『ザ・トラベルナース』での中井貴一 (九鬼静役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
中井貴一 (九鬼静役) は 「2022年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
あしながおじさんは影の存在として支えるだけでよかったのに、自分の命の期限を知って歩くんにもっといろんなことを教えたくなったのでしょう。フッと何気なく言う言葉の全てが歩くんへの助言でした。押し付けがましくはないけれど、しっかり植え付けるようにはっきりと必要なことを言っていました。歩くんに届け!の気持ちはまさに親心だったと思います。
立っているのも辛いほどなのに、患者さんを励ましたり手術室まで付き添ったり、いつもと変わらぬ笑顔と包容力で患者さんに寄り添う姿が久鬼らしく、ナースとしての信念や責任感の強さに胸を打たれました。「1人で死ぬのは怖い」と那須田に本音を語るシーンも、いつもの頼もしく余裕のある姿とは全く違って、声も少し心細げで、無理に笑おうとする表情にも死への恐怖が滲んでいるように見え、久鬼の人間味溢れる姿が垣間見れてとても印象に残りました。
礼くんに自分も病気だと告白するシーン、すごく真剣で感情がグッと篭っていて、表情も少し切なげで、いつもの嘘とは違うことが伝わってきたのが良かったです。声のトーンやちょっとした表情の変化だけで嘘なのか真実なのか、あからさまではなくふわっと匂わせられる塩梅もさすが。礼くんの本音を静かにうなずきながら聞く姿や黙って抱きしめる姿も、慰めるというより「気持ちが分かるよ」と共感して受け止めているように見え、「辛さや怖さは僕が一番分かるつもり」という久鬼の言葉に説得力が感じられたのも良かったです。
とても安心感のある紳士ぶりと優しさ、その反面、ここぞという時の迫力や平然と優しい嘘をつく度量。何となく漂うミステリアスさ。歩ではなかなか勝負にならない経験と理解力。そんなキャラをパーフェクトに演じているなと思います。この中井さんの芝居があるから、岡田さん演じる歩の若さと実直さが強調されるし、寺島さんや松平さんといったベテラン勢との緊張感ある芝居にも魅せられます。個人的には中井さんってこういう芝居もできるんだなと感心しています。言う事なしです。
落ち着きのある穏やかな口調と雰囲気が何でも受け止めてくれそうな包容力を感じさせ、愛川が思わず弱音や愚痴を吐き出してしまう説得力がありました。愛川への気遣いや優しさは本物に見えたけど、一方で秘密を握っていることを匂わせて「院長の代わりはいくらでもいる」と脅してみたり、スパーリングの相手まで出来ちゃったり、フローレンス財団の理事という身分が明かされてもいまだに彼のバックボーンが見えてこないミステリアスな一面も多く、回を追うごとに深みが増していく印象深いキャラクターだと思います。
そっかーフローレンス財団の理事長だったんだね。ダブルのスーツを着こなし英国紳士的な立ち振る舞いといざという時は目力を駆使して人を制する力を持っている。能ある鷹は爪を隠すってやつですね。いろいろケムに巻くのもうまいけれど、ここぞという時の真剣な眼差しと言葉が響く。かっこいいですね。
吉子からお金を受け取ろうとする神野を目で制圧するシーン、神野が無償で五反田の手術を引き受けてしまうのも納得の迫力と凄みがありました。寮を出ていく前に那須田に「人を見て人を治せるナースになって下さい」と告げる時も、いつもの挑発するような小馬鹿にした感じではなく低く静かな口調だったのが印象的で、彼ならそれが出来るしそうなって欲しいと信じて願っているような真剣な思いが感じられたのも良かったです。
口角は上がってるのに目が全然笑ってないのが怖い。どちらかというと切れ長な目だし、縁が太めのメガネをかけていて余計に瞳が目立ちにくいのに、それでも目でそのキャラクターの性格や感情が表現出来るのが凄いです。ラストの院長と2人のシーンも、物腰は柔らかで口調も穏やかだけど「お前の過去を知ってるんだぞ」と脅しているような圧や凄みがあり、にこやかなのにゾっとするような迫力があってとても良かったです。
