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ふざけ過ぎてうるさい時も多かったけど、吸血鬼役がここまで違和感なくハマる俳優さんは吉田さんしかいないと思うし、緩急自在な演技もさすがで総合的に見てとても良かったと思います。やりたい放題のアドリブシーンも面白かったけど、伊織に「パパを愛してるから」と言われた時のちょっと照れくさそうに笑うところや、静かに伊織の手を取り握り締める姿など、何気ない静の芝居も妻への深い愛が感じられてとても素敵でした。

サスペンスには邪魔だなと思うところも多かったけど、剛太郎さんのザ吸血鬼という海造さんが好きでした。今思えば1番クラシックな吸血鬼を演じてくれていたのでまつりちゃんなど世の中に隠れていた吸血鬼を隠せていたとも言えるわけでこれはこれで良かったと思います。

下手じゃないのはわかるけど、何と言うか違和感がある。吉田さんの芝居って舞台的なんだよね。声の出し方はもちろん動きもそう。別にそれは悪い事じゃないんだけど、他の役者がテレビドラマ的に演じているから、ちょっと浮いて見えるし、バランスが悪い。おそらくこの役は重要なストーリーに関わる場面はほぼないので、基本的に笑わせ要員になっている。だから吉田さんは意図的に大きく演じて、違和感でくすりと笑わせようとしているのだと思うけど、個人的にはあまり笑えなかったです。

伊織が作った調査ボードを見てこころが何かに気付くシーンがあったけど、後ろで海造さんが絶叫してるから全然集中出来なかった。こころが加賀美を疑いだす大切なシーンだから、おふざけはもう少し抑えめにして欲しかったな。自分がメインのシーンなら好きにやったら良いし周りのキャストもどんどん巻き込んで盛り上げれば良いけど、そうでない時はメインの芝居の邪魔をしないで欲しいなあって思ってしまいました。

毎回やりたい放題のコミカルシーン、さすがのクオリティでちゃんと面白いし、見応えがあって好きなんだけど今回はちょっとやり過ぎな感じがしました。最愛の娘の結婚式で新郎の父親が殺され、殺人犯の疑いで娘が取り調べを受けているという状況なのに、病院での現場再現シーンも家宅捜索でジョーカーに扮するシーンもふざけ過ぎていて違和感を覚えました。これまでも背景に色々問題があったけど、今回はレベルが違う重さだと思うし、ここまでふざけて尺取る必要なくない？と不快に感じてしまいました。

虎ちゃんちに来て手を交差してまるで棺桶の中で寝ているように眠っているところまでは面白かったけど、あとはやり過ぎだったんじゃないかな？警察が家にまで来ているのに後ろで吸血鬼丸出してウロウロするのはやらなかった方が良かったと思う。

白塗りで黒マント羽織って街中を堂々と歩く姿がめっちゃシュールで面白かった。曽我役の石川さんとの演技合戦もベテラン演技派同士で見応えがありました。取材中、いちいちカメラ目線するところや、曽我が取り出した十字架にダメージ喰らう姿など、台詞以外の細かな芝居も自由にやりたい放題やってて、でも人間の世界にも共通するような偏見に対する台詞などはしっかり決めて印象に残るし、おふざけとの絶妙な匙加減がさすがだなと思いました。

結婚式に出席している時リアクションが全て愛おしい娘の結婚式にいる父でかわいらしくて愛おしくて素敵だなと思いました。特に虎ちゃんとの誓いのキスの前では居ても立っても居られないってくらい狼狽していたところがいいなと思いました。

にんにくでダウンした伊織を必死で看病する姿が愛に溢れていてとても良かったです。何度も名前を呼んだり、伊織の泣き言を頷きながら辛そうに聞いていたり、吐きそうになると当然のようにトイレまで付き添ったり、例え画面の端にしか映っていなくても、伊織が心配で堪らないという様子がしっかり伝わる演技はさすがだなと思いました。大五郎の無実を証明するために一肌脱ぐシーンも格好良かった！いつものマント姿で警察に登場したのもシュールで面白かったです。

あの吸血鬼ルックがあれほど似合う俳優さんはいないのでは？と思うほどルックスは完璧。だけど中身は娘を溺愛し、結婚なんて寂しすぎると嘆く昭和のお父さんな感じがとても好きです。多かれ少なかれお父さんなんてあんなものですよね。好きなように暴れてほしいと思ってます。

泣いている虎松に「これからは一人で抱え込むのはやめなさい」「こういう時に頼りになるのは家族だけ」と告げるシーンがとても良かった。口調は厳しいんだけど、これまでの完全拒絶な態度とは違って義理の息子への情が感じられるような温かみがあって、虎松を家族として認めているんだなとグッときてしまいました。加賀美と二人のシーンもやりたい放題で圧がすごくて面白かったです。

実家に顔を出したこころに「持っていきなさい」と特大ボトルの血をお土産に渡そうとするシーンが、娘大好きな過保護なパパって感じで可愛らしかったです。表情が緩みっぱなしで久々にこころに会えたのが嬉しくて仕方ないって気持ちが溢れ出てるし、伝統の牙を持ってきて結婚式でつけるよう促したり、一人浮かれてテンション高い姿が面白かったです。白塗りに牙をつけたガチ吸血鬼姿も似合ってました。3話は出番が少なめだったけど、演技が相当濃くてインパクトがすごいので、これくらいの登場でちょうど良い気がします。

娘の彼氏との対面に鼻息荒くなにか突っ込んでやろうと意気込んでいるところがなんだかかわいらしかったです。その勢いも娘や妻に静かに嗜められ抑えているところも面白い。棺桶がうまく作れないと暴れているところさえかわいかったです。

とって付けた様なコメディ感の厚。苦手。
勢い任せのやっつけ演技空気に見えてしまい、
おそらく仕事現場は楽しいから的テンション
が脚本以前に観ていて冷めてしまう。

マント捌きが見事過ぎだし、フリフリブラウスも似合ってるし、ただ佇んでるだけでも吸血鬼っていう説得力があるのが凄い。遊び過ぎてふざけてるように見えるけど、ちゃんと周りも見ていてドラマの世界観を壊さないバランスを把握しているところもさすが。寝言で妻の名前を連呼してたり、ソファに並んで座っている時も彼女の手を握っていたり、台詞になくても妻への愛情が駄々洩れているところも愛妻家の海造らしさが感じられて良かったと思います。

いかにもイメージ通りのバンパイア！あの衣装が似合って人を驚かせる迫力もありながら娘に突っ込まれるかわいらしさを持っているのは吉田さんしかいないと思う。大きな体で隠れようがないのに娘の家でそそくさとサプライズする様子が可愛らしかったです。

演技がくどくて相当うるさいけど、このドラマの中ではこれが正解なんだろうな。どこまでが台本なのか分からないくらい自由だけど、こころのことを溺愛している様子はちゃんと伝わってくるのも良かった。オーソドックスなマント姿が素化粧でここまで似合ってしまうのもさすが。全く違和感なく着こなしてるのが凄い。やたらネチっこい「ハッピーバースデー」の歌唱も面白かったです。