TOKYO MER～走る緊急救命室～

サイボーグみたいな冷徹な役しかこの人には似合わないと思っていたけど、今回の夏梅さんはほんとに良かった。どんな時も冷静に仕事ができる感じは想定内だったけど、時に見せる優しさとか動揺とか。繊細な演技に引き込まれた。

家族のためにと音羽に言われたときの表情、比奈しかいないけどもう頼れるよという安心した目、喜多見がツバキを助けようとしてるときの揺れた感情、いろんな表現が夏梅のキャラにあっていてとても良かったです。

子どもたちが描いてくれた絵を見ている時の温かい笑顔が、夏梅の母親らしさを感じさせて良かったです。喜多見も音羽もいない中、たった一人でオペをする弦巻の隣で「任せて下さい、比奈先生」と力強く頷いてあげる姿もとても頼もしくて、ベテランらしいどっしりとした落ち着きっぷりが心強かったです。患者のために毎回必死で手を尽くす姿は、顔に傷があっても髪がボサボサに乱れていても、いつもとても綺麗で格好良かったです。

最後、敬礼される場面鳥肌たちました。

覚悟をもった強い表情が物凄くカッコよくて頼もしいなと感じた。
涼香の心拍が戻らず、それでも喜多見が心臓マッサージを続ける姿に涙を堪えようとしながらも涙がこぼれてたシーンは、より泣けました。

インカムをメンバーに手渡す時の互いに頷き合う姿やキリッと引き締まった表情が、出動出来なくてもMERの一員なんだという誇りと一体感を感じさせてグッときました。ストレッチャーを持って現場に駆け付けてきた時の安心感もすごくて心強かったし、「応援されるためにやってるわけではない」と治療に参加する姿も頼もしくて格好良かったです。この役の菜々緒さん、強くてプライドがあって仕事も出来て本当に素敵だなあ。これまで観た中で一番好きな役かもしれません。

大使館内に入るのを拒まれると「中にまだ人がいるんです」と必死で食い下がったり、千住の蘇生シーンでも状況をよく見てテキパキ動いたり、目の前の命を救うために一生懸命な姿はマスクをしていても防護服を着ていて顔がよく見えなくてもとても美しくて格好良いです。赤塚知事の病気について踏み込んだ発言をしたミンさんを優しく窘める姿も、チーム内でのお姉さんポジションを感じさせて良かったと思います。メイクばっちりでお洒落な衣装を着こなすというイメージが強かったけど、今回みたいな役も似合いますね。

白黒はっきりしている役が多かったしそれもカッコよかったけど、今回の役はどんな人の命も救うっていう強い信念と母親としての優しさがいいバランスで出ていてすごくいい。ふとした時に見せる弱さが人間らしくてとてもいい。

患者のおばあちゃんに「若い人を優先してあげて」と言われた時の切なげで辛そうな表情がとても良かったです。真っすぐ目を見て「諦めないで下さい、全員助かりますから」と優しく諭す姿も患者さんは皆平等という喜多見イズムを感じさせ、喜多見チーフの過去を知っても夏梅さんの彼への信頼は変わらないんだろうなと確信が持ててちょっとホッとした気持ちになれました。次々と装置の電源が落ちてパニック状態になる中でも、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合う姿も格好良かったです。

器材が揃わない中でのオペで絶体絶命という時に、他の仲間たちと現場に駆け付ける姿がヒーローみたいでした。オペ中も徳丸の話に気を取られるミンに「オペに集中」と即座に声をかけたり、指示される前にしっかり準備をしていたりと、周りをよく見て喜多見を全力でサポートする姿が頼もしくて安心感がありました。爆破予告の直前まで喜多見の傍で患者を処置するシーンも、勇敢さと看護師としての使命感の強さが感じられて格好良かったです。