患者さんのエンゼルケアをするシーンで優しく話しかけながら一つ一つの作業を丁寧に進める姿が印象的で、闘病を頑張った患者さんへの敬意と真心が伝わってきました。かと思えば盗聴&盗撮でモンスター患者を脅したり、自分より大柄で若い那須田に胸ぐらを掴まれても平然としていたり、有能なナースっていうだけではない肝の据わりっぷりと何者なんだ?っていうミステリアスさもあって、見るたびにその演技に惹きつけられます。
自分を一番下の立場に置きながら実は全然そうじゃない。人の心を掴むようなエピソードを感動的に語るのに嘘。などサラッととんでもないことをやってくれる静さんから目が離せません。二階堂さんに怒られても嬉しそうな九鬼さん、二人の絆が感じられてよかったです。
すごく久しぶりに中井さん見ましたが、やっぱり他の人達から抜きん出て存在感がすごいです。このぬるっとした変人感を自然体で演じるのは難しいと思う。おもしろくて引き込まれてしまいます。
患者に最適な治療を受けさせるために平気で嘘をつくし、その嘘がバレても「そうでしたか?」って平然とすっ呆けるし、胃ろうのオペを延期させるためにレストランに根回しまでして神野を出し抜くし、患者も担当医師も他のナースも、たった一人で意のままに操る姿が圧巻だし、この人ならやりかねないなっていう説得力があるのも凄い。院長との食事シーンでの意味深発言も脅しのような凄みがあって、底知れぬ怖さが感じられたのも良かったです。
そこら中を除菌しまくってクセがありすぎだなと思っていましたが、それは九鬼さんの看護への信念であることが分かり素敵だなと思いました。女だらけの職場ですがすぐに馴染むことのできるコミュ力は年の功でしょうか。穏やかな顔が一変した時、めっちゃカッコよかったです。
物腰も柔らかく言葉遣いも丁寧で穏やかなんだけど、その調子のまま那須田を「馬鹿ナース」と罵ったり、神崎を脅す時のドスを利かせた広島弁など、本当はどういう人なのか全く掴めないミステリアスさがとても良かったです。患者さんの手を握って「大丈夫ですよ」と優しく話しかける姿がとても親身で温かく、不安な気持ちを吹き飛ばしてくれそうな安心感があって、久鬼のナースとしての信念が伝わってきたのも良かったと思います。
あしながおじさんは影の存在として支えるだけでよかったのに、自分の命の期限を知って歩くんにもっといろんなことを教えたくなったのでしょう。フッと何気なく言う言葉の全てが歩くんへの助言でした。押し付けがましくはないけれど、しっかり植え付けるようにはっきりと必要なことを言っていました。歩くんに届け!の気持ちはまさに親心だったと思います。
立っているのも辛いほどなのに、患者さんを励ましたり手術室まで付き添ったり、いつもと変わらぬ笑顔と包容力で患者さんに寄り添う姿が久鬼らしく、ナースとしての信念や責任感の強さに胸を打たれました。「1人で死ぬのは怖い」と那須田に本音を語るシーンも、いつもの頼もしく余裕のある姿とは全く違って、声も少し心細げで、無理に笑おうとする表情にも死への恐怖が滲んでいるように見え、久鬼の人間味溢れる姿が垣間見れてとても印象に残りました。
礼くんに自分も病気だと告白するシーン、すごく真剣で感情がグッと篭っていて、表情も少し切なげで、いつもの嘘とは違うことが伝わってきたのが良かったです。声のトーンやちょっとした表情の変化だけで嘘なのか真実なのか、あからさまではなくふわっと匂わせられる塩梅もさすが。礼くんの本音を静かにうなずきながら聞く姿や黙って抱きしめる姿も、慰めるというより「気持ちが分かるよ」と共感して受け止めているように見え、「辛さや怖さは僕が一番分かるつもり」という久鬼の言葉に説得力が感じられたのも良かったです。
とても安心感のある紳士ぶりと優しさ、その反面、ここぞという時の迫力や平然と優しい嘘をつく度量。何となく漂うミステリアスさ。歩ではなかなか勝負にならない経験と理解力。そんなキャラをパーフェクトに演じているなと思います。この中井さんの芝居があるから、岡田さん演じる歩の若さと実直さが強調されるし、寺島さんや松平さんといったベテラン勢との緊張感ある芝居にも魅せられます。個人的には中井さんってこういう芝居もできるんだなと感心しています。言う事なしです。
