ドクターX 外科医・大門未知子 第7シリーズ

請求したお金はどこにいってるのかと不安があったから、未知子のために病院を作ろうとしてたオチはとてもホッとしました。
メロンと請求書を受け取ってもらえてスキップするいつもの晶さんが見れて嬉しかったです。

最終回では「メロンです、請求書です」の蛭間とのお約束シーンがちゃんとあって良かったです。ステップもいつもよりさらに軽快だった気が。何か企んでるのかなと不安だったけど、未知子のために病院を作る計画を立てていたんですね。悪いことじゃなくてホッとしました。出番は少ないけど、晶さんがオペを見守っているだけで安心感があるし、終盤の請求書のくだりとステップのお決まりの流れがドラマを締めてくれて、でしゃばり過ぎず、でもしっかり存在感を示す素晴らしい演技を見せてくれていると思います。

役柄としてだけでなく、役者としても岸部さんが登場するど場面がしっかりと落ち着きます。余裕のある雰囲気を基調に、ちゃっかりとしたところやしたたかなところが顔をのぞかせる演技力はさすがです。岸部さんは基本的に善人とか基本的に悪人とか、そういうベースの上に、表に出てくる人としての多面的な部分を演じているように感じます。役作りの底が深い印象です。すでに名優の域に達していると感じるし、まだまだ頑張って欲しい役者さんですね。

真面目な交渉からおちゃらけた様子と愛される要素がしっかりあって、見てて安心感があります。でもラストの怖さを感じるような電話のシーンはいろいろ想像が膨らんで、意味ありげな演技がうまいなと思いました。

今回はいつものほのぼのした雰囲気があまりなく、未知子にお説教したり、コソコソどこかに出かけたり、謎の電話をかけていたりと意味深な行動や言動が多くていつも以上に存在感がありました。表情とかはいつもとそんなに変わらないんだけど、醸し出す空気が違うというか、絶対何か企んでるという怪しさが全身から滲み出ているのがさすがでした。

スーツも素敵だけど、割烹着やちゃんちゃんこもよく似合いますね～。田舎のお母さんみたいなほっこりとした安心感があります。料理が成功して大喜びしている姿もほのぼのとしていて、保身しか頭にない興梠にイラついていた気持ちが癒されました。スキップも相変わらず軽やかで、後ろ姿だけなのにご機嫌っぷり・浮かれっぷりが一目瞭然でチャーミングでした。

焼肉パーティーして楽しんでるときやお金を請求できたときのテンションあげあげなときと蜂須賀に"未知子は目の前の患者を見てる"と返したときのギャップがたまらなかったです！

蜂須賀に言った「大門が見ているのは目の前の患者です」って台詞、格好良かったなあ。未知子を信頼しているからこその言葉だし、晶さん自身の医師としての信念も感じられてグッときました。感情的にならず、淡々としたいつもと同じ口調なのも晶さんらしくて良かったです。

「蛭間院長！」って連呼してご機嫌取って請求書受け取らせちゃうところはさすが。長い付き合いで蛭間の扱いを熟知しているのが伝わってきたし、ラストで三国の真意もバッチリ見抜いているなど洞察力の鋭さも感じさせ、やり手の晶さんらしさがよく出ていました。こんなにやり手なのに、たこ焼きを巡って子供みたいに未知子と喧嘩するなど、お茶目で可愛らしい姿もギャップがあって良かったです。

ベンケーシーを撫でるときの穏やかな口調、文句を言いながらも大門が帰ってきたことに喜ぶ姿、大門のお陰でまた儲けれてうはうはな表情、大門が頭痛いと倒れたときのマジで心配する表情、晶さんらしさが変わってなくて楽しめました。

1人で一木のオペをする未知子にアドバイスする姿がめちゃくちゃ頼もしくて格好良かったです。さすが未知子の師匠という貫録で、晶さんが上から見守っているだけで安心感がありました。お約束の請求書＆メロンを持参するシーンはもちろん、ご機嫌でスキップする姿も健在で嬉しかったです。