれど、なんとなくそこに在籍した人はそのまま中学へ通えるのかと思っていた。もし、年齢で振り分けられたとしたら、万太郎のように行くことをやめた人がいただろうなと思う。

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17 | | 2023-04-15 17:51:22

学問所に通っていた生徒は今で言うフリースクールに通っていたようなもんだよね。自分の好きな分野を突き詰めて仲間と議論したりすごく楽しそうだった。万太郎だって語学があれだけできるのに今更イロハじゃないだろう。少し生意気にも見えなくはないけれどせめて学問所は残して一般生徒と区別するくらいにした方がよかった。まぁこれも時代の変革期にはあることなのでしかたないのかな。良かれと思って通わせた学校で違う分野に興味を持ち家業とは程遠いところへ行ってしまうのはタキとしたらなんとも歯痒いことだろう。そこだけは同情するわ。

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16 | | 2023-04-14 14:08:15

何でも田舎を下に見るのは日本人の悪い癖。どこで学んだのかではなく、何を学んだかが大事なのにね。万太郎があっさり小学校を辞めたけど、その判断自体は悪くない。わざわざ周囲に合わせて自らのレベルを下げる必要はないのだから。そこからいきなり大人になってしまいますが、絶対に祖母とひと悶着あったでしょうね。それはいいとして、いよいよ神木隆之介さんの登場です。どれだけ自由人らしさと研究者らしい執着を表現してくれるのか注目したいです。

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15 | 2023-04-13 14:46:45

時代背景や立場を考えればタキの気持ちもわからなくはないけど、そこまで「本家」にこだわるところにうんざりするね。現代人は明治維新で時代が変わったと簡単に言うけれど、実際はタキのようにそれまで変わらずに生きていくことが当たり前だと思っていた人が圧倒的に多くて、本当の意味で誰もが変化を意識するのは、目に見える西洋技術による生活の変化によってもたらされるのだろう。そう考えると時代を切り拓いたのは政治ではなく技術であり、今の日本人の技術信仰みたいなものにもつながっている気がします。

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14 | | 2023-04-12 21:51:13

万太郎の知りたい!が爆発した今日の回は学問の真髄を見た思いでした。みんなが学校に行くという概念がないのにいじめっ子がいては行きたくなくなるのも自然ですよね。えらーい人の言葉だって全然響かない。だけど自分の知りたいことが書いてある本はどうしても読んでみたい。だから文字が読めるようになりたい!読めるようになったらもっと知りたい!それが学問ですよね。万太郎のきらきらした目が眩しい。時計はおばあちゃんに弁償してもらってもっと知りたい!を極めてほしい。

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13 | 2023-04-12 14:02:37

時計の分解、私も子どもの時にやってしまいました。もとに戻せなくて怒られましたがww。お婆さんが万太郎のその姿の中に、特別な才能を見出してくれればいいんだけど。本草綱目に夢中というのもよくわかります。江戸時代の博物学ともいえるものだし、好奇心を刺激する内容ですからね。いずれにせよ万太郎の行動は実家が裕福だから許されることでもあるし、恵まれた環境ならば才能は芽を出しやすいのも確か。羨ましくもあるし、釈然としないものを感じるのは、貧乏人のひがみなのか。

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12 | 2023-04-11 18:25:53

蘭光は武士は新時代の変化を骨の髄まで染み込むほど理解していると言いましたが、ちょっと言い過ぎかな。そんな単純な話ではないと思いますが、まあ子どもに諭す内容として、そのあたりのアバウトさは良しとしましょう。学ぶのは子ども自身としても、そのための環境を整えるのは大人の仕事。少なくとも帯刀が禁止される時代に、いかに士分の家とはいっても、木刀を持ってきて構わないような状況だったというのは、ため息をつくしかないですね。「変化」を本当に感じていたのかなと首を傾げたくなります。まあそれが維新後の世の中なのでしょう。後進性というよりは情報不足と保守性の問題かな。

