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脚本・ストーリー 3.4 /5.0(68.2%) | 654位 /1087件中 |
キャスト 4.0 /5.0(80%) | 489位 /1087件中 |
演出 3.5 /5.0(69.4%) | 626位 /1086件中 |
音楽 3.7 /5.0(74.2%) | 372位 /1087件中 |
感動 3.5 /5.0(70.6%) | 278位 /1082件中 |
笑い 2.6 /5.0(51.8%) | 666位 /1082件中 |
スリル・興奮 3.3 /5.0(65.8%) | 475位 /1079件中 |
脚本・ストーリー 3.4 /5.0(68.2%) | 654位 /1087件中 |
キャスト 4.0 /5.0(80%) | 489位 /1087件中 |
演出 3.5 /5.0(69.4%) | 626位 /1086件中 |
音楽 3.7 /5.0(74.2%) | 372位 /1087件中 |
感動 3.5 /5.0(70.6%) | 278位 /1082件中 |
笑い 2.6 /5.0(51.8%) | 666位 /1082件中 |
スリル・興奮 3.3 /5.0(65.8%) | 475位 /1079件中 |
最終回が卒業じゃないところが斬新だった。人生の中でも卒業って一番テンション上がっているし全てがうまく行ってハッピーエンドって感じがするけどそれから先が重要なんだよね。そこに焦点を当ててるところが良かったと思う。卒業後バラバラになって学生から社会人として馴染んでいく中での理想と現実は誰しも経験がある話。それを乗り越えて仲間の絆を確かめるのは話としてはベタだけど、春にやる意味はある。新社会人にはいいエールになったのではないだろうか。
風見さんを一刻も早く妹のところに返してあげたいと思ったけれど、してしまった罪が重すぎてどうにもできない。妹を守るはずが取り返しのつかないところまで来てしまって後悔してもしきれないだろう。自身も警察官ならもう少しやり方があったと思うがだいぶ力技になってしまった。それが警察の限界ということか?それなら司法の限界はどこだろう。被害者にしたら司法は生ぬるい。それがすっきりすることは永遠にないだろう。そのモヤモヤを残しながら終わるのか?心配だ。
罪をどこまで法で裁けるのかという一番根幹の問題に入った。目には目をということは許されず、報道によれば加害者は匿名で被害者ばかりが実名で顔写真付きって場合もある。疑わしきは罰せずも大事だけれど被害者からしたらたまったもんではないことも確か。加害者がのうのうと暮らす社会でビラを配り逮捕された母親は何かせずにはいられなかったのだ。そこまでしないと風向きが変わらない世の中の方がおかしいことに気づいてほしい。忘れられていた被害者の権利を真剣に考えたいと思った。
やはり津山の最後の写真は風見の身内が入院している病院のものだった。柊木先生を守るためとはいえ、津山に言った言葉は少し過激だったし、自殺に絡んでいるのだろうか。藍井先生が柊木先生の影響を大きく受けているのはわかっていたけれど、まさか風見をつけているとは。いったい何が彼をそこまで惹きつけたのだろう。彼の考察レポートの中身が気になる。
今回は真中の妹や藍井の考え方をモチーフに働き方を考えていた。真中の妹は失敗をしてしまってから簡単な仕事しか任せてもらえず不満に思っていると。裁判にはならないような小さな問題だけど本人にはとても苦しい状況だと思う。それがどんなミスかは置いといて、それは正社員が簡単に解雇できないってところに繋がっている気がする。どんなヤバい奴でも相当な理由がないと解雇できない、だから仕事をやらせないなどして退職に追い込むことがある。小さなミスは挽回できる社会であってほしいが、働く自由があるなら辞めさせる自由もなきゃおかしいと思う。
津山という男はどこまで傲慢なんだ。自分が死ぬことで柊木先生に一生立ち直れないくらいの傷を負わせたつもりか?そんなものはどうにだって乗り越えてやる!自分が一番大事な命を賭けた選択を無碍にしてやる!そう思ってほしい。こんなことに命を賭けるなんて馬鹿げているから。生きていくっていろんなことがあるとあらためて思う。柊木先生も大変だけど楽しい同期がいていろんなことを教えたい生徒がいる。足を引っ張る人には囚われず、前を向いて歩いてほしい。
自分が関わった人が自殺するというのはとても心にくる出来事だと思う。ましてや仕事で心を尽くして裁いた相手となると心折れてもおかしくないと思う。柊木先生が間違ったことを言っていたとは思えない。津山の「若い女に」発言が全てだと思う。法律家を目指す生徒たちにとっては改めて覚悟を問う事件となった。どうやって乗り越えるのかを講義してほしいと柊木先生に頼んだ照井さんがすごい。彼女もいろいろあって柊木先生に信頼を寄せたということなのだろう。そして、その言葉は乗り越えつつあった柊木先生の背中をさらに押すことになった。AIが裁くことについての是非についても議論されていたが、柊木先生が言うようにやはり覚悟を持って責任を持って悩みつつ人間らしく人間くさく裁いて欲しいという気がする。
