半分、青い。

髪型や服装だけでなく、接客持の立ち居振る舞いや話し方などが板についていて、社会人として立派に頼もしく成長した姿が見られたのが良かったです。10代から時が止まったかのような鈴愛と並ぶと、草太のほうが年上に見えるくらいしっかりして見えました。

仙吉の弾き語りを聴くシーンが良かったです。自分の青春時代の歌は軍歌ばっかりだったと語る仙吉の話を複雑な表情で聴く姿が印象的で、仙吉の戦争への思いや心の傷を表情をみただけでちゃんと感じ取る草太の優しさや賢さが感じられました。

引っ越し準備が終わった鈴愛に、直接励ますわけではないけど頑張ってとエールを送っているような表情を浮かべていたのが印象的でした。たまには電話しろよと言っていたのも、晴にというのはもちろんだけど、辛くなったらいつでも電話してこいよという姉を心配する思いも感じられて、2人の仲の良さが伝わってくるほのぼのとした良いシーンだったと思います。

なんだかんだ言いながらもお姉ちゃんや家族を大事にしている弟って感じで楡野家になくてはならない存在。鈴愛の感情を鈴愛以上にわかっていて、仕方がないねえちゃんだなぁと余計なことは言わずに温かく見守っている感じがとても素敵です。

すずめちゃんや周りの家族の人達の印象が強すぎてあまり印象に残りません。すずめちゃんに短大を進めるシーンもありましたが、優しい弟というのは分かりますが、弟が姉に対して今までの姉弟の歴史が伝わりづらかったです。何となく弟ぽくない、そんな風に思いました。

いつも落ち着いていて冷静な草太くんですが、28話で鈴愛が置かれている状況がいかに凄いことなのか熱く語るシーンが新鮮で良かったです。しっかり者の草太くんが言うと地に足がついた感じがするというか妙に説得力があって、仙吉と宇太郎を納得させてしまうところも鈴愛と対照的で面白かったです。

鈴愛から「聞こえないのに聞こえてるふりをするのは疲れる」と大学に進学しない理由を聞かされた時の表情が良かったです。眉をちょっとひそめた、悲しげで切なそうな表情が印象的で、「そんなこと言わせてごめん」と謝っているような、鈴愛を心配して思いやる草太の優しさが感じられたのが良かったです。

賢そうだしなかなかイケメンだし優しいし、鈴愛と違ってモテるという設定も納得できる雰囲気を自然と醸し出しているところが魅力だと思います。18話で自分でもモテるのを自覚しているような台詞がありましたが、それを鼻にかけてる感じがしないところも良かったです。

16話の鈴愛との会話シーンがポンポンとテンポが良くて2人の仲の良さが伝わってきて微笑ましかったです。鈴愛に恋について指南したりちょっとズレてる鈴愛に突っ込みをいれたり、鈴愛のほうが妹に見えてしまうくらいしっかりとしたキャラが良いですね。

15話では鈴愛にコーヒーを持ってきてあげるだけのシーンでしたが、話し方も醸し出す雰囲気も穏やかで優しくて、短い出番でも姉思いの心やさしい弟だと視聴者にしっかり印象付けることが出来たと思います。