イチケイのカラス

井出さんとの長身スーツコンビがとても格好良かったです。間違っていると思えば上司も怒鳴りつける熱い姿も素敵でした。駒沢さんとの同期ならではの気心のしれた遠慮のないやりとりも2人の学生時代のノリが垣間見れて良かったです。法廷ものは検察と対立する構図が多い気がしますが、城島さんも井出さんも正義感が強くて真っすぐで、そんな存在が型破りなイチケイの傍にいることがとても心強かったです。

特捜に頼られてると井出にドヤるシーンが子供みたいで可愛らしかったです。いくつになってもたとえベテランでも必要とされたり評価されたらやっぱり嬉しいですもんね。「当然だろ」みたいにクールに振舞わずに、喜びを隠さずオープンにする素直さが素敵です。うるさ過ぎて井出に怒られてシュンってするところも、2人の遠慮のない良い関係性が感じられて良かったと思います。

前回の件で飛ばされるかも…と不安だったので異動にならなくてホッとしました。井出さんの隣にはやはり城島さんがしっくりくるし、その場にいるだけで法廷シーンもビシっと締まります。カムバックした法廷で駒沢さんと目が合った時にニヤっと悪戯っ子みたいに笑うところも2人の友情や信頼関係が感じられて良かったです。

正義感あふれる升さんかっこいいです！コミカルな演技だけでなくシリアスで正義感あふれるまじめな演技もステキだなと思いました。被告側と対峙する検察側の立場なのに、真実をあきらかにするため身内の不正を、首を覚悟で明るみにしたときの演技はほれぼれしました。

忘れました！と自分の責任で完全に上の意向をつぶし、どこでも好きに飛ばせ！と言った姿はとても後輩思いで正義感強くてカッコよかった。今までグチグチと文句を言っていたりしていたけれど、本質的にはこちらだったのだろう。やり方とかが決してスマートではなかったところが、とても人間臭くて魅力的に感じました。

申立書をわざと提出しなかったり、中森に「人が死んでんだよ！」と啖呵を切ったり、城島の真っすぐさや正義感の強さが全面に出ていて格好良かったです。井出が処分覚悟で証拠を提出する姿を「やるじゃないか」というような表情で見ていたり、中森を尋問するシーンでもどこか誇らしげな顔をしていて、2人の師弟関係というか、良い先輩後輩関係が垣間見れたのも良かったと思います。

裁判で駒沢に「不見当です」と言う時のモゴモゴした口調や不本意そうな表情が印象的でした。駒沢の一番嫌いな言葉だって分かっているし自分だって圧力に屈したくないから口にしたくないという気持ちが表れていて、城島の憤りやどうしようもないというもどかしさが伝わってきたのが良かったです。井出との小芝居もわざとらしい棒読み台詞が面白かったです。

ドラマでよく描かれる敵役っぽい検事ではなく、捜査のやり直しなど検察の面目が潰れそうな場合でも真実を明らかにするためにちゃんと動いてくれる正義感の強い真っすぐなところが格好良いです。長身でスーツがよく似合い、山崎さんと並んでいても全く見劣りしないダンディな雰囲気も素敵です。駒沢との同期ならではの遠慮のないやりとりも互いを理解し合っている様子が伝わってきて良いですね。