35歳の少女

久しぶりのドラマの主演ということで不安な部分もありましたが、それを払拭するくらいの圧倒的な演技力でいつもあっというまに１時間が終わります。
幼い子供の心を持った演技と大人になってくる成長の部分をリアルに演じていて、涙を誘われる回ばかりでした。

のぞみちゃんが目覚めてから回を追うごとに精神年齢が上がっていき心の声も子供から大人になり、それに合わせて顔の表情も声の抑揚も目線も変えていく柴咲コウさんに釘付けです。子供もわざとらしくなく演じられる観察力が鋭いですね。

純真無垢な10歳の少女らしい演技が素晴らしい！
35歳になってもそこには25年前にいた10歳の望美そのもの。
心が成長していく様子もしっかりと描かれていて、思春期に突入した望美にはリアルさを感じました。
また心が成長した望美の性格が変わりすぎていて、その冷たい表情は、同じ作品で10歳の少女を演じてたと思うと頭が混乱します。

今まで可愛く演技をしていたのは、まさにこの第8話からの為にあった！
・・って思うくらい、成長後の望美が変わってしまい、ただただ「凄い」としか言いようがないです。
冷たい表情・営業スマイル・抑揚のない声。
全てが今までと『真逆』で本当にびっくりです。

ホントに子供。正真正銘見た目は大人、中身は子供。しゃべり方や泣き方がとにかくうまかったです。ほんとに子供が泣いてるみたいでよかった。また学校の制服着てはしゃいでるのは周りに馴染んでいてすごい演技力だと思いました。

ドラマの内容は比較的面白かったと思うが、非現実的。特に柴咲コウの演技で余計に「こんな人本当にいるのかな」と思ってしまう。柴咲コウのノーメイク風の顔がやけにリアルで、なんとなく怖かった。
家族の抱える闇みたいなものや、現実社会に取り残された心情など、現実的なような、非現実的なようなドラマで、もう一度見返すかと言われたら私は見ないと思う。

何かにつけて、やたらと正論を振りかざすのが、なんとも鬱陶しい感じ。精神年齢的には、世の中のことなんて何も知らない子供のままだから仕方ないけど、見た目は十分大人なのに青臭いことを言ってるのを聞くと、余計にイラっとするかな。同じ年齢なのに、望美にべったり頼られてる結人君が気の毒に思える。

正論を大人に対して勇ましく言い放つ芝居に、清き人間性を感じる事ができました。素直な人間であるということがひしひしと伝わる演技。バイトでの店員服姿も新鮮でよかったです。説得力のある語りの芝居は本当に見ごたえがありました。

とにかく演技が上手すぎます。このドラマの役はとても難しいし、誰も経験したことのない状況なのに、しっかりと入り込まれていて感心して見ています。気持ちがちゃんと伝わってきて、共感もできるので、柴崎コウさんの演技力あってのドラマだと思います。

柴咲コウさんが本当に幼い少女にしか見えませんでした。喋り方や表情や仕草1つにしても、35歳のものではなくて完全に少女でした。ふとした瞬間の表情に戸惑いや切なさが色濃くはっきりと現れていて、とても引き込まれました。中でも、歩いている姿が印象に残りました。猫背の姿勢から頼りない子供らしさが漂っていて、細かいところまで考えて演じているのが伝わってきました。

望美的には、大好きな結人と「付き合ってる宣言」したのはいいけど、結人が心底ではどう思ってるのかには頓着しないあたりが、精神年齢がやっぱり１０歳の子供のままかなという印象。ママに反抗した勢いで家を出ていくことにもなったけど、そこでも当然のように結人を頼るつもりなのが、なんだかなぁという感じ。もし結人に拒否されたらどうするつもりなんだろう？

洗練されていて大人の色気と落ち着いた雰囲気を持っている役者さんにも関わらず、ドラマ中では本当に子どものようでびっくりしました。普段の雰囲気は全然出ていなくて、柴咲コウさんが演じていることをいつの間にか忘れてしまいます。

泣き演技が凄く上手でこっちまでもらい泣きしてしまいました。感情的になって泣くことって、子供じゃないとできないことで、この泣き演技相当難しいと思います。でもそれがしっかりできていて、感激でした。さすがにこの役は難しいと思っていたけど、しっかりこなせていたことに驚きでした！

柴咲コウさんが本当に可愛らしく見えてきました。思わず抱き締めてあげたくなるほどです。無邪気な笑顔に癒されてしまいます。望美がリア充という言葉に疑問を抱くのは当然です。お金を出してまで虚像のリア充に拘る人なんて25年前にはいませんでしたから。ヘンテコリンな社会になったものです。

外見と内面のギャップを上手く表現出来ているので、どんどん物語に引き込まれていきます。
とくに望美の素直さが少しずつ周囲を変えていく様子には胸を打ちました。
思わず応援したくなるひたむきさを感じます。
こんなに心に響くお芝居を出来る柴咲コウさんって凄いなと改めて思いました。

柴咲さんがここまでやるとは！
今はまさに10歳のようなピュアな表情で演技力が凄いです。
泣き方も笑い顔も圧巻ですね。
しゃべり方も（声は仕方ないですが）子供らしく早口で、よく研究しているなと思います。
初回から少しずつ変えているのも素晴らしいと思います。

２５年ぶりに目覚めた自分の現実が、どうしても受け入れられないもどかしさが、しっかり伝わってくる演技。
１０歳のままの精神年齢が現れたピュアな表情や感情表現も魅力的。
でも公共の場でも、言動や立ち居振る舞いが子供のままだから、周囲から奇異な目で見られないかと、見ていてハラハラもイライラもする感じ。

毎回柴咲コウさんの演技に引き込まれます。子供って転んで泣くのも早いけど立ち直るのも早いんですよね。のぞみは自分の中の空白に折り合いの付け方をよく考えている気がします。最後の豆腐のシーンで見せた「成長するね！」と微笑むシーンが印象的。みんなのひまわりのような存在になりそうな予感。天使だわー。

うちの子供が10歳なのですが、役の中で「えーん」と幼く泣く場面があり、実際にそんなに幼く泣いたりはもうしないので、ちょっと違和感があったのですが、見ているうちに入り込んでしまいあっという間の1時間でした。

柴咲コウの目の演技が凄かったです。自転車で10歳の時に戻ろうと爆走する緊迫感と、結人とデートもどきで遊ぶ可愛らしさも、目がその心情を表していたように思いました。本当に、10歳の望美にしか見えていません。また、「豆腐」を家族と食べるシーンは、自分の置かれた立場を理解し、前に進もうと考えている目が、キラキラしていました。

きっとみんな思ったことだろうけど、やっぱり女優さんってすごい。10歳の少女の泣き方？？もう自分自身も忘れたけど、あんなんだったなーと納得。心の声が幼い子のまんまなんだけど、全く違和感のない演技に脱帽。

25年経って目覚めた戸惑い、悲しみが伝わってきました。人生の一番輝いている時代を失ってしまった辛さを見事に演じきっていました。さすがです。彼女が遅いながらもどう成長していくのか？非常に楽しみです。目が離せないドラマになりそうです。