正直不動産2

狭山の契約解除の話を聞いて「私に出来ることなら何でもします」と協力を申し出る姿がとても頼もしかったです。口だけじゃなくて本当に何とかしてくれる人だからより心強く感じるし希望が持てる。嫌味なライバルかと思いきや、相手が困っていたら手を貸すフェアなところもあるし、やり手だけど営業マンとしての信念がちゃんとあって自分なりのカスタマーファーストを確立しているし、回を追うごとに格好良さが増していったのもキャラクターとして面白く魅力に感じます。

全身チェック柄のド派手スーツで出社した十影を見て怪訝そうな表情を浮かべたり、葉山の醜態を聞いて心底呆れたように目を閉じたり、優秀な営業のわりに感情が顔に出てしまう素直で分かりやすいところが親近感が湧いて良いですね。葉山たちの一件が無事に解決した時のホッとしたような表情も、月下や永瀬ほど極端ではないにしろ、藤原なりにお客様を心配して寄り添っていたことが伝わってきて良かったと思います。

ピンチの黒須にサッと自分の顧客リストが入ったUSBを渡す姿が格好良かった。以前も永瀬の顧客のピンチを救っていたけど、ライバルであっても助け合う気持ちをちゃんと持ち合わせてる正々堂々とした姿が見ていて気持ちが良いです。黒須に営業成績を抜かれた時の「たまには僕も譲らないと」と余裕の笑みを見せる姿も、いつでも挽回出来るっていう自信とプライドが感じられて良かったです。

背筋をきちんと伸ばし、落ち着いたトーンで「ご成約おめでとうございます」と頭を下げる姿が、ノリノリでテンション高い接客をする黒須と良い対比になっていたと思います。信頼できる仕事の出来る人って雰囲気があって、地主のコネクションを活かした営業が得意っていうのも納得。この人なら大丈夫っていう安心感と「私にお任せください」っていう圧倒的な自信が漲っているところも良いと思います。

「貸しがありますよね」と面倒くさい仕事を永瀬に押し付けるところが、要領の良い藤原らしい。断りにくいように直近の貸しを早々に持ち出してくるあたりも、藤原の狡猾さを感じさせて良かった。相変わらず嫌味で感じ悪いんだけど、前回の貸しの件で顧客のことをちゃんと考えていることが分かったし、同じ永瀬のライバルキャラでも、詐欺まがいのことをして契約取りつける黒須よりずっと好感が持てます。

若村の件でそっと手を貸す姿、頼もしくて格好良かったです。「貸しにしておきます」と言いつつ、恩を売ってやろうとか自分の成績のためっていう他意が一切感じられず、神妙な面持ちからただ困っている若村を助けたいという思いと、卑劣な神木への憤りが伝わってきて、藤原の不動産営業としての信念や真っすぐさが感じられたのも良かったです。

十影の「永瀬さんは客に無駄な話をし過ぎる」っていう発言に「当たってるな～」ってわざわざチャチャを入れるところが嫌味な藤原らしい。会話に参加してないんだから聞き流せば良いのに、永瀬のことになるといちいち絡んでくる姿が、「意識していない」と言いつつ、実際は永瀬のことをめちゃくちゃライバル視してる藤原の器の小ささを感じさせるところも良かったと思います。

岡田夫妻の案件をサラっとスルーするところが藤原の要領の良さを感じさせて良かったです。月下にこの案件がいかに厄介で面倒なものか説明する時も、先輩として気遣って諭すという感じではなく、口調や表情に「お前には絶対に無理」って見下す態度が滲み出ているところも嫌味な藤原さしさが感じられて良かったです。

「久しぶりに１位が取れますね」とか「新参者の僕がずっと１位だと申し訳ない」とか、いちいち発言が嫌味で高飛車なのがプライドの高い藤原らしくて良かった。それを永瀬にあんまり相手にされていないというか、一人で意識しまくってるところが、藤原の人間の小ささや、同じライバル枠の神木との格の違いを感じさせるところも良かったと思います。

自信満々な態度と上から目線な口調が良い感じに嫌味ったらしくて良かったです。「ナンバー１とか興味ない」とか言いつつ、営業成績が発表されるとドヤ顔になったり、チラっと永瀬に視線を向けたり、意識しまくりなところも小者感があって良かったです。