『笑うマトリョーシカ』での玉山鉄二 (鈴木俊哉役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
玉山鉄二 (鈴木俊哉役) は 「2024年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
「これでようやく終われる気がします」と穏やかな表情で国会議事堂を見つめる姿が、鈴木なりのけじめというか、人生をやり直そうという前向きな覚悟を感じさせて良かったです。道上との間に流れる、互いを信頼して尊敬し合っているのが伝わる空気感も良かった。宇野俊哉としての熱く力強い街頭演説も、最終回にして初めて本当の鈴木の姿が見られた気がして胸にくるものがありました。
鈴木という存在はこの物語にとって非常に重要なキーパーソンです。清家が母の洗脳に気付くのは結果的に彼の存在のお陰だし、いろいろあっても鈴木たちと過ごした学生時代に戻りたいというのは、空っぽの清家にもコアというほど明確ではないけれど、おぼろげな何かを生みだした。野望を抱きながらも、献身的に清家を支え、首を切られても葛藤し、最後はすべてから開放されたように自分の扉を開く鈴木の姿は、もうひとりの主人公とも言えます。その姿を玉山さんは見事に演じ切っていました。
事務所に帰ってきた道上に、おかえりなさいの代わりに座ったまま軽く微笑んで頭を下げる姿がすごくリラックスした雰囲気で、道上との信頼関係や距離の縮まりが感じられたのが良かったです。佐々木から後援会長を辞めた理由を聞いた時の表情や口元を手で覆うような仕草も、佐々木との変わらぬ友情を実感した感慨や、そんな彼を疑っていた自分を恥じて後悔する気持ちが伝わってきて良かったと思います。
道上たちが指示を出さなくても、すべきことをすぐに察して行動する姿がとても頼もしく、鈴木の頭の回転の速さや聡さが感じられたのが良かったです。「BG株事件を終わらせることが、今私がやるべきことなんです」と道上を真っすぐ見据えて話す姿も、最後まで道上たちに協力して全てを見届けるんだという鈴木の強い覚悟が感じられて印象に残りました。
中島の妻から富樫の写真を借りるシーン、質問する時も話を聞く時も常に落ち着きと余裕があって、興奮した様子で食い気味に質問を投げかける本業の道上と良い対比になっていました。お暇する時の一礼も元秘書らしいきとっとした堅さが滲み出ていて良かったし、道上が浩子を尾行したと知った時のちょっと呆れて引いたような表情も、職業上の価値観の違いが感じられて面白かったです。
虚ろな表情でやさぐれている状態から、道上の熱意に触れるうちに徐々に変化していく心情の動きが、彼女に向ける信頼の宿った眼差しや、余所余所しさが消え穏やかになった口調から伝わってきたのが良かったです。賢い人だし人脈はあるし冷静だし、山中とはまた違う頼もしさがあって、道上の隣を歩いてるだけでものすごく心強く感じられたのも良かったと思います。
清家から出る言葉を聞けば切られることは分かりきっているのに、最後の一言まで聞き逃すまいとまっすぐに見つめるところが苦しくてやるせない気持ちにさせました。最後まで清家を信じていたかったのだと思うと切ないです。
ラストのトーストを食べながら涙するシーンがとても良かった。あの鈴木が人目も憚らず、清家と過ごした日々を思い出しながら必死に嗚咽を堪えてポロポロと涙を流す姿が印象的で、清家に切り捨てられた無念さや辛さだけでなく、学生時代から抱いていた「自分がいないと何も出来ない」という鈴木の中の清家一郎が虚像だった虚しさや、最初から浩子に負けていたという悔しさなど、色んな複雑な思いが感じ取れて、見ていて胸が痛くなるシーンだったけどすごく人間臭くて良かったと思います。
道上に「清家は自分を必要としている」「浩子が入り込む隙なんて無い」と強い口調で言い切る感情的な姿が、清家をここまで引き上げてきたのは自分だという強いプライドと自負を感じさせました。ちょっと怖いなと感じるくらい必死な姿で、妻が異常だと訴える説得力があったのも良かった。「清家は私のものだ」と呟くシーンも、清家への固執っぷりと強い執着を感じさせて印象に残りました。