落ち着きのある穏やかな口調と雰囲気が何でも受け止めてくれそうな包容力を感じさせ、愛川が思わず弱音や愚痴を吐き出してしまう説得力がありました。愛川への気遣いや優しさは本物に見えたけど、一方で秘密を握っていることを匂わせて「院長の代わりはいくらでもいる」と脅してみたり、スパーリングの相手まで出来ちゃったり、フローレンス財団の理事という身分が明かされてもいまだに彼のバックボーンが見えてこないミステリアスな一面も多く、回を追うごとに深みが増していく印象深いキャラクターだと思います。
そっかーフローレンス財団の理事長だったんだね。ダブルのスーツを着こなし英国紳士的な立ち振る舞いといざという時は目力を駆使して人を制する力を持っている。能ある鷹は爪を隠すってやつですね。いろいろケムに巻くのもうまいけれど、ここぞという時の真剣な眼差しと言葉が響く。かっこいいですね。
吉子からお金を受け取ろうとする神野を目で制圧するシーン、神野が無償で五反田の手術を引き受けてしまうのも納得の迫力と凄みがありました。寮を出ていく前に那須田に「人を見て人を治せるナースになって下さい」と告げる時も、いつもの挑発するような小馬鹿にした感じではなく低く静かな口調だったのが印象的で、彼ならそれが出来るしそうなって欲しいと信じて願っているような真剣な思いが感じられたのも良かったです。
口角は上がってるのに目が全然笑ってないのが怖い。どちらかというと切れ長な目だし、縁が太めのメガネをかけていて余計に瞳が目立ちにくいのに、それでも目でそのキャラクターの性格や感情が表現出来るのが凄いです。ラストの院長と2人のシーンも、物腰は柔らかで口調も穏やかだけど「お前の過去を知ってるんだぞ」と脅しているような圧や凄みがあり、にこやかなのにゾっとするような迫力があってとても良かったです。
患者さんのエンゼルケアをするシーンで優しく話しかけながら一つ一つの作業を丁寧に進める姿が印象的で、闘病を頑張った患者さんへの敬意と真心が伝わってきました。かと思えば盗聴&盗撮でモンスター患者を脅したり、自分より大柄で若い那須田に胸ぐらを掴まれても平然としていたり、有能なナースっていうだけではない肝の据わりっぷりと何者なんだ?っていうミステリアスさもあって、見るたびにその演技に惹きつけられます。
自分を一番下の立場に置きながら実は全然そうじゃない。人の心を掴むようなエピソードを感動的に語るのに嘘。などサラッととんでもないことをやってくれる静さんから目が離せません。二階堂さんに怒られても嬉しそうな九鬼さん、二人の絆が感じられてよかったです。
すごく久しぶりに中井さん見ましたが、やっぱり他の人達から抜きん出て存在感がすごいです。このぬるっとした変人感を自然体で演じるのは難しいと思う。おもしろくて引き込まれてしまいます。
患者に最適な治療を受けさせるために平気で嘘をつくし、その嘘がバレても「そうでしたか?」って平然とすっ呆けるし、胃ろうのオペを延期させるためにレストランに根回しまでして神野を出し抜くし、患者も担当医師も他のナースも、たった一人で意のままに操る姿が圧巻だし、この人ならやりかねないなっていう説得力があるのも凄い。院長との食事シーンでの意味深発言も脅しのような凄みがあって、底知れぬ怖さが感じられたのも良かったです。
そこら中を除菌しまくってクセがありすぎだなと思っていましたが、それは九鬼さんの看護への信念であることが分かり素敵だなと思いました。女だらけの職場ですがすぐに馴染むことのできるコミュ力は年の功でしょうか。穏やかな顔が一変した時、めっちゃカッコよかったです。
物腰も柔らかく言葉遣いも丁寧で穏やかなんだけど、その調子のまま那須田を「馬鹿ナース」と罵ったり、神崎を脅す時のドスを利かせた広島弁など、本当はどういう人なのか全く掴めないミステリアスさがとても良かったです。患者さんの手を握って「大丈夫ですよ」と優しく話しかける姿がとても親身で温かく、不安な気持ちを吹き飛ばしてくれそうな安心感があって、久鬼のナースとしての信念が伝わってきたのも良かったと思います。