やんごとなき一族

なんと言っても白無垢姿がとてつもなく綺麗だった！！とてもきれいで見惚れてしまった。凛ちゃんや健ちゃんに向ける笑顔がほんとに愛しいものを見る表情で深い母性と愛情を感じました。その家族を守るため強く出る時の凛々しい顔も好きでした。

まんぷく屋で「思い出せない、ごめんなさい」と泣きながら謝る健太を見つめる慈しむような優しい笑顔がとても良かったです。健太への愛情や彼を支えたいという思いが伝わってきてグッときました。健太役の松下さんとは実年齢が結構離れているのに、母性や包容力がちゃんと感じられるのが凄い。後ろに久美たち女性陣を従えて、「もう憚ったりしない」と圭一に宣言するシーンも力強い眼差しと低くはっきりとした口調が佐都の覚悟を感じさせて格好良かったです。結婚式での和装姿もとても美しかったです。

赤ちゃんを抱いているサトさんを愛おしそうに見つめるケンタ。サトさんの赤ちゃんに向ける笑顔がとても優しくてあったかくて神々しさまで感じました。こんな素敵な瞬間があるから人生って楽しいんだよなと思い出させてくれました。強さと優しさがちょうどよくタオちゃんも素敵な女性になったなと思いました。

健太の行動や言動、表情の変化に敏感に反応する姿が切なくて見ていて辛かったです。「何か思い出したかも？」と期待しては落胆し、日々変わっていく健太に不安になったり無理に笑顔を作ったり、コロコロ変わる繊細な表情の変化が佐都の苦しみや葛藤を感じさせました。健太に別れを告げるシーンで敬語で他人行儀になっているところも、今の健太は自分の知っている健太じゃないという佐都のけじめが感じられて切なかったです。

お腹の子が女の子だと知った圭一の態度に憤るシーンがとても良かったです。「憚りながら…」というお決まりの台詞を一旦グッとためて気持ちを鎮めてから口にする姿が怒りの深さを感じさせて迫力があったし、「この子に勝手に役割を押しつけないで下さい」と毅然と言い切る口調もキリっとした表情も、母になる覚悟や強さを感じさせて格好良かったです。

自然体で演じてるので、見ていて好感が持てる。

以前は大人っぽい顔してるのにぶりっ子な感じが苦手でしたが、今回の佐都さんはいい！健太との生活を守るためならどんな苦労も厭わない強さと、人を思いやることのできる優しさを持つ佐都さんを強すぎず柔すぎず演じられるのは太鳳ちゃんだけだと思う。

お見舞いに来た泉に「なめないで」と宣戦布告するシーンがめちゃくちゃ格好良かった。瞬きせず真っすぐ泉を見つめる強い視線と、低く迫力のある声が佐都の覚悟を感じさせてスカっとしました。健太を後ろから抱き締めて「一緒にいたい」と告げる姿も、なげやりになる泉に「何度でもやり直せる」と厳しくも温かい言葉をかけて父親の呪縛から解放してあげたり、８話の佐都はいつも以上に包容力と母性を感じさせてとても素敵でした。

7話ラストの涙に思わずもらい泣きしてしまいました。どんなに辛い目に遭っても逞しく乗り越えてきた佐都が初めて流した涙という事実が重過ぎてしんどかったです。「健太は私の夫です」と泉に言い放つ毅然とした態度も格好良かったし、妊娠が分かった後の健太との微笑ましいやりとりや、キスが出来なくて拗ねちゃう可愛らしさ、愛しそうにお腹を撫でる母性溢れる穏やかな笑顔など、見ているこちらも幸せな気持ちになれる自然な演技もとても素敵でした。7話は辛いシーンも多かったけど、いつも以上に佐都の色んな表情が見られたところは良かったと思います。

たくさん練習して本番を迎えたのに、お母さんのことが心配で顔がこわばって怖すぎる。手助けしてあげられないもどかしい気持ちがあの表情に表れたのでしょう。そりゃそんな顔になっちゃうよねと思いました。でも最後までお母さんを信じている強い気持ちの表れだったとも取れました。よかったです。