復帰早々、坂本の仕事の抜けに気付いて指示を出す姿が鈴木の有能さを感じさせ、替えの効かない存在なのだということを強く印象付けていたのが良かったです。道上との会話で見せる、淡々とした表情だけど相手の出方を見て駆け引きしてるような感じも、政治家の秘書らしさがあって良かった。椅子から立ち上がる時に動きがぎこちなかったり、時折腰に手を当てたり、退院後間もない様子が伝わる細やかな芝居もさすがでした。
道上から美和子について問われた時の動揺したような表情が印象的で、鈴木はハヌッセンの玉じゃないという藤田の言葉に説得力を感じさせました。美和子のことを思い出して頭を抱えたり、怯えたような表情を浮かべる姿も、学生時代に彼女と対峙するシーンで見せた戸惑いや動揺っぷりを彷彿とさせ、鈴木にとって美和子がいかに脅威で邪魔な存在だったのかが窺い知れたのも良かったです。
命を狙われたような事故の遭い方だったり、ハヌッセンが自分と同じ43歳で暗殺されたと知った時の戦慄した表情や「嘘だろ」という呟きだったり、怪しさ全開だった1話とはだいぶ印象が変わってきて、鈴木というキャラクターのミステリアスさや奥深さがより際立っていたのが良かったです。台詞が少なく、表情や目線で魅せるシーンが多いけど、それでもちゃんとその表情一つ一つが印象に残り、存在感を示しているところもさすがだと思います。
能面のような表情がない顔が良かった。面の皮が厚いというか本心が1ミリも外に出ていない感じがして緊張感があった。清家のために尽力している顔も嘘で本心は奥の奥に隠されている感じ。何が出てくるのか楽しみだ。
鉄仮面みたいに崩れない表情と感情の乗らない淡々とした口調が、鈴木の不気味さやミステリアスさを際立たせていて良かったです。道上の追及を鮮やかに躱すシーンも、初めから決められていた台詞のように言葉が薄っぺらく聞こえる感じが上手いし、ほんの一瞬眉間に皺が寄ったり、思いつめたような眼差しになったり、ポーカーフェイスを気取っているけど、絶対に何か腹に抱えてると伝わる繊細な表情の変化も良かったと思います。
「これでようやく終われる気がします」と穏やかな表情で国会議事堂を見つめる姿が、鈴木なりのけじめというか、人生をやり直そうという前向きな覚悟を感じさせて良かったです。道上との間に流れる、互いを信頼して尊敬し合っているのが伝わる空気感も良かった。宇野俊哉としての熱く力強い街頭演説も、最終回にして初めて本当の鈴木の姿が見られた気がして胸にくるものがありました。
鈴木という存在はこの物語にとって非常に重要なキーパーソンです。清家が母の洗脳に気付くのは結果的に彼の存在のお陰だし、いろいろあっても鈴木たちと過ごした学生時代に戻りたいというのは、空っぽの清家にもコアというほど明確ではないけれど、おぼろげな何かを生みだした。野望を抱きながらも、献身的に清家を支え、首を切られても葛藤し、最後はすべてから開放されたように自分の扉を開く鈴木の姿は、もうひとりの主人公とも言えます。その姿を玉山さんは見事に演じ切っていました。
事務所に帰ってきた道上に、おかえりなさいの代わりに座ったまま軽く微笑んで頭を下げる姿がすごくリラックスした雰囲気で、道上との信頼関係や距離の縮まりが感じられたのが良かったです。佐々木から後援会長を辞めた理由を聞いた時の表情や口元を手で覆うような仕草も、佐々木との変わらぬ友情を実感した感慨や、そんな彼を疑っていた自分を恥じて後悔する気持ちが伝わってきて良かったと思います。
道上たちが指示を出さなくても、すべきことをすぐに察して行動する姿がとても頼もしく、鈴木の頭の回転の速さや聡さが感じられたのが良かったです。「BG株事件を終わらせることが、今私がやるべきことなんです」と道上を真っすぐ見据えて話す姿も、最後まで道上たちに協力して全てを見届けるんだという鈴木の強い覚悟が感じられて印象に残りました。
