越路吹雪物語

２１話で時子にコーちゃんをよろしくねと頼むシーンが印象的でした。コーちゃんを本当の妹のように可愛がって心配する気持ちが伝わってきましたし、それとは別に何かを決意しているような、覚悟を決めているような意味深な表情にも見えてタカちゃんに何か起こるのかなと今後の展開がとても気になっています。後々伏線になるような、さりげないのに印象深い表現力はさすが舞台出身だなと感心しました。

凛とした姿がカッコ良くてスターのオーラ満載なのに、威圧感がなくて明るく気さくな雰囲気があって素敵です。仲の良いコーちゃんが嫉妬されるくらい人気の憧れの先輩という設定に説得力があります。18話のナレーションで「隠し切れない華やかさ」と言われていましたが、まさにその通りで、パッと見ただけで一般人とは違うと分かる圧倒的な華があるのもトップスター役にうってつけだと思います。

15話のお稽古シーンでモンパリを歌っていましたが、現役時代と変わらない安定した歌唱力が見事でした。コーちゃんを妹のように可愛がる様子や、緊張している時子にも気さくに話しかける姿から、タカちゃんの優しくて気取らない性格が感じられました。姿勢が良くてただ歩いているだけでも絵になるのは、さすが元トップスターですね。

誰もが憧れる宝塚のスター天代麗(タカちゃん)のオーラが凄かったです。「ちょっと、付き合って！」と美保子に言った時、私ももうタカちゃんにメロメロになりました。
姿勢も良く、颯爽と歩く様は、正に美保子が憧れる、いや、恋するタカちゃんそのものでした。

入団したコーちゃんに気さくに声を掛ける気取らないお姉さんみたいな雰囲気と、お稽古場シーンでのトップスターオーラ全開のカッコ良い姿のギャップが素敵です。お稽古場で出番を待っている時やコーちゃんたちのダンスを見守る表情がとても優しくてタカちゃんさんの人柄の良さが感じられ、皆の憧れの的という設定にリアリティが生まれていると思います。

音月桂さんの華麗な初登場シーンは凄く印象的でした。一瞬でドラマの空気がガラリと変わりましたね。
たかちゃんさんの女性としての華も、トップスターとしてのオーラもとても素敵で、こーちゃんと同じくらい目が点になりました。さすがは本物の元トップスターさんだと思いました。

宝塚時代にファンだったのでまた男役姿が観られるのが嬉しいです。初登場シーンからその場にいるだけでパッと周りが明るくなるようなスターのオーラがあり、男役メイクも現役当時と変わらず素敵でした。立ち姿や髪をかき上げる仕草など一つ一つの動きが洗練されていてスマートで、コーちゃんが憧れるのも納得のカッコ良さでした。