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11 | 2023-04-10 21:02:51

時代が全て悪いのだとは分かっているけど、酒蔵への女人禁制や武士と町人の身分の違いなどなかなかハードな内容だなと思います。武士と町人と言ってももう明治の世なので武士は食べるのに大変な時代ですものね。そこにお付きの者と重箱を持った町人のおぼっちゃまが来たら小競り合いもあるでしょう。大人たちも新しい価値観に戸惑っているところなのでこんなイジメも想像できます。竹雄の忠義に頭が下がります。もう明治ということはあの天狗さんは出てこないのですね。それだけが残念です。

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10 | 2023-04-10 17:25:59

いくら偉そうに論語を学んでも、あれではまさに「論語読みの論語知らず」ですね。土佐は武士でも上士と下士の身分差があったし、だからこそ、その反動として後に自由民権運動が盛んになったのでしょう。あの場面で逃げなかった万太郎の態度にもまた土佐の「いごっそう」らしい片鱗がうかがえるのかもしれません。何にしても幕末の士分なんて、今で言う官僚であって、今も昔も民間の流れについていけていない。だから没落したんであって、すぐに刀を抜く脳筋ってわけではなかったと思うのだけど、まあ土佐はこうだったのかもしれませんね。

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9 | 2023-04-09 14:17:21

万太郎も綾もかわいい盛り。そんな2人を残して父親もいないのに自分も死ななきゃいけないなんて、どれだけ心残りだったことだろう。残す子供達に植物を通して根を張り力強く生きてほしいとメッセージを送り続けた母の切なさを思うとやりきれない。最期の言葉が別れの言葉ではなく「また会おうね」だったのがまた泣ける。体がなくなっても見えなくなってもそばにいたい気持ちが詰まっていた。綾も女に生まれたことをずっと悩んでいたのだろう。万太郎を支える決意をするまでの苦悩がよく分かって良かった。

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8 | | 2023-04-07 16:45:28

人によって思いやりの気持ちは違うし、表し方も違う。それは愛情の深さの違いではなく、それぞれ接し方の違いとか経験やシチュエーションの違いがあるから。だから万太郎の行為を簡単に非難することはできないし、同じ意味で姉の行為も責めることはできません。だからこそ婆さんは万太郎だけでなく、姉の方も抱きしめてあげれば良かったのにと思います。それは跡取りがどうとかいうのではなく、ただ孫たちに向ける愛情の発露としてそうして欲しかった。まあ、そういうところが、これから先の場面で生かされる展開があるのかもしれないけど。

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7 | 2023-04-06 23:31:45

昔は子供が子供をお守りすることがよくあったそうです。幼いながらに万太郎を必死で守ろうとする竹雄が健気で素晴らしい。蹴られても諭して怒らないなんて大人でもなかなかできません。万太郎も自分なりに生まれてきた意味をジタバタしながら模索中なのでしょう。5歳であれだけ考えられれば立派です。酒蔵に入って怒られたお姉ちゃんも言い訳もせず立派。毎日子供たちの奮闘に感動しています。酒蔵に女は入れないというしきたりは嘘ではないでしょう。ただ5歳の万太郎になぜ?と聞かれても明確な答えが出ないだせないなら、薄っぺらいブラック校則のようなものに成り下がります。ま、それも時代だなと思ってみています。

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6 | 2023-04-06 17:39:24

そもそも酒造りは太古から女性の仕事であり、それが禁忌になったのは江戸時代になってからのこと。日本人の言う「伝統」がいかにいい加減で曖昧なものか、よくわかりますね。後に学者として立つ万太郎だけに、こういう体験が学者として大事な疑問を抱く心につながっている描写にもなっていると思います。時代が時代だから、子どもは子どもと、大人は大人という具合に社会性が分断されている感じがします。子どもには子どもたちだけではわからないこともあります。大人が子どもにコミットしすぎるのは良くない面もあるけど、あまりコミットしない社会はもっとダメだなと思ってしまいます。

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5 | 2023-04-05 18:15:18

子どもというのは、ちょっとしたことで急に大人になることもあるし、それが人との出会いだというのもよくあること。その出会いがたまたま坂本龍馬とだったというのは夢のある話です。まあ史実としてこんなことはなくても、全然知られていない人が偶然の出会いから、歴史上の偉人に影響を与えることもありうるし、逆に歴史上の偉人が偶然出会った誰かに影響を与えている場合もあり得ます。人との出会いを考えるという意味でも、こういうささやかなフィクションはいいと思う。

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