べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜

歌麿がいないことを寂しがって「歌の部屋でご飯を食べようかな」と言ったり、歌を見送った元気のない蔦重にあんたにはあんたの仕事があると発破をかける様子はすっかりその家に馴染んだ蔦重の母でしたね。蔦重との関係も恨みを超えたものがあり素敵だなと思いました。

歌麿が出て行って元気がない蔦重に「あんたには絵を売るって仕事が残ってる」って明るくはっぱをかける姿が、つよなりの母の愛を感じさせて良かったです。絵にかかりきりで皆と一緒に食事をとらない歌麿を気に掛ける姿も、つやの優しさや、蔦重の弟分である歌麿への親心に似た情が伝わってきて良かったと思います。

自分の気を引こうとした男の話をノリノリで息子に話すあっけらかんとした感じがつよさんらしくて良かったです。その男が殴られてる様子を息子相手に再現しちゃうのも面白かった。モテてるのを鼻にかけてる感じもなくて、そういうえば昔こんなことがあったねえみたいな、何てことない日常話って感じがするところもキャラに合っていて良かったです。

まるで昔から一緒にいるかのように店にも周りの人たちにも馴染んでいるのが人たらしのつよらしい。初対面の小田たちにも遠慮なく話しかけていくし、会話から二人の事情もすぐに察するし、コミュ力の高さや鋭さが蔦重に通ずるものがあって、短い出番でも「さすが親子だなあ」って感じられるところも良かったです。

今までミステリアスだったり、癖のある役が多い印象でしたが、人懐っこく明るいお母さん役も
自然にできる、実力のある女優さんなんだと改めて思いました。息子である蔦重との関係性が
今後、どのようになっていくのか楽しみです。

計算高さを感じさせない天性の人たらしっぷりが蔦重と重なって、親子なんだなあって説得力がある。綺麗でカラリと明るくて、存在感はあるけど悪目立ちすることもなく、途中参加とは思えないくらいドラマの世界観に馴染んでいるのもさすがです。

流星くんに何度もババアって言われていたけどあんなに綺麗なババアってカルチャーショックだわ笑。まぁ子供を捨てて出て行ったんだからお母さんなんて呼べないだろうしいいんだけど。無断でご飯を食べていた時にはどうしようかと思ったけど髪結を初めてコミュニケーションお化けが発動。こういうとこが親子だなって感じるツボを心得ているところがすごい。蔦重と通じるところがあってルーツを見れて面白かった。