シェフは名探偵

中江の両親への対応が普段のちゃらんぽらんな雰囲気と全く違っていて、三舟シェフたちの「かなりのやり手で下調べもしっかりする」という言葉に説得力がありました。新しいパン屋とは客層が違うこと、店をたたむ必要がないこと、丁寧でしっかりとした口調と誠実な態度で両親を説得する姿が頼もしく、格好良いなって初めて見直しました。

とてもチャラくて、店を手伝うと言っても失敗ばかり。本当にやり手のオーナーなのだろうか？と疑問符が付く行動が多かったのだけれど、娘のために店をたたんだパン屋さん夫婦に対して話をする顔は普段とは違ってしっかりとしていて、本当にやり手の実業家だったのだと思った。

ソムリエの金子の代わりに「自分が手伝うよ」と自信満々だったので、実はできるかと思いきや、バタバタしていて見事に自分の店を引っ掻き回す様子が面白かったです。物言いだけはギャルソン風に決まっていたのもつぼでした。元カノへの態度が釈然としない感じだったのも、曖昧な感じでいいと思いました。

チャラく見えて実はものすごく仕事が出来るのかと思いきや、全然役に立たないポンコツ君で笑えました。動くたびに失敗しまくる姿がまるで漫画みたいで、でも屈託のない笑顔のせいか何故か憎めない愛嬌もあって良かったです。元カノの結婚を知った時の茫然とした表情や別れ際に「おめでとう」と言う時の精一派笑顔を作っている感じは切なくて、単なるお馬鹿キャラではない良い味を出してました。