美保子を強めに睨んだり、「何企んでるんだよ」って心の中で荒っぽく毒づいたり、さらに気の強さや逞しさが感じられる演技が印象に残りました。久美の言葉で「深山家を変える」という覚悟がより強くなったからかな。母のピンチや商店街の危機など心配の種をいくつも抱えつつ、猛勉強して立派にお茶会でお手前を披露する姿も、佐都の精神力の強さや根性を感じさせました。自分で道を切り開く負けん気の強い役が似合いますね。逞しいけど健気で可愛らしい一面もあって、魅力的なヒロインだと思います。

深山家を変えるため、大切な人の家族を守るために必死で頑張る強く逞しい姿と、健太と一緒にいる時のほんわか可愛らしい姿のギャップが良いですね。健太とメンチカツを分け合うシーンの2人の空気感がとてもナチュラルで、見ているこちらも幸せで温かい気持ちになる雰囲気があって、有沙が2人のようになりたいと憧れる説得力がありました。有沙に「ありがとう、お義姉さん」と言われた時の嬉しさや申し訳なさ、何とかしてあげたいというもどかしさが入り混じったような表情もとても良かったです。

健太と一緒のシーンだと柔和で別のシーンでは緊張からかキツイ感じに、顔つきまで変わるようでびっくりします。健太は大好きな1番の味方って安心感が伝わって来ますよね。ピンチに立ち向かう時もたおちゃんの持つ元々の力強さも加わって頼もしいです。

4話は健太と一緒の場面が多かったからか、いつもより表情が柔らかくて笑顔が多く見られた気がします。ソファに座りながら健太と一緒にマダムキリコについて調べるシーンも2人のやりとりがとても自然で良かったし、大介が健太の体に触れた時にその手を払いのける時のムッとした顔も、ヤキモチ妬いてるみたいで可愛かったです。マダムキリコと大介のやりとりを目の当たりにした時のコロコロ変わる表情もコミカルでとても良かったです。

健太のほっぺを抓ったり、いつもの見張りが不在と知った時にジャンプして健太に飛びついたり、イチャイチャシーンが変に生々しくなく、色気というより微笑ましく可愛く見えるところが良い。美保子のイビリに顔をしかめつつも無視を貫いて相手にしないところも佐都の賢さが感じられます。辛いシーンが多いけど、リツコと愚痴を言い合って笑い合ったり、普通の嫁・姑のように久美と会話を交わすなど、健太以外の人と和やかに接する機会が少しずつ増えて笑顔が多く見られるようになったのも嬉しいです。

サトちゃんの髪の毛がスムージーを跳ねすぎてて笑った。悲惨になりすぎなくて良かったけどあれで成功だったのかは分からない。サトちゃんの心の声「オホホホホホ」ってやつがすごく好き。乾いた抑揚のない笑い方が庶民の心の声がダダ漏れで面白い。

帰りが遅かった健太に駆け寄って無言で抱きつくシーンが可愛かった。誰かのためには怒ったりはっきり意見するけど、自分の身に辛いことや不安なことがあった時は不満や愚痴を言わず、ただ抱きつくってというのがすごく佐都っぽかったです。健太にわちゃわちゃされても「別に」って強がっちゃうのも、口尖らせて拗ねちゃうのも可愛らしくて、健太が溺愛するのも分かります。

良い子ぶっているイメージがあって苦手な女優さんでしたが、佐都役はすごく良い！待ち合わせシーンの「健太」という呼びかけだけで、佐都のさっぱりした性格や2人の対等な関係性が伝わってきたのがすごい。健太の父親に侮辱されても「私はこんな虐げられる人間じゃない」と強い視線を向ける誇り高さや、閉じ込められたサウナ室から自力で脱出する機転と逞しさ、1話だけで佐都の魅力がしっかり伝わってきて、そりゃ健太も心底惚れるよなって説得力がありました。

ふにゃふにゃっとした演技が苦手だったから見るのを躊躇ったけど凛々しさが増して綺麗に強くサトを演じていたのですごく良かったし、健気なサトを応援したくなった。でも結婚したんだしお金はありそうだからもうちょっとお洒落な服を着せてもらったらいいと思う。