吾輩の部屋である

これまで色々な役柄を演じてきた菊池風磨くんですが、初の一人芝居演技はとても自然でさすがでした！恋心を抱いている様子や、友人に対してイライラとしている様子など、くるくると変わる表情は毎週見ていて全く飽きることがありませんでした。また、ジャニーズにも関わらず、顔芸ともいえる思わず笑ってしまう表情を見事にやり切っているので必見です。

今まで菊池君はちょっとやりすぎくらいのかっこつけた役をしていたように思いますが、今回のちょっと間の抜けた大学生役もとても上手で驚きました。
一人劇なだけあって、一人暮らしの独り言が多く人物は彼しか出てきませんが飽きさせずに時間が進むのはすごいことだと思います。

画面に自分しか映っていない状態でドラマが進むというのは、ドラマに対する責任もその分重く感じられると思うのですが、適度に肩の力が抜けていて、なおかつあまりにもうますぎるわけでもないので、結果としてドラマの雰囲気をすごくよくできていると思います。

部屋の様々なものが感情を持っていて、
しかもなかなかの有名人が声をしている、発想は面白いのに、
主演の演技がいまいちというか、菊地くんじゃなくていいと思ってしまいました。
なんというか気持ち悪い。
もともとの原作を知らないので、もしかしたら気持ち悪いなと思うことが正解の可能性もありますが…

菊池風磨くんというとクールでキザなイメージがありましたが、このドラマを見て良い意味でイメージが変わりました。ひとり芝居だからこそ重要な大げさな芝居、ふざけたキャラクターの要素を持っていると感じました。顔のリアクションやコミカルな動き、シャツをインしてるところなんかも好印象ですね。

原作が菊池風磨さん演じるキャラクターしか登場しないという、前代未聞のドラマであるため、菊池さんが、このドラマに登場するたった一人のキャラクターでも頑張っていこうという意気込みが伝わってくるような演技です。本当にそのキャラクターのような雰囲気を再現出来ていると思います。

ナレーションに突っ込みこそ入るものの、そのようなことを気にせずひたすら役作りに専念し、誰も体験したことはないであろうたった一人のキャラクターしか登場しないドラマのキャラを演じきる菊池さんは、真の演技派アイドルだと思いました。

一人で部屋で呟いてるって一人で演技するって、すごいことだと思います。感情の表現を体当たりでぶつけているのが毎回分かります。