私たちはどうかしている

清潔感があるのにきつめの役も似合う。応援しています。

おっとりした口調と控えめな雰囲気が箱入り娘のお嬢様らしくて良かったです。七桜に真実を伝えるシーンでは真っすぐ七桜を見つめていて、栞の芯の強さが感じられました。城島にマフラーをかけて貰った時のちょっと驚いたような反応も初々しくて可愛らしかったです。城島と幸せになれそうなラストが嬉しくてホッとしました。

椿の子を妊娠してなかったこと、今日子さんにもバレバレでしたね。栞はとにかく父親の機嫌や顔色が気になるみたいだけど、ウソの妊娠話もお父さんは怒ってないみたいで、そこは良かったんじゃないの。それに、城島君となんとなく良い雰囲気だし、彼となら栞も本当に幸せになれるかもしれないね。

一見清楚で控えめなのに、椿に対してはかなりガンガン攻めていく、意外と肉食系というギャップがすごいです。不毛な恋愛に命をかける必死さは、傍目から見るとドン引きされそうですが、引き際もわきまえているし、実は誰よりも頭のいい女性なのかもしれないと思いました。

七桜のことを思い出す時の表情が、いかにも憎々しいというより恐れや不安の方が強く感じられるところが良いですね。負の感情をあからさまに出さないところに育ちの良さを感じるし、椿への思い切った行動や妊娠の嘘も思い詰めた感がより際立った気がします。椿に首を絞められた時の表情も、知らない椿を目の当たりにした戸惑いや恐怖が感じられて良かったです。

おとなしかった栞が、家を飛び出して自分の思い通りに生きて行こうと頑張っている様子は健気で良かったです。でも、嘘をついて自分の思い通りにしようとしたときの眼が、どこを見ているのかわからない感じで怖かったです。そのあとの、椿にぶつかって拒絶された時の怖がり方もさすがだなと思いました。脇役で、それほど多くない出演ですが、存在感がありますね。

分かり易く悪意を持ったイジワルを平気でする今日子さんよりも、実はシオリみたいな女のほうがずっとタチが悪いでしょ。大人しくて親には一切反発できない風を装いながら、しつこくネットリとした粘着質で、ツバキに執着し続けて絶対にあきらめないってコワすぎ。持って回った感じでナオの悪口を吹き込もうとするあたりも、陰湿な感じがする。

椿との結婚が出来なくなり、その事で、父親からは、責められる様子に、弱々しさと、悲しさを表されていて、同情しそうな演技。一方で、ずっと椿を慕い続けながら、光月庵に住み始めたことに執念を感じ、それは、今日子に負けぬ怖さも、静かな演技に表れています。存在感があります。

この人が、ただの目の前で花婿をさらわれた婚約者で終わるわけがない、と思っていたけど、段々と光月庵に入り込んできましたね！固かった表情の栞が、ストーリーが進むにつれ、徐々に可愛らしくなってきたのがさすがです。

恋敵の七桜に対しても礼儀正しいし、よくいるヒロインを敵視する嫌なライバルではないところが良いですね。光月庵で働きだしてからの楽しそうな笑顔も可愛いし、でもでしゃばらず控えめで身の程を弁えていそうなところも育ちの良さを感じさせます。

あれ？岸井ゆきのさんってこんな感じでしたっけ？
栞の魅力が全く感じられないんです。
やっと自分の意見を家族に言って飛び出したのに、目に輝きがないんですよね。
原作を読んだことが無いのですが、「脇役」にてっしているんでしょうか・・ちょっと残念だと思います。

すごく美人だ！という印象はないけど素朴な感じが旅館屋の娘という雰囲気が出ていて良かった。椿のことがまだ好きなのか、ただ単に七桜のことが気に入らないだけなのかその意図は見えないけれど、何故か憎めないのは人柄なのかなぁと思った。

七桜の母親が殺人犯だと告げに来るシーン、たまに目が泳いだり遠慮がちな口調になったりする姿が告げ口のような自分の行動を少し恥じているようにも見え、良家のお嬢さんらしさが感じられて良かったです。思いつめたような苦しそうな表情が椿への強い思いを感じさせて、何も悪いことしてないのにな…とちょっと気の毒に思いました。

ゆきのちゃん、何にも悪いことしてないのに当て馬的な役をやらされて気の毒。せっかくの白無垢も、何にも他所行きにしてない美波ちゃんの方がかわいいなんてかわいそう。よりどころの新郎に結婚の取りやめを言われたときの悔しそうに泣く表情が良かった。