相棒 Season23

>>3
相棒に出てきた悪役で巨悪っぽかったのは、相島一之さんが演じた鶴田翁助・内閣官房長官ぐらいですね。件の利根川だって清濁併せ呑む大物のように思われながらも、終盤で特命係に追い詰められた時「思い上がるなよー！」と怒鳴りつけた時点で小物感が見え見えだったし、「トレードオフ」に出てきた武智淑郎なんか私怨で権力を使い殺されてたし、「怪物と聖剣」の東京都知事・一岡光（片桐仁さん）なんか「時代のねじれから生まれた排泄物みたいな男」とまで言われてましたし。
そういえば今回、鑓鞍兵衛出てきませんでしたね。果たして鑓鞍国家公安委員長は善人なのか、それとも悪人なのか。柄本明さんは「半沢直樹」の進政党幹事長・箕部啓治役などの悪役もハマりますし、やはり悪役なのでしょうか。しかし、それだと件の箕部啓二とほぼ同じになってしまうので、善人役でもあり かもな と思います。

第2話で、でんでんさん演じる自生党幹事長・利根川吉伸の傲慢な本性に激怒するシーンはよかった。あれは明らかに二階俊博がモデルでしょうね。顔の垂れた感じとかまで再現してて素晴らしい

相棒で一番面白かったのは第6シリーズ。石橋凌さん演じる三雲法男が出てきたのは素晴らしかった。「複眼の法廷」では初っ端から堀部圭亮松澤一之小沢和義が出てきた時の安心感よ。2時間サスペンスですよ。最終回の「黙示録」は、犯人の飯田正志（ひかる一平さん）がドクズだったことでも有名です。自分と別れた交際相手とその母親を25年前に殺して家に火を放ち、当時の担当刑事で現在や古物担当係の係長・黒木勝（成瀬正孝さん）を殺害し、黒木と協力していた検事の緑川達明（遠藤たつおさん）まで殺していた。極悪人でしたよ。

寺脇さん、62歳だから、警察官としては定年を過ぎている。右京はあまり動かず、亀山が身体を張るキャラだから、寺脇さんは犯人を追いかけたりもするけど、さすがに走るのは厳しい感じだし、格闘シーンもキレがなくなってきている。なので見せ場は右京の最高の相棒らしい連係や掛け合い。特にこのところはちょっとした軽いジャブのような突っ込みを頻繁に見せ、それによって右京の人間味がこれまでより更に増している感じがします。