中島の妻から富樫の写真を借りるシーン、質問する時も話を聞く時も常に落ち着きと余裕があって、興奮した様子で食い気味に質問を投げかける本業の道上と良い対比になっていました。お暇する時の一礼も元秘書らしいきとっとした堅さが滲み出ていて良かったし、道上が浩子を尾行したと知った時のちょっと呆れて引いたような表情も、職業上の価値観の違いが感じられて面白かったです。
虚ろな表情でやさぐれている状態から、道上の熱意に触れるうちに徐々に変化していく心情の動きが、彼女に向ける信頼の宿った眼差しや、余所余所しさが消え穏やかになった口調から伝わってきたのが良かったです。賢い人だし人脈はあるし冷静だし、山中とはまた違う頼もしさがあって、道上の隣を歩いてるだけでものすごく心強く感じられたのも良かったと思います。
清家から出る言葉を聞けば切られることは分かりきっているのに、最後の一言まで聞き逃すまいとまっすぐに見つめるところが苦しくてやるせない気持ちにさせました。最後まで清家を信じていたかったのだと思うと切ないです。
ラストのトーストを食べながら涙するシーンがとても良かった。あの鈴木が人目も憚らず、清家と過ごした日々を思い出しながら必死に嗚咽を堪えてポロポロと涙を流す姿が印象的で、清家に切り捨てられた無念さや辛さだけでなく、学生時代から抱いていた「自分がいないと何も出来ない」という鈴木の中の清家一郎が虚像だった虚しさや、最初から浩子に負けていたという悔しさなど、色んな複雑な思いが感じ取れて、見ていて胸が痛くなるシーンだったけどすごく人間臭くて良かったと思います。
道上に「清家は自分を必要としている」「浩子が入り込む隙なんて無い」と強い口調で言い切る感情的な姿が、清家をここまで引き上げてきたのは自分だという強いプライドと自負を感じさせました。ちょっと怖いなと感じるくらい必死な姿で、妻が異常だと訴える説得力があったのも良かった。「清家は私のものだ」と呟くシーンも、清家への固執っぷりと強い執着を感じさせて印象に残りました。
復帰早々、坂本の仕事の抜けに気付いて指示を出す姿が鈴木の有能さを感じさせ、替えの効かない存在なのだということを強く印象付けていたのが良かったです。道上との会話で見せる、淡々とした表情だけど相手の出方を見て駆け引きしてるような感じも、政治家の秘書らしさがあって良かった。椅子から立ち上がる時に動きがぎこちなかったり、時折腰に手を当てたり、退院後間もない様子が伝わる細やかな芝居もさすがでした。
道上から美和子について問われた時の動揺したような表情が印象的で、鈴木はハヌッセンの玉じゃないという藤田の言葉に説得力を感じさせました。美和子のことを思い出して頭を抱えたり、怯えたような表情を浮かべる姿も、学生時代に彼女と対峙するシーンで見せた戸惑いや動揺っぷりを彷彿とさせ、鈴木にとって美和子がいかに脅威で邪魔な存在だったのかが窺い知れたのも良かったです。
命を狙われたような事故の遭い方だったり、ハヌッセンが自分と同じ43歳で暗殺されたと知った時の戦慄した表情や「嘘だろ」という呟きだったり、怪しさ全開だった1話とはだいぶ印象が変わってきて、鈴木というキャラクターのミステリアスさや奥深さがより際立っていたのが良かったです。台詞が少なく、表情や目線で魅せるシーンが多いけど、それでもちゃんとその表情一つ一つが印象に残り、存在感を示しているところもさすがだと思います。
能面のような表情がない顔が良かった。面の皮が厚いというか本心が1ミリも外に出ていない感じがして緊張感があった。清家のために尽力している顔も嘘で本心は奥の奥に隠されている感じ。何が出てくるのか楽しみだ。
鉄仮面みたいに崩れない表情と感情の乗らない淡々とした口調が、鈴木の不気味さやミステリアスさを際立たせていて良かったです。道上の追及を鮮やかに躱すシーンも、初めから決められていた台詞のように言葉が薄っぺらく聞こえる感じが上手いし、ほんの一瞬眉間に皺が寄ったり、思いつめたような眼差しになったり、ポーカーフェイスを気取っているけど、絶対に何か腹に抱えてると伝わる繊細な表情の変化も良かったと思います。