取り乱す冬木を「しっかりして下さい！」と諭すシーン、同じ親として一番彼の気持ちが理解できる夏梅だからこその喝でしたね。看護師として有能なのはもちろん、どんな時も冷静で周りをよく見ていて、精神的な部分でもMERに必要不可欠な存在だと思います。弦巻のオペも傍に夏梅がついていてものすごく頼もしかったです。「娘の分ももらって良いですか？」と嬉しそうに涼香のフィナンシェを手に取る優しいお母さんの姿も素敵でした。

皆と同じ格好でマスクをしていてもパッと目を引く華と存在感があって、それが有能なベテラン看護師としての頼もしさと自信を感じさせて良いですね。現場に夏梅さんがいるだけで安心感があります。無事に赤ちゃんが産声をあげた時にポロっと流した涙が印象的で、エレベーターの外にいてもMERのメンバーとして自分に出来ることをしながら待ち、中にいる喜多見チーフや音羽先生と思いを同じにして闘っていたんだなとチームの絆を感じることが出来ました。

狭くて危険な場所でも「私が行きます！」と迷いなく進み出て命を救う姿がめちゃくちゃ格好良かったです。夏梅さんがいなかったら小山先生は救出できなかったかも。危険を顧みずというシーンが多いけど、決して自分の命を粗末にしているとか、向こう見ずな感じがなく、ただひたすら目の前の命を救いたいという強い思いが伝わる必死な表情にも胸を打たれます。クールビューティーな役柄の印象が強い方でしたが、こういう熱く真っすぐな役も似合うんですね。

いつも冷静沈着、完璧な仕事ぶり。だけどサイボーグではないところが垣間見えるのがいい。お子さんのために一生懸命自転車を漕ぐところ、笑顔で送り出すところ。何より好きだったのはすごく怖いのに他の人を助けるために犯人のところに戻った時の顔。怖いなって葛藤が一瞬見える。すごく人間らしくて良かった。

看護師として、また同じ子を持つ母親として命がけで少女を救おうとする姿がとにかく格好良かったです。銃声が響いても弾が飛んで来ても撃たれたSITの止血を止めず「大丈夫ですよ」と優しく語りかけるシーンも「目の前の命を絶対に助ける」という強い意志と看護師としての信念が感じられてグッときました。最後、SITの隊長に敬礼をする時のちょっと照れくさそうなはにかんだような笑顔も可愛らしく、やりきった安堵感が伝わってきました。

「やる気のない人と一緒にやるのはしんどい」と弦巻をバッサリ切る姿がMERの仕事にプライドを持って臨んでいる蔵前らしさがあって良かったです。はっきり・さっぱりしていて気持ちの良いキャラクターが菜々緒さんにぴったりです。初めてのオペに緊張する弦巻に「深呼吸して、落ち着いて」と優しく声をかけてあげるところも頼もしくて、不安な弦巻にとってものすごく心強かっただろうなと思いました。

医療系、しかも緊急事態に対応する医療系ドラマではシュッとした顔の人が活躍するよね。動きも機敏そうに見えるのかな。菜々緒さんならその点バッチリ。目力もバッチリでめっちゃ頼りになりそう。ひとついうなら化粧映えしちゃうのでメイクは薄くお願いしたい。

見るからに仕事ができそうなキリっとした風貌と、実際にもテキパキとした言動がすごくカッコイイ。こんなにデキる看護師さんがついてくれてたら、喜多見先生をはじめドクターたちはさぞかし仕事がやりやすいでしょうね。半人前のくせに文句だけは一人前みたいな弦巻といると、余計に蔵前さんのプロぶりが引き立つわ。

切迫した現場でも怯むことなく、テキパキと仕事をこなす姿が格好良かったです。どんな職種でも「仕事が出来る人」という説得力がある雰囲気を醸し出せるところが凄い。蔵前が喜多見の傍についているだけで安心感があるというか、どんな状況も乗り切れそうな頼もしさがあります。喜多見のやり方を非難する久我山に意見する姿も、喜多見を尊敬して信頼する気持ちや権力に負けない芯の強さが感じられて良かったと思います。