上から目線ねー、ほんとに酷い発言だったかな?もし柊木先生が若い女性じゃなかったら?もしも金八先生が同じこと言ったら?とかぐるぐる考えてしまった。だって逆恨みにしか思えなかったから。煽り運転だって、町でわざとぶつかってくる奴だって、ちゃんと相手を選んでる。自分より体格のいい人にぶつかる奴はいない。だからどんなことをしても津山とは分かり合えない。でも柊木先生にはたくさんの味方もできた。孤独と闘っているように見えた学生たちの光となった。ああいう答案用紙は一生の宝物となるだろう。
嫌がらせ行為は柊木先生の過去に原因があった。藍井先生や生徒まで巻き込んで原因を探ったのは、ある部分やりすぎだとは思うけれど、生徒たちにとっては改めて職業として法律を目指すことの覚悟を問うものになったかもしれない。罪を償ったとはいえ、自分に悪意を持っていると思われる元犯罪者と話をするということは、やはり怖さを伴う。でもそこでひるまずキチンと謝るべきところは謝り信念を通した柊木先生は立派だと思う。生徒たちはさらにやる気を出して前を向いたが、津山が自殺した。最後の写真が病院っぽかったのだけれど、風見のいた場所に関係あるのだろうか。
痴漢ってね、思ったよりもダメージが深いものなのよ。ほんとにコンプライアンスなんてない時代、女性社員のお尻を挨拶がわりに触ったり触られたって減るもんじゃないなんて言う人が平気でいたのよ。今じゃ考えられないけどね。それよりもっともっと昔に作られた法律で今の痴漢を捌けるわけがないのよ。ただ罰せればいいってことでもなくやっぱり治療や教育が必要だと思う。それでも趣味趣向を変えられないなら一生檻に入れておくしかないと思うけどね。
チカンに合ったことがないのが幸せではなくて、チカンに合わないのが普通な世の中にという柊木先生の言葉が心にしみる。照井さんは自分の心と向き合って戦うための武器として法律を手にしようとしているのだろう。素晴らしいと思う。一人じゃないという言葉はきっと彼女の背を押してくれる。照井さんのぎこちない笑顔が嬉しかった。
柊木先生の授業を受ければすごく視野の広い健全で有能な法律家が増えると思うし、そうあってほしいと思っている。だけど学生の現状を見ると時間がなさすぎてそれができないような気がする。ロースクールに通ったからといって問題は司法試験なわけで、それに受からないと何者にもなれないのに年だけは取るというジレンマ。健全な精神を保つだけでも大変なのに人の気持ちを考えるなんてできそうにない。そう考えると今の法律家を育てるシステムを根本から考えなきゃいけないような気がしてきた。根は深そうだ。
藍井塾選抜試験の前倒しも制度変更の対策として考えられたもの。試験問題そのものも良く考えられたもので、柊木先生から見ても良問のようだし、藍井先生はやはり優秀な先生なのだろう。司法試験対策が先か、法律家としての志が先か、というところで対立しているだけで実際のところは同じ方向を見ているように見える。
勝てる弁護士が良い弁護士とは限らないというのはなるほどと思わされた。実習で和解を選択した彼らは少し違った見方ができるようになったのだろう。
今回は黙秘権について。それが妥当かどうかとか考えたことが無かったから、学生たちのディベートそのものがとても興味深かった。横溝検事が語った検事と弁護士とのこととかもなるほどと思った。ドラマそのものは学園モノの延長だなと感じるけれど、内容が学生向けというか、まだ何者でもない法律家の卵のための授業だから内容がわかりやすいし、何よりも学びがあるし知って楽しい。黙秘権が法律家を守るという考え方は目から鱗だった。そういう意味でも私にとっては良いドラマです。
法曹界を目指す人が身近にいなかったこともあって、ロースクールに通う人たちの追い込まれている様子や、鬱屈した感じが新鮮だ。国家試験にパスしないといけないという明確な目標があるから、試験に特化した学習に終始するのは効率的だし、ある意味仕方のないことかと思う。しかし勉強は楽しいのだろうか?法律が好きなのだろうか?と照井さんを見ていて思う。
個人の尊重、みんな違ってみんないい、って私も思いますよ?だけど公共浴場や公共のプールでのタトゥーの問題は違うと思う。ドラマ内でいろいろ掘り下げて共存していく道を探っていたけど、正直般若の刺青でもニコちゃんマークのタトゥーでもどちらでも嫌です。刺青を入れる行為をした人に嫌悪感というか恐怖心を持ちます。プールなんかではその人に子供が当たったりしないかヒヤヒヤすることもありました。刺青オッケーのところは避けたい人もいるでしょう。刺青お断りの浴場があるのはもう何年も前からあるのだからそこを分かっていていれる人は断られても文句は言わないでほしいです。
詰め込むばかりの勉強に一心不乱に取り組んでいる学生に、その先の将来のことを考えたら柊木さんの授業を受けてほしいとは思う。だけどそれには時間の余裕がないんだよね。覚えることが膨大にあって、試験は5回までしか受けられない。同級生がどんどん自分の道を歩き出しているのにまだスタートラインにも立てていない何者でもない自分に焦らないはずがない。知識ばかりでその奥にある人、を見ないのは本質を見失う。いろんなジレンマが垣間見えたいい初回でした。