西郷どん

俳優さんが棒読みっぽい演技をするのと、演技の素人が棒読みするのとは全く違うのだと実感。

何故、台詞も演技も出来ない下手な芸人を出すのでしょうか。男優さんは沢山いると思いますが

感情の無いような喋り方や棒読みなセリフまわしは、普段からされているのか分からないが、役になりきってやっているのならかなり上手な演技をするな～と感じた。コメディアンもやり作家でも成功しているのに、役者としても「なかなかやるな！」と思った。

こんな演技、やれと言われて出来ないと思います。
又吉さんスゴすぎる！

篤姫と一緒にいる時の満足そうな、幸せそうな笑顔から彼女への深い愛と信頼が感じられるのが良いですね。病床で井伊に「御台に柿を食べさせてやってくれ」と告げる姿が印象的で、一緒に食べるという約束が叶えられないと自分の死期を悟った家定の覚悟が伝わりましたし、そんな苦しい状態でも彼の心は篤姫への想いで一杯だったんだなと見ていて切ない気持ちになりました。

まだ、登場したばかりであるうえ、大河ドラマファンの中では「家定＝堺雅人」のイメージが強い視聴者も多いと思うのです。そんな中で家定公を演じる又吉さんはどんな家定公なのかまったく予想ができません。どんな人なのかも含めて家定としての又吉さんは今のところ「イマイチ」なんですよね。物語のメインではないし、これから「化ける」かもしれないので期待もありますが、難しい役どこだと思います。だからこそ又吉さんには役者ではなく、できたら作家（と芸人）に集中して欲しい気持ちでいっぱいです。

13話で篤姫に「丈夫か？死なぬか？」と尋ねて「死にません」と返された時の演技が良かったです。ホッとしたような嬉しそうな笑顔と足取りの軽さから、もう１人遺されるような寂しい思いをすることはないんだという家定の安心感が伝わってきましたし、今まで何度も辛い思いをしてきたんだろうなと切ない気持ちになりました。

本人の演技の経験が少ない事と、回りの俳優さんたちの演技力の高さから、素人のように感じてしまうので見ているだけで辛くなります。
笑いを生み出す能力があって、知名度があるのも知っていますが、人気があれば出演されるというのは、物語のバランスが崩れてしまうと思います。

これまでの登場シーンでは奇行に走ったり奇声を発したり、ちょっとクレイジーな一面が目立っていましたが、12話で「死なない御台所が欲しい」と言うシーンでは、次々妻に先立たれ1人残された家定の深い悲しみと孤独が伝わってきたのが印象的でした。作家さんで想像力が豊かだからでしょうか、人物の心理描写が繊細で表現力が素晴らしいなと思いました。

徳川家定がうつけと呼ばれた雰囲気を良く演じられていると思います。気が狂っているかのような振る舞いは芸人・作家さんとは思えない演技でびっくりしました。最初は演技が自然過ぎて又吉さんだと気付きませんでした。そのくらい家定を良く演じていると思います。

家定様役として、最初は、ピンときませんでした。しかし、「おおうつけ」と言われるほどの、迫力のなさと、カラスの鳴きまねをしている様子は、ユニークさを感じさせられました。反面、何か、心に秘めているのではないかとも、思うわくわく感も、ありました。

斉彬との対面中もキョロキョロと目線が定まらなかったり、いきなり立ち上がってカラスに手を振ったり鳴き真似をし始めたり、大うつけと噂されるのも納得の奇行をとても自然に演じていて、ハマリ過ぎて狂気すら感じるくらい上手いです。上品な雰囲気があるので殿役も似合っていると思います。

自分は大河ドラマが好きなので毎回見ています。今回の大河はストーリーはだいたい分かっている事なので、どう進めていくのか、後は役者さんで決まると思いました。そして、又吉さんが演じる役ですが、以前は篤姫の時は堺さんが演じられていてバカ殿的な感じを見せながら最後は感動させられました。なので、それによせるではなくまた違った演技を又吉さんには期待しながら見ています。

ピースのコントを観ているようで面白かったです。又吉が奇声を発しているだけなのに、綾部が不在でも、芝居として成り立っているなと思いました。あのどこを見ているか分からない、不吉で病弱な感じが役に投影されてて、全く違和感を感じませんでした。よく見るとイケメンなので、お殿様という設定もありですね。

お笑いの方がドラマに出ているとどこかしらけてしまうところがあるのですが、お公家さんっぽくってイメージしやすいです。神経が細やかなのかナイーブすぎるのか、柿の絵を描いている時に柿が木から落ちた～とうろたえているところで大笑いでした。

まだ数回しか登場してないですが、無表情でうつむきがちな目線や落ちた柿に動揺して奇行に走るなど、家定の異質な一面を狂気すら感じる演技で見事に表現していると思います。彼に嫁ぐ篤姫が「不幸になる」という台詞に説得力が感じられたのが良かったです。