『虎に翼』での岡田将生 (星航一役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
岡田将生 (星航一役) は 「2024年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
寅子の「はて?」と対になる航一の口癖「なるほど」ですが、前者は疑問、後者は肯定であるように聞こえますが、寅子の「はて?」は次に否定が来るので、否定と肯定の関係ですね。 でも大事なことはこの二人が結婚するように、否定も肯定も交わらない対立的なものではなく、背中合わせで同じ地平の上にある。どんな対立概念も決して理解できないところにあるのではなく、理解出来ないと背を向けたままだから通じ合えない。寅子と航一の関係はそういう意味をもっているのだと思う。 さて航一を演じる岡田さんですが、「なるほど」となんでも呑み込むわりに、本当は呑み込めていない。そんな不器用さを感じたし、不器用なりに寅子と同じ方向を向くこともできていた。そんな機微をとても繊細に演じていたと思います。
渾身のちちんぷいぷいも面白かったけど、それを朋一に見られてしまって膝から崩れ落ちる航一さんがかわいかった。いつまでも仲の良い夫婦で見ていて癒される。老けないのが玉に瑕だけど、航一さん、というキャラで楽しんでいる。
寅子と一緒になってから少しずつ感情が表に出てくるようになっていたとはいえ、長官室で桂場に意見する鬼気迫る表情には引き込まれたし、心を打つものがあった。戦争での深い後悔が根底に流れているのも感じて、とても良いシーンだった。
いつも静かになるほどと言って取り乱すことがなかっただけに、今日のゆみちゃんに向かって話しているうちに暑くなってジャケットを脱いじゃうところとかのどかの結婚話に感情が追いつかず笑ってしまうところとか最後には燃え尽きたように畳に転がるところがチャーミングでとても良かったです。初めて親近感が湧きました。
原爆裁判の判決を扉の外で聞いている姿が少し、ほんの少し震えていて。セリフも動きも何もなく、ただただ立っているだけだったけれど、航一の心の動きが見えるようだった。
ちちんぷいぷいの後の驚いたような眼、少し鼻がひくついて、寅子が去った後のデレた顔。距離のある二人の子どもたちに恐る恐る声をかける時の少し引きつったような顔。だんだん表情が出てきて、少しずつ引き出しを開けていっているようで上手いなあと思って見ています。
あのキスシーンはいかがなものか。初めての学生でもあるまいしあそこまで初々しくやられるとこっちが恥ずかしくなる。とはいえ少ない表情の中で、寅子が今でも優三さんを愛してると言った時の落胆の顔は見逃さなかった。あのガッカリ顔はとてもよかった。
いつも一見すると何を考えているのか分からない感じだったのに、胸のうちにすごいものを抱えていた。先週の号泣は泣いても泣いても泣き止むことがなく圧巻だった。それほどまでにたくさんのものを背負い込み心に蓋をしていたのだと思い知る。すごく良かったです。
寅子の「はて?」と対になる航一の口癖「なるほど」ですが、前者は疑問、後者は肯定であるように聞こえますが、寅子の「はて?」は次に否定が来るので、否定と肯定の関係ですね。
でも大事なことはこの二人が結婚するように、否定も肯定も交わらない対立的なものではなく、背中合わせで同じ地平の上にある。どんな対立概念も決して理解できないところにあるのではなく、理解出来ないと背を向けたままだから通じ合えない。寅子と航一の関係はそういう意味をもっているのだと思う。
さて航一を演じる岡田さんですが、「なるほど」となんでも呑み込むわりに、本当は呑み込めていない。そんな不器用さを感じたし、不器用なりに寅子と同じ方向を向くこともできていた。そんな機微をとても繊細に演じていたと思います。
渾身のちちんぷいぷいも面白かったけど、それを朋一に見られてしまって膝から崩れ落ちる航一さんがかわいかった。いつまでも仲の良い夫婦で見ていて癒される。老けないのが玉に瑕だけど、航一さん、というキャラで楽しんでいる。
寅子と一緒になってから少しずつ感情が表に出てくるようになっていたとはいえ、長官室で桂場に意見する鬼気迫る表情には引き込まれたし、心を打つものがあった。戦争での深い後悔が根底に流れているのも感じて、とても良いシーンだった。
いつも静かになるほどと言って取り乱すことがなかっただけに、今日のゆみちゃんに向かって話しているうちに暑くなってジャケットを脱いじゃうところとかのどかの結婚話に感情が追いつかず笑ってしまうところとか最後には燃え尽きたように畳に転がるところがチャーミングでとても良かったです。初めて親近感が湧きました。
原爆裁判の判決を扉の外で聞いている姿が少し、ほんの少し震えていて。セリフも動きも何もなく、ただただ立っているだけだったけれど、航一の心の動きが見えるようだった。
ちちんぷいぷいの後の驚いたような眼、少し鼻がひくついて、寅子が去った後のデレた顔。距離のある二人の子どもたちに恐る恐る声をかける時の少し引きつったような顔。だんだん表情が出てきて、少しずつ引き出しを開けていっているようで上手いなあと思って見ています。
あのキスシーンはいかがなものか。初めての学生でもあるまいしあそこまで初々しくやられるとこっちが恥ずかしくなる。とはいえ少ない表情の中で、寅子が今でも優三さんを愛してると言った時の落胆の顔は見逃さなかった。あのガッカリ顔はとてもよかった。
いつも一見すると何を考えているのか分からない感じだったのに、胸のうちにすごいものを抱えていた。先週の号泣は泣いても泣いても泣き止むことがなく圧巻だった。それほどまでにたくさんのものを背負い込み心に蓋をしていたのだと思い知る。すごく良かったです。