SEDAI WARS

｢それぞれの世代が持つ良いところを組み合わせて！｣とバトルを終結させるシーンはちゃっと予想できた感もあるけど一番の見せ場だったね。そして、皆で力を合わせて出産まで乗り越えてしまう場面は急展開ながら感動もあった。そして、一番のメッセージは｢みんな仲良く！｣もっとヒネリがあっても良かったかも？最後の最後で着ぐるみの中身があのおじいさんだったことや、死んだはずの総理が姿を現すシーンは思わず｢やっぱりか！｣と声に出してしまったよね。

ついに前半からの大きな巻き返しが来たね。国民的人気アプリNTMYを通じて人々を洗脳する黒幕が何とSEDAI最年少のミレニアル世代だったとは！ノーマークからの変貌はかなりえげつなかったけど、彼の家庭環境などを考慮するとこのシステム自体を良い方向に利用できるんじゃないかな？とも思った。そして、確信をつく指摘に物怖じしない態度や再びバーチャルな世界に引き込みそこの住人にしようとする流れは怖すぎるよ！今こそ力を合わせて戦って平等で明るい未来を見いだして欲しい！

団塊世代に託された政治、そして前総理の死という急展開でバーチャルからリアルにスイッチする感覚は面白かった。そして、政治が変わることで大きく変化した人々の暮らしは決して良いことばかりではないというのもリアリティーがあった。素人が突然総理大臣になるファンタジーと苦しむ民衆の構図は新たな軋轢を産む流れで今後の展開が気になるところ。世代ごとの苦しみと個々に抱える問題が次々クローズアップされる展開はいよいよ問題の真意にたどり着きそうな予感！

それぞれの世代から選出された次世代を担うであろう面々が戸惑いながらもバトルに加担し、それぞれの不満を爆発させる場面は正に予想通りの流れだった。バトルを離れてそれぞれ“一個人”に立ちかえった時の想いや周囲の環境の描写も上手くできていたのがすごく良かった！とくにロスジェネ世代の彼がジェンダーの壁を乗り越えようとする場面が無性に泣けた…。また、若い世代ほど無関心もしくはネガティブで年配になるほど周囲の賛同が大きいというSEDAIへの反応の違いも面白いね。

SEDAI WARSに参加した人も、現実社会に戻れば、世知辛い状況が待っていて、大変だなあと思いました。
私はロスジェネ世代なので、白井や黒田に感情移入してしまいました。柏木がまだSEDAI WARSの中で、覚醒していないので、覚醒した姿が見たいです。意外とリーダーになれるかもしれません。
掃除のおじさんが言うように、みんな仲良くとはいかないまでも、それぞれを認めあって、みんな今より状況が良くなって、幸せになればいいなぁと思います。

バーチャルな世界に送り込まれた登場人物が各世代ごとの特色を活かしたバトルキャラに変貌する様子はさながら格闘技ゲームのクオリティ！バカバカしさもありながら皆が得意技を繰り出すシーンは非日常で序盤のみどころだったことは間違いないね。ただ、早々にミレニアル世代が脱落するという展開は意外だった。一体、この先の未来は誰に託されるのか。そして、個人情報がデータと合致しない主人公に隠された秘密は何なのだろうか。

冒頭から世代間のわだかまりを強調し、手に持ったスマホアプリで厳しい現実から逃避するという描写。これはもはや現実？と思わせるリアルさ。そして、唐突に世代の代表を発表される緊迫感と何とも言えないザワザワはグッと掴まれたね！何よりもこの世界では大友康平さんが内閣総理大臣で人知れず抱き枕やアプリに癒されているという設定がいい！あのシーンが見られただけでも意味があるよね。また、世代を代表する名曲たちが劇中にちりばめられているのもお得感だね。

『近未来』の設定との事で、あり得ない話なんですが(笑)。
総理大臣が、新しい大統領を世代別の「SEDAI WARS」で決めるって思いもしなかったです。
でも「今時の若い人は」や「ゆとりだから」などと普通に使うので、そこから脚本が出来たのかな、と勘繰りを入れてしまいました。
「ゆとり世代」で選ばれた主役の悟と麻美って同じ旅行会社に通っているので「何で選ばれたんだろう。近すぎない？」と感じましたが、その方がこの先の展開にいいんでしょうか・・？