ザ・ロイヤルファミリー

勝利後、ビッグホープを撫でながら声をかける姿が、手つきも声のトーンも口調も、かけがえのない大切な相棒に向ける愛情やリスペクトに溢れていて良かった。ジョッキー姿も騎乗シーンも現役騎手かと思うくらい様になっていて格好良かったし、最終回でまた栗須たちとわいわいやってる姿が見られたのも、チームを離れてもファミリーの一員なんだって感じられて嬉しかったです。

翔平に頭を下げられて教えを乞われた時のぶっきらぼうな態度が隆二郎だなと思った。それでも翔平へアドバイスする様子はぎこちなくて、それは説明が必要だなと思える言葉の数。こういうの慣れてないんだなと思って笑った。

相談にきた翔平を冷たく突き放したかと思いきや、「鐙の位置から変えろ」と新しい自分を見つけるようしっかりアドバイスを送る姿が頼もしくて格好良かったです。素っ気ない態度と口調になってしまう不器用さも隆二郎らしくて良かったと思います。

レース中、何度かファミリーに声をかけていたけど、出遅れた焦りなど一切感じさせない落ち着きと、親友に語り掛けるような穏やかで優しい声音が印象的で、ファミリーへの絶大な信頼が伝わってきたのが良かったです。翔平に見せた良き先輩の顔も新鮮だったし、なあなあではなく、経験を積んだ余裕の中にしっかり緊張感が漂うところもプロだなって感じられて格好良かったです。

4話 馬に話しかけるシーンを見て佐木隆二郎にクギズケになりました。 長年馬と関わってると間違うくらいに自然だし髪が茶髪で不愛想な態度にはビックリしましたが、サラブレットの騎乗シーンはとにかく圧巻でした。 ジョッキー役のために筋トレと減量で臨んていたと。乗馬のライセンスも将来の役の幅やスキルアップのためにと資格を取っていたそうです。そして演技力も申し分ない。一度は夢を諦めてしまった辛い佐木騎手の心情を見事に表現していたと思う。

山王の記事が出た時に「勝たないとホープまで馬鹿にされちゃう」って俄然やる気になっている姿が、根っからのジョッキーなんだなあって感じられて良かった。元々の頭身バランスや役作りで徹底したであろう体型が素人から見ても「ジョッキーだ」って一目瞭然で、騎乗姿が様になっているところも凄いなと思います。

馬たちに向ける優しい眼差しや親しみを感じる話し方が良かった。栗須との初対面の態度とか最悪だったけど、あの馬とのやりとりを見ただけで佐木がどれほど馬たちのことが大好きで大切に思っているか、馬の心を掴む術に長けているか伝わってきて、栗須が根気強さを発揮する説得力がありました。心を開くと意外と人懐っこくてお調子者っぽい一面があるところも親近感が沸いて